≪106≫古伊万里 前 flow 28BY
書きだめの記事もありあっちゃこっちゃ行って申し訳ないです。
今回は、古伊万里 前のflowです。
以前より知っていた銘柄ですが、28BYから杜氏さんの変更があったようで。
日本酒好きの方なら話題のニュースかと思いますが、僕も驚いた一人でございます。
一銘柄やりたいと思いながら今になってしまいました。
ラベルもスタイリッシュになりましたねー。定番銘柄ではないかもしれませんが。
こちらは、全量雄町使用で精米歩合65のflowになります。
おそらく一回火入れ。
香
バナナのイソアミ系に、ぴりっとアルコールの辛みを感じさせます。
味
だいぶ落ち着いた入りから、酸味が徐々に顔を出し、次第に辛口で締めてくれます。
うーん、ちょっと酸味が表面的で浮いてますね。
透明感もありながら、若干芳醇な味わいもあり。
上述したような、ピリピリとした辛みが結構感じられますね。
ドライで、スパイシーな雰囲気も。
うーん、正直まとまりのないチグハグさが目立ちますね。
温度帯が上がると、バニラの様相も。
火入れ酒だけあり、少し常温に置いてからのほうが柔らかさが際立つので良いかも。
ただ、いかんせん酸味、辛みがチグハグですね。
来季あたり様子を見てやりたいと思います。
個人的お気に入り度
82
《104》米鶴 辛口純米 超しぼりたて生 29BY
当ブログも、29BYに突入です。
昨年から感想日誌さんの記事で気になっていた米鶴のしぼりたてシリーズです。
16日店頭に並んだので、ぶっちゃけ一週間経っていますがご勘弁を。
一升瓶というのがネックなので、ゆるーく楽しんで行きたいと思います。
米鶴自体全くの初めてです。色々なところで良い評判を聞くので非常に楽しみ。
話は変わりますが、一升で2,700円(税込み)ですからね。噂によると杜氏様が直に輸送されているようで、非常に手間暇かかりますよね。
また、しぼりたてというとこのブログでは「まんさくの花 朝市の酒」以来ですか。
立春搾りとは無縁のブログなので、今後はそういったものも取り扱わないといけないですね。
香
良いんじゃないですかー。梨とかセメぽさを感じます。
味 ああ、いいですねクリアですっきりした味わい
酸が後に残って味わいがじんわりと出てきます。
ほどよく味わいと余韻も残り、ドライな後味
うーん、非常に上品に辛口な仕上がってますね
端麗でなく、味わいも出してこの時期の新酒らしいフレッシュさも感じられますら、
冷やしましたよ
リンゴぽいですね。
するする飲めますね、ストレスなくいただけます。
3日目
まろやーかに、かつサイダーっぽい清涼感が。
メロン、リンゴ。
一日目の良い意味で緊張感のある、硬い印象からは変化してきましたね。
だいぶジューシーな印象です。
酸味も心地よいので、するするいただけます。
5日目
さらにとろけてきましたね。
明るい甘みと酸味が合わさって、ダイレクトに舌を刺激してくれます。
リンゴに、セメダインぽさも目立ってきました。
ボリューム感もありながら重すぎず、するする飲めますね。
これは一升瓶で買ってもらいたいお酒です。
個人的お気に入り
86
≪105≫射美 WHITE 28BY
当ブログは、入手困難銘柄を扱わない傾向にあり、理由はただわざわざ大変な思いをしたくないというだけなんですが。笑
購入機会に恵まれたので「射美」で。
日本一小さい蔵としても有名ですが、個人的にはそこまで興味もなく、恥ずかしながらラインナップも詳しくありません。
今回は、白麹を使用した「WHITE」です。白麹を使用したお酒は酸味が強く、好きな銘柄が多いんですよね。
香
麹っぽい香りとマスカットが同居しています
味
前評判ほど甘さを強く感じないですね。シルキーな舌触りながら、ペースト状の旨味の存在感は抜群ですね。
透明感もあり滑らかな舌触りから、ますマスカットの果実味を感じます。
そこから、シルキーに味わいがとけていき、シロップのような単純な甘み。
また、程よくコメの旨味もあるため、コメジュース的な雰囲気も。
酸っぱさも感じますが、他の味わいもきっちり出ているので、飲みやすいですね。
もっと甘みと酸味が突出していると思いましたが、非常に飲みやすく仕上がっています。
2日目
昨日ほどは落ち着いていて、透明感もあり、派手な甘みが目立ちます。
これはこれで楽しめますが、昨日のとろける、ペースト状の旨味の方が好みですね。
個人的お気に入り度
87
≪103≫Ikioimasamune Autumn carp ひやおろし 純米無濾過火入れ
本当、冬の気候ですねぇ。そろそろ火入れ酒は冷蔵庫外でも良いかも。
当ブログダントツの登場を誇る長野県から「勢正宗」のIkioimasamuneシリーズです。
都内では、地酒やこだまさんで取り扱いがあり、こちらは長野県のハトヤ酒店さんで購入した一本です。
もち米四段仕込みで造られたそうで、ロ万でも取り入られた製法だったような。
香
バナナの良い香り。イソアミ系でしょうね。うっすらソーダのような清涼感を感じさせます。
味
常温で。
こりゃ最高です。個人的に、今期ひやおろしナンバーワンかも。
ふくよかながら、柔らかく、丸みを帯びた優しい旨味。
とろっと、とろけ出るようなジューシーさ、さながらメロン。
単純な比較で恐縮ですが、皐ロ万の優しすぎる味わいでなく、はっきりと味わい自体は感じられます。
後味に若干の刺激と渋みを伴いますが許容範囲。
橅の息吹に通じるようとろっとした旨味ですね。やや、あちらより刺激的ですが。
段々と、桃・ネクターの果実味も感じられるような。
とにかく、噛んだ時にとろっと果肉がとける果実の雰囲気を感じさせます。
繰り返しますが、素晴らしいですねぇ。火入れの嫌な感じもなく、とにかく旨味のみ素直に感じさせる一本です。
2日目
冷やしてみました。
きりっと飲めます。軽快な酸と追随してくる甘み、もちろん旨味もあるので飲みやすいです。
燗で、
甘み、酸味が増長され素晴らしい。ジューシーながら良いバランス。
燗はあまり好きでないですが、元は火入れ酒だけあり素晴らしい仕上がりになりますね。
嘉根満だったり、この勢正宗だったり、どしっとした旨味のお酒がやっぱり好みですね。
個人的お気に入り度 90
≪102≫井の頭 純米ひやおろし 28BY
そろそろ新酒の時期だというのに、ひやおろし。
徐々に消化していきます。
以前より注目していた銘柄で、やっと登場です。
日本酒フリークの皆様はご存じでしょうが、東京都吉祥寺の井の頭が名前の由来ということで、購入先も吉祥寺の大阪屋酒店さん。
日本酒度は辛口ということですが、試飲した時の印象はじんわり優しい味わいだったので改めて吟味したいと思います。
香
うっすらとメロンの果実味。優しく、穏やかな感じですね。
味
非常につるつると、穏やかなメロンの旨味。
派手さはなく、おとなしめ。
じわじわと味わいが顔を出しますね。多少の肉付きの良さは感じられますが、味わいの線自体は太くなく、その中にタイトに風味を内包しています。
裏面のラベルには要冷蔵とありますが、これは冷やしすぎ厳禁だなぁ。
むしろ少しの間常温で置いた方が味わいが出てきそうに感じます。
温度帯が上がると、すこーしアロマの風味が顔を出し、落ち着いてはいますが米の旨味がじっくりとしみ出してきますね。
飲むとしたら常温~燗ですね。僕は燗はほとんどしないですが。
優しい味わいが個人的には好みからは少し外れました。
来季、生酒をやりたいと思います。
お気に入り度 83
≪101≫旦 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 備前雄町 28BY
更新がしばらく空いてしまいました。
喉風邪を引いてしまいまして、、なかなか辛いのとお酒がおいしくないので、しばらくお休みしてました。
これだけ休肝したのは久しぶり笑
ブログ登場2回目の旦です。
もう少し山梨で手に入りやすいとうれしいのですが。
