≪31≫タクシードライバー 純米生原酒 仕込玖号
さて、今回は異色な日本酒で有名な「タクシードライバー」を。
まずですね、私の日本酒の趣向として、非常にミーハーなところがあります。
で、ミーハーはミーハーでも、「有名なお酒を飲みたい」というより、「もう飲めなくなるお酒を飲みたい」というタイプなんです。
よくある、閉店のラーメン屋に駆け込むやつです。
こちらの喜久盛さんは、28BYより蔵元さんが交代されたということで、26,27BYの守川杜氏のお酒はもう飲めないのです。
最近ですと、山の壽の忽那杜氏の交代だったり、御湖鶴さんの件だったり、もう飲めなくなると思うと後ろ髪を引かれます。
ただ、基本的にはその蔵元のお酒を長く応援している方に対しては、敬意を払いたいと思います。
上述した閉店に群がる系はあまり好きではないので笑
すごいラベルですね。笑
正直個人的には好きなラベルではないですが、日本酒を手に取らない層に飲ませる力のあるラベルだと思います。
説明不要ですが、アートディレクターの高橋ヨシキ氏が命名、ラベルのイラストを手がけたことで首都圏を中心で人気を博したとのこと。
27BYで、平成28年6月製造で仕込みは9号。
使用酵母の「ゆうこの想い」は岩手県酒造協同組合で開発された酵母で、同時に開発された酵母に「ジョバンニの調べ」というの物もあります。
ゆうこの想いは、女性的な優しさふくよかさといった特徴がある酵母だそうです。
さて、長くなってしまいましたがいただきます。
香:
ああ、アルコールが来る感じ。久しぶりだなー、この感じ。
清泉を思い出す。最近の華やかな香り系とは一線を画しますね。
やや、白ブドウを思わせる瞬間も…
味:
うーん、濃厚なアルコール酒って感じ。
ごめんなさい、正直苦手なタイプです。
久しぶりの淡麗辛口濃厚酒。
淡麗なのに、濃厚ってなんじゃそらって突っ込まれそうですが、味わいのある淡麗辛口系ってことで笑
ザ日本酒。日本酒度の+7の通りという感じ。
旨味もあるのでそこまできつく感じませんが、結構ドライ。
うっすらと、グレープフルーツの柑橘感。
でも、食事には合いますね。味わうというより、舌に流れ込む。
景色として浮かんだのは、冬の海ですかね。
生原酒ということもあり、もったりした日本酒感はありませんでしたが、この味わいはやっぱり苦手です。
喜久盛酒造さんの今後に注目しています。
その前に山の壽いかなかきゃな。
個人的好み:75/100
名称:タクシードライバー 生酒
精米歩合:55%
使用米:不明
アルコール度:17%
日本酒度:+7
酸度:2.2
アミノ酸度:1.0
スペック:生原酒
値段:1,525円(税抜き)/720ml