≪62≫武の井 純米吟醸 ヒマワリ酵母仕込み
首都圏も梅雨明けが発表され、いよいよ夏本番。
とんでもなく暑い日が続いておりますし、異常気象もあちこちで聞かれておりますので、皆様くれぐれもお気を付けください。
さて、先日お酒を通販したんですが…
クール便を指定し忘れるという大失態を犯しまして。
この猛暑の中、しかも生酒。
お店のHPには再三にわたる注意書きがあったにも関わらず、よく読んでいませんでした…すみません。
(こんなアホはいないと思いますがみなさまもお気を付けください。)
脱線しましたが今回は、山梨県 武の井酒造さんの「武の井」です。
山梨県以外の方には、「青煌」の蔵元さんと言った方が知られているかもしれませんね。
「青煌」は東京農大卒で来福で修行された跡取息子さんが立ち上げた銘柄で、花酵母を使用しています。
5,6年前、僕が日本酒を飲み始めたころ、ちょうど青煌を首都圏で売り始めてたように記憶しておりますが、青煌もすっかり定着しましたね。
山梨自体、首都圏で他の地方の蔵元と比べると立地条件では良いでしょうが、ワインのイメージが強すぎて苦労もあったんではないかと邪推しております。
青煌は、つるばら酵母に対し、今回の武の井はひまわり酵母仕込みです。
(季節によって、桜、椿等さまざま使用しているようですね。)
せっかくですので、花酵母研究会のHPを見ると
SUNF-5(ヒマワリ)酵母のお酒はフレッシュな果実を思わせるような香りです。爽やかで清涼感のあるタイプです。
とのことです。
前置きが長くなりましたが、いただいてみましょう。
香
カプエチのような華やかでフルーティな香りが。
味
非常におとなしく、穏やかな入りで、パウダリーに舌へとけていきます。
味わいがじんわりと、香りはフローラルに香ります。
ここらへんは以前飲んだことのある天吹に近いですね。
お酒の輪郭自体は非常に曖昧で、淡い印象を受けます。
きっちりと甘いというわけではないですが、脇にきっちり存在しているという印象。
後味にうっすら渋みが。アクセントに良いですね。
柔らかくじんわりと伸びていきますが、すっきりと甘すぎず良いバランスです。
ただ、味の濃い料理と合わせるには少し力強さが足りないかもしれません。
かなり繊細なので、すっきりと清涼を与えてくれる役割を果たしてくれるでしょうが、上述したような香り、甘みの印象は薄れるかもしれません。
2日目
前日の繊細さはひそめ、だいぶ落ち着いてまろやかに。
これはこれでありですが、前日の方が良かったですね。
個人的お気に入り度:84
精米歩合:60
アルコール度:16%
蔵元情報:武の井酒造 株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml