≪118≫豊久仁 29BY TheSecond 純米 責め
とことん新酒いきます。
日本酒好きの方は、既知だと思いますが「一歩己」の豊国酒造と同社名で、なおかつ同県という日本酒界でもなかなか珍しい偶然の一致。
銘柄を絞っている「一歩己」に対し、こちらの豊久仁は、「豊国」だったり、この「豊久仁」だったり、「10492」なんていうのもあり、つかみ所のない蔵元さんのイメージでございます。
ラベルにもありますが、すべてのお酒を槽しぼりしているというのが特徴でしょうか。
一目見ただけだと、日本酒のラベルだと分からない系。
売り場の中では異彩を放っておりました。
酵母もですし、夢の香だったり福島産にこだわっていることがうかがえます。
The Secondということで、おそらく仕込み2号ということでしょう。
「責め」ということですと、
以来でしょうか。楽しみです。
香
非常に甘い、フルーティな香り。メロン、ベリーなど。
この時点でフルーティ酒という想像ができますね。
味
あぁ、きっちり甘いですね。
酵母が香り系ということで、少し気になってはいましたが、ちゃんと味わいは華やかです。
責めの部分ということで、さすがに後味だったり全体的なハリにストレスがあるというか、ちょい荒いというか。
非常に明るく、甘みも舌にはっきり感じます。
「糖分」としての甘み、「砂糖っぽさ」すら感じます。
ただ、裏面に柑橘の酸味が隠れているので、そこまでくどすぎず。
あと、後味が若干渋いかな。
テクスチャーとすると、つるつると滑らかですが甘みの分、とろっとした濃厚なお酒に通じるような瞬間も。
新酒の時期としてはきっちり味わいも出てますし、フルーティで初心者の方も飲みやすいと思います。
ただ、ラベル通り少し派手というか、化粧厚めで2杯目以降するする行くかというとちょっと厳しいかな。
また、2日目以降の変化が楽しみです。
2日目
もっと凝縮感あるフルーティさに。明るく、爽快感も。
甘味の純度が増し、後味にミントのような清涼感。
個人的お気に入り度 85