≪181≫A~エース~ 純米吟醸 限定原酒 29BY
今回は、秋田酒造さんのA~エース~です。
Akitabare Another Adovanceの頭文字のAということでしょう。
秋田晴もいただいたことはないので、まっさらということで。
裏面のとおり、原酒で15度。デザートのような甘みということが分かりますね。
おそらく火入れでしょう。
香
サイダー。甘み。透明感。
火入れと言うこともあり、華やかさは控えめ。
味
甘さはラベルの通り主役ながら、意外とさっぱりと。酸味も下支え程度の役割。
ちゃんと甘いんですけど、ガンガン派手にうるさい甘さでないのがいいですね。
比較的粘度のある甘みなんですが、ぺたーっと平坦なのも面白いですね。
確かに、デザート的なお酒だと思います。
貴醸酒ほど濃厚ではないですが、雰囲気は近いかも。
好みはあると思いますが、飲み手を選ばないお酒だと思います。
火入れだと思うけど、丁寧な火入れでお酒の風味も損なっておらず。
花陽浴的なトロピカルな雰囲気でなく、米の甘みを丁寧に引き出したっていうイメージですかね。
甘さ主体のお酒は避けてるんですけど、このお酒は楽しめました。
個人的お気に入り度 84
《180》鳥海山 即詰生原 初しぼり純米吟醸 無濾過生原酒 30BY
何度か飲んだことはありますが、ブログ初登場鳥海山。
いわゆるしぼりたて新酒なんですが、即詰生原てなんでしょう。
直汲みか、無濾過生原酒なのか。
若干、オリが絡んでますね。
香
おだやかですね。フレッシュさ、リンゴですかね。
味
凝縮された甘酸っぱさ。いいですねー。
甘夏のような柑橘味。どちらかというと控えめな酒質ですが、きゅっと締まってさっぱりしてます。
クリアで、雑味はあまり感じられないです。
ただ、後味がビールっぽいというか、なんとなく僕の舌だとノンアルを飲んだ後味に近いような。まぁ、酔っ払っちまえば分かりません。
(冷暗所保存だったので、そこも影響しているとも言い切れませんが)
あまり冷やしすぎは厳禁でしょうね。常温の方が映える印象です。
燗につけても良いかもしれませんね。
秋田のお酒は総じてレベルが高いですねー。
レベルの高さに加え、どの蔵元もそれぞれに特徴と個性があるように感じます。
個人的お気に入り度 85
《179》水鳥記 純米吟醸 愛山 29BY
前々から気になっていた「水鳥記」(みずとりき)
この間、はせがわ酒店の東京駅店で試飲をやられていたので、せっかくの機会と購入しました。
試飲していたのは、この「愛山」と「雄町」と「蔵の華」の3本で、「蔵の華」は売り切れとのこと。
たまーに、東京駅店には行きますが、試飲も蔵元によってモチベーションがまちまちのように感じる中で、(一日中、買いもしない客からひっきりなしに試飲を求められれば嫌になるのも分かりますが)こちらの蔵元の方は非常に愛想良く対応していただきました。
「水鳥記」の名前の由来は、「酒」という文字が「さんずい」に「酉」と書くところから来ているそうです。
その辺り、試飲した時に聞けば良かったですね。
瓶全体に着色して、クリアラベルを貼っているので、非常に特徴的ですよね。
上部の方は透明なので、透明の瓶の上から色づけしていると推測されます。
詳しく聞けば良かったんですけど、29BYで火入れだと思います。
香
りんご、もも、当ブログで言う所のベリー系。冷やして保管していたので弱めですかね。
味
香り通り、フルーティな美酒ですね。
甘み、酸味が主体で嫌みなく主張します。適度に余韻も残って、キレもあります。
ただ、しつこすぎずスッキリ飲めますね。
香り的にはカプかなぁと思いましたが、ブドウっぽい質感ですね。
多分2回火入れだと思います。いわゆる火入れの風味もありますけど、ネガティブにならないぎりぎりで、そこまで気にならない程度だと思います。
一定のレベルにある銘柄だと思いますが、一点苦言を申し上げさせていただくとすると、新酒の時期なんだから生酒で勝負していただきたかったなと。
僕個人は、そこまで好きじゃないですけど、天下のはせがわ酒店(しかも東京駅店)で試飲会出来るチャンスがあるんですから、生酒も扱っても良いと思います。
この銘柄は、「直汲み 生」を結構出してるイメージもありますので。
ここまで言うので、生酒も買わないといけませんね。
火入れでこの状態なので、生酒もきっとおいしいに違いないです。
個人的お気に入り度 82
≪178≫みがき 開華 特別純米酒 生原酒 30BY
昨年12月に栃木県の佐野市に遊びに行った際に蔵元で購入した一本です。
主要銘柄は開華で、このみがきの火入れverが良く売れているよう。
火入れの方は、実際に竹の皮で包むパッケージです。