前回印象が良かった山廃の今回は純米吟醸で、備前雄町を使用した銘柄。
香
山廃っぽいコクを連想させますが、そこまで強くなく控えめ。
味
中濃程度のペースト状のコクががつんと感じられます。
存在感もあり、かつ深い甘みがドロンと。
ベタベタしすぎず滑らかなため、思ったよりすっきり飲めます。
非常にさわやかな酸味が支えてくれているので、そのためかな。
後味は、ビターな苦みが締めてくれます。
山廃らしさはあり、前回の純米のようなどっしりした重みはありません。
旨味はきちんとあり、きれいな仕上がりのある優等生といった印象です。
個人的には、前回の山廃純米の方がカジュアルに楽しめる分、お気に入りですね。
2日目
輪郭を保ったまま、良いバランスで味わえる美酒です。
お気に入り度 86
≪100≫岩清水 EARTH 中取り 生 2017
当ブログも早いもので100銘柄を突入いたしました。
昨年12月19日から約11か月、安定供給のない気まぐれ更新ではございますが、多くの方にご覧いただき誠にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
記念すべきといいますか、完全に飲み時を逸していたお酒を開けます。
長野県 井賀屋酒造店さんの「EARTH」です。
説明は後述しますが、人気ブロガーさんに先を越されたというやつです。笑
銘柄のラインナップは、「EARTH」と「MARS」の2銘柄で、それぞれあらばしり、なかどりを購入店では取り扱っていました。
購入店の店員さんいわく、「EARTH」は甘口で「MARS]は辛口に感じたそう。
ネットでその後調べたら、また違う説明のお店もあったので、そこまで参考にはならないかもしれません。
恥ずかしながら裏面を取り忘れたようなので、情報を記載すると、
酒米は信州産ひとごこちを90%、信州産美山錦を10%、アルコール度数は16度で、2017年4月に製造し、-5度で1か月貯蔵し、5月に蔵出しをしているそうです。
また、こちらは80%の低精米でどこまで味わいを引き出せるかという意欲作で、後述しますが、裏面には記載がないながら「そんなに磨いてないんじゃなかいなぁ」という個人的な予想が的中したので、すこーし日本酒の経験値が蓄積されてきているなと感じました。
また瓶底にはオリがたまっていますね。
四合瓶で、購入店では2,400円でした。なかなかしますよね。
おいしければ問題なしです。
さて、前置きが長くなりましたが、以下感想です。
瓶底にオリがたまっていた通り、うすにごりで黄金色が特徴。
香
マスカットにバニラを溶かし込んだ優雅な香り。
酸味を連想させ、甘さがこの段階では感じませんね。
個人的にも、大好きな部類の香りです。
味
これは久々の鳥肌もんだなぁ。
ブドウと白ブドウの混合、ブドウの方が8割くらいかな。
ドライな旨味から、甘みが溶け出します。
シルキーで、上品なタッチの甘みがバニラの香りと一緒に。
果実味からバニラの香りへのグラデーションが非常に美しく、また味わいのふくらみもしっかりしています。
きちんと鼻腔まで味わいが膨らみ、長く、気品よく余韻が続きます。
値段だけのことはありますね。
風味も抜群ながら、ペースト感のある、とろっとした存在感もあり。
味わいの大きさというか、スケール感、簡単に言うとレベルがぐんと高いお酒ですね。
少々お値段はりますが、ぜひ飲んでいただきたい一本です。
ほかの方が飲まれたらどんな印象を抱かれるでしょう。非常に興味深いなぁ。
3日目
開栓時、ぽんと爆発。元気なガス感。さながら風の森のような。
相変わらず、きれいな甘みが溶け出します。
純度の高い、ピュアなブドウ。ダイレクトに甘みが感じられます。
ややパインの印象も。
黄金に輝く宝玉のような味わい。
6日目
すこーし残しておいたものを飲むと、完全にパインジュースに化けました。
これはこれでおいしいですが、2日目までかな。
これは、今後購入した銘柄です。
早速ぽちっちゃおうかな。
個人的お気に入り度 92