≪174≫手取川 山廃純米大吟醸 無濾過原酒 Mochi plus Yasu supecial edition 2017ver 29BY
去年飲んで良かったシリーズは今回で最後です。
実は初めて飲む、手取川。今度通常verもいただきます。
ラベル、銘柄名からも分かる通り、ザ・モダン山廃ですね。
このスペシャルエディションの取り組みは、以前から行われているようなので、先駆けといったところでしょうか。(詳しい方教えてください)
思いっきりラベルにモダンてあります。
もち米四段仕込みというと、ロ万とか勢正宗ですかね。
ほんのり優しい甘みの印象があります。
香
マスカット。青く、爽やかな印象。弱めの香り。
味
さすがのモダン山廃ですね。
もち米由来の自然な甘み。加えて、適度なジューシーさ。
いわゆる、まつもとみたいにキラキラ光る訳ではないけど、きちんとモダン山廃の王道をゆくといいますか。
適度に熟した果肉。もっとガス感があると面白いかなー。
甘みの余韻が素晴らしい。でしゃばりすぎず、存在感がきっちりあるというか。
裏ラベルのとおり、果実でいうと桃ですね。
最初は、いまいちかなーと思いましたが、さすがの味わいでした。
個人的お気に入り度 87
≪173≫本老の松 山廃純米 29BY
去年飲んでおいしかったシリーズ。
写真が見つかったので、ちょっと前に飲んだものですがご容赦を。
ツイッターで、フォローしている「めしださん」が去年の9月に秋葉原の日本百貨店しょくひんかんでイベントをやっているということで、伺ったところ開催日は前日だったということがありました。
なんとも間抜けな話で、お酒買えねーじゃんと自分にがっかりしてたところ、たまたま店内に置いてあり購入できました。
こちらの蔵元は、59醸に参加していたり、萌え酒を出してたり、どうしても色物系かなと見てしまいますが、後述するとおり美酒でしたよ。
香
柑橘、レモン系でしょうか。あと乳酸系。強くないけど、甘さのような香りも漂います。
味
甘酸っぱながら、きれいで、かつ艶っぽいです。
つやつやで磨き込まれている味わい。
火入れだと思いますけど、味わいにネガティブに影響しておらず素晴らしい。
印象としては、甘酸っぱさが主役なんですが、いわゆる「ダル甘」という訳でなく、適度に甘酸っぱい印象で、すっきりした飲み口なのも好印象です。
タイプ的には、玉旭のエコーとか舞美人が近いかな。
特に舞美人が近いと思います。
ああいったお酒が好きな方にはオススメです。
余談ですが、59醸みたいな何番煎じですかっていうプロジェクトは余り良い印象でありませんでしたが、参加している蔵元は好きな蔵元が多いですし、「頑張ろうぜ!!」っていう素直な気持ちの表われだと思うので、偏見も良くないなーと感じた次第です。
非常においしかったので、今年も絶対に買います。
個人的お気に入り度 88
≪172≫土田 はつしぼり山廃生 30BY
昨年、99を飲んで好印象だった土田です。
今回は、はつしぼり 仕込み第1号と謳った山廃の生です。
表記(銘柄名)がごちゃごちゃしていて良く分かりませんが、新酒だよっていうのは伝わります。
味と銘柄に直接関係することでないので、読み飛ばしていただいて構いません。
ちょうど最近クランド関係のいざこざが(僕がフォローしている)ツイッター界隈の中で話題になってて、確か土田もクランドと取引がある蔵元だったと思います。
あとは、ちょくちょくツイキャス?か何かで皆で土田を飲んで乾杯しましょう!っていう試みを取り組まれてるんですが、日本酒好き見ますかね?
志は素晴らしいと思うんですが、どうも取り組みがチグハグに感じてしまいます。
四合瓶で1,700円(税別)。もうちょい安いとありがたいなぁ。
原酒で16度。山廃で、この度数なんでモダン山廃なんでしょうね。
香
バニラ、マスカット、非常にクリアで清涼感のある香り。
酸も心地良く感じられる、まぁモダン山廃ですね。
味
非常に柔らかい酸味。上品でクリアな味わい。
出荷から1ヶ月ぐらいしか経っていないので、まだまだフレッシュですね。
雑味もなく、終始非常に綺麗に味わえます。
果実で言うと、ほどよくジューシーな柑橘、あとはプラムかな。
クリアで、程よく甘みと旨みが出ていて、かつ上品な酸味が支えるというまさにモダンな山廃ですねー。
なかなかレベルが高いと思いますよ。
後は、値段と、このレベルをきっちり出せるかというところかなーと思います。
ただ、いかんせんライバルは多いと思うので、頑張ってもらいたいと思います。
個人的お気に入り度 87
≪171≫賀茂錦 荷札酒 雄町50 純米大吟醸 しぼりたて生酒 30BY
日本酒業界の流行には疎いのですが、おそらくトップクラスに流行っている「賀茂錦」。
通っていた酒屋で取り扱い始めると、「おぉ」となんとなく複雑な気持ちに。
センスがあって、努力家で、色々な酒質に挑戦していて。という印象ですが、合ってますかね?