香
ガッツリセメで、バナナ
味
意外とあっさりしてますねー。香り的には、ガッツリ無濾過生原酒な味わいを予想していたので、やや肩すかし。
あっさりの割に、ミルクセーキの風味。
で、甘くない。そして、ビター。非常に面白いバランスですね。
面白いバランスなんですが、それは、ある程度日本酒を飲んだ僕だからなので、一般的においしいかと言われると、難しいかなーと。
狙ってるのかどうかのかは分かりかねますが、単純な飲みやすさは同時に買ったあらばしりの方が良かったと思います。
個人的お気に入り度 80
≪177≫天弓 白雨 純米酒 30BY
良く行く酒屋さんに置いてあって気になっていた一本です。
山形県 東の麗酒造の「天弓」です。
「天弓」とは、虹のことで、良いグレードの「天」と普通グレードの「雨」があり、この白雨が一番定番酒ということだと思います。
銘柄自体も、学生とコラボして造った銘柄ということもあり、ラベルなんかもオシャレですよね。
税別1,200円と非常にリーズナブル。
おそらく、火入れ、加水、濾過とトレンドと一線を画しているのも面白い。
香
控えめな香りですね。うっすら、セメ、青バナナ、りんご
味
柔らかい甘み。バナナですかね。透明感もあり、非常に柔らかく繊細。
加水していて、確かに味わいも地味ですけど、その分飲み疲れしない+味わいもうるさくないので、するする飲める感じですね。
丁寧に醸されて、緻密に酒質をコントロールされているのがうかがえます。
日本酒として非常にベーシックで、とても平均的。まぁ、標準的とも言えますかね。
和食料理屋で重宝されると思います。
まつもととか田中六十五も良いと思いますが、いかんせんモダンなので古くからの飲んべえには理解されづらい部分もあると思いますが、こちらなら誰が飲んでも一定のレベルで楽しめるお酒でしょう。
火入れなので、いかにも日本酒のもたっとした部分もうっすらと出てますが、本当にうっすらなので、そこまで気になりませんね。
ギンギンに「吟醸香!!」「甘み!!」というお酒よりは、今の気分だと断然好みです。
個人的お気に入り度 85
≪176≫春霞 純米酒 初しぼり生 30BY
今回は、「春霞」です。
以前、栗林を取り上げた以来ですね。
秋田県にいる知人から送ってもらったものですが、秋田限定銘柄のこと。
ありがとうございます!
僕がどうこう言えるような銘柄でないですが、NEXT5の中では一番着実、堅実なイメージです。(本当にイメージです)
香
バナナ、白ブドウ、カスタード、ジューシーな印象を受けますね。
味
おいしいですねー。定番銘柄でこの味わいは素晴らしいです。
新酒らしいフレッシュで爽やかな味わいながた、適度にジューシーです。
軽く、なおかつ適度に甘いですね。
言葉は悪いですけど、ジュースに近い飲みやすさ。
まぁ、ベタですが大人のジュースといっていいくらいの飲みやすさだと思います。
ピリピリと適度にアルコールの刺激が、後味で感じられ良いアクセントになっています。
これが1,150円(税別)ですか。
いわゆる洗練されたまつもと、笑四季みたいなタイプの安さと異なりますが、下手な1500円クラスのお酒より断然こっちですね。
個人的お気に入り度 89
≪175≫義侠 純米原酒60% 特別栽培米 28BY
今回は、義侠です。
いわゆる男前酒の印象で、カプ大好き時代にいただいた時は少し辛い印象がありました。あとは、忠信蔵とか。あちらも今飲んだらどう思うかなー。
ご存じの方も多いと思いますが、某ブロガーさんが褒めてらっしゃったのに影響され、まずは定番のものから。
今思うと非常に風格のあるたたずまい。
改めて、愛知県の蔵元なんですよねー。
香
梨、バニラですかね。透明感。
味
いわゆる、男前酒が第一印象。
それだけでなく、梨の果実感。適度な酸もあり、甘さも適度に上品。
即飲みするお酒でないのは間違いないですね。
今もですけど、比較的ガブガブ飲むタイプなので、飲み方からして損してます。
一呼吸置いて
温度帯が上がる、こなれると味わいも伸びますね。
酒自体に内包された甘みと言いますか。
加えて、醤油のような香味すら、うっすら感じます。
米のポテンシャルを素直に引き出しております。
水の綺麗さ、ミネラル質もバッチリ感じられますね。
昔感じた印象より、良くなっています。
語弊があるといけませんが、あくまで僕の舌の感受性が変わったというか、ちゃんと飲み方が分かるようになったということでしょう。
あとは、細かい差違が分かったりすれば良いんでしょうけど、レベル的には到底追いつかないですね。
ちょくちょく、飲まないとだめですね。
個人的お気に入り度 87