以前も、雄町ですが、今回も雄町です。
ラベルのセンス、こだわりも相変わらず良いと思います。
以前の記事を参照してますが、
すごいですね。両方とも原酒で15度。造りで、きっちりコントロールしているんですかね。
オススメの温度帯も微妙に異なるのも、きっちりお酒をチェックしてのことなのでしょう。
香
まず最初に、雄町特有の香りですね。続いてバナナ。
すっきりした印象。
味
以前の印象と非常に近いですね。
雄町酒特有の(と僕が感じる)ジューシーさがきっちりありながら、甘さも程よい。
味わいがちゃんと感じられるのに、軽い酒質なのは、15度のアルコール度も関係あると思います。
バランスが良く、ジューシーさ、甘さはありながら、飲み疲れない設計になってます。
柔らかく軽やか。適度に酸味も効いていて飲みやすいですね。
フレッシュさが粒立ってます。
含んだ際の香りの広がりも良く、雄町酒はガンガンコクがあり、味わいも広がるというタイプが多いですが、こちらは程よいところで抑えられています。
グラスにチリチリ付くほどではないですが、若干、ガス感もあるかな。
ラベル裏面にもありますが、かなり繊細な酒質だと思います。
緊張感のあるフレッシュさ、良いバランスの甘み、ジューシーさは初日ならではだと感じました。
素晴らしいお酒ですが、賀茂錦はこれから違う銘柄を飲んでいきたいと思います。
ネガティブな意味でなく、おそらくこの高水準をこれからもキープするでしょうし、別の造り分けに興味がわきました。
あと何と言っても、安いですよね。
個人的お気に入り度
86
1,706円(税込み)
≪170≫松尾 純米手造 槽口搾り 生原酒 30BY
あけましておめでとうございます。
当ブログの体たらくぶりについては言い訳いたしません。
今年もよろしくお願いいたします。
昨年は通風を発症し、いよいよ若くもないんだなーと心身ともに痛切に感じました。
その後は大丈夫です。皆様もお体お気をつけください。
年末年始は、それなりにお酒も飲み、
ざっとですが紹介します。
・澤屋まつもと 五百万石うすにごり
安定においしかったですね。とにかく安く、とにかく美味い。
・山城屋 アンフィルタード
この時期限定なんですかね。火入れと大きく違うという印象はありませんでしたが
フレッシュで、ほどよくオリも絡んでておいしかったです。
・初時雨
久しぶりのカプエチ系でしたが、このぐらいがちょうど良いかなという印象。
・紀伊國屋門左衛門 冬
今までの門左衛門に比べると、結構ドライな印象。
七田なんかが近い印象かな。
名前なんかが違っていたらすみません。
で、今回は長野県の松尾の山恵錦 純米です。
以前、「戸隠」という戸隠地区限定の銘柄をやったんですが、その蔵元の主力銘柄が松尾だそうで。そのあたりは以前の記事でも触れていたかと思います。
紫外線防止フィルムはおそらく蔵元がかけてると思います。
ラベルも結構お金かけてるんじゃないでしょうか。
それでいて、お値段は1,158円(税抜)で、とにかく激安。
これで味も良ければ言うことなしです。
香
マスカット、梨のさっぱり系の印象。その中に、若干のレーズンぽさ。
芳醇な香りもします。
味
一口飲んで、「うまっ」と声が漏れました。
これは良いですねー。
新酒の時期のジューシー酒として、とても良いと思います。
甘みの波が、寄せて返す波のよう。
きらきら光る味わい。
きっちり甘いんですが、もたつかない甘みで甘さの割にさっぱりした味わいです。
新酒だけあって、フレッシュでサクッとした印象を受けるので、この時期に生原酒の状態が一番良いのかなとも思いますが、火入れを1,2年寝かせても面白いんじゃないかなと思います。
そうするとレーズンの部分が伸びて、また別のお酒に化けるんじゃないかなーと想像しております。
とにかくおいしかったです。
僕の語彙だと表現しきれないので、購入できる方はぜひ購入してみてください。
個人的お気に入り度 91
≪169≫而今 純米吟醸 吉川山田錦 27BY
実は、この間30歳になりまして。
いよいよ大台。さらば20代。さらば平成。
なかなか感慨深いものもあります。
僕にとって高価なお酒は、720mlで2,000円以上のものがそうなんですが、そういったお酒がもったいなくて飲めないんですよね笑
本末転倒なんですが、在庫整理もかねて開けていきます。
購入した頃に、SNSかどこかで1年くらい寝かせた方が伸びるといったコメントを目にしまして。
ちゃっかり2年寝かせてしまいました。
最近は、わざわざ而今を購入しようとも思いませんが、相変わらずの人気。
また、このブログ的には、吉川だったり東条産の山田錦のお酒も取り扱ってませんでした。
もはやラベルもかすれてしまってます。
香
マスカット。バニラ。
サイダー。すこし濁った印象も。
フレッシュというと語弊がありますが、古さは一切なし。
落ち着いてはいますが、とにかくキラキラしたそういった印象。
味
さすがに、前々古さは感じないですね。フレッシュという表現はふさわしくないけど、クリアな味わい。
これ飲んで、2年ぐらい経ってるって分かる人いるんだろうか。
そのぐらい古さは感じず。
格段にスムーズで、口に入れた瞬間から味わいが広がります。
上品な甘みが際だっていて、旨みも甘みを引き立てる程度。
砂糖の甘み。癖のない甘み。加えてバニラっぽい甘みが少し。
若干、ミネラルっぽいところもあり、がっつりフルーティではないというのも流行っぽい。
偶然だと思うけど、本当良いタイミングで飲んだなという印象です。
温度が上がると、フルーティさ、フローラルの印象が広がりますね。
非常にエレガントです。
粒子状に溶けるような甘みが心地良いです。
バカみたいに派手というより、やはり上品で気品がありますね。
これは素晴らしいと思います。
この時期の新酒のにごりだったり、ムロナマゲンも確かにおいしいとは思いますけど、入手難易度が相変わらず高いので、どうしても購入したいとは思いませんが、この一本は買って、眠らせておきたいです。
正直そこまで期待していなかったですが、さすがの而今でした。
個人的お気に入り度 92