日本酒愉快者ブログ

日本酒が好きな30代。最近は色々飲んでます。

≪226≫今錦おたまじゃくし 特別純米酒 生原酒 R1BY

当ブログ初登場の今錦。

日本酒を飲み始めた9年ぐらい前から、あこがれた銘柄でして。

外飲みでは、ちらほろ飲んだ記憶もあります。

 

ご存じの方も多いと思いますが、銘柄解説をすると

蔵元のある中川村の棚田で生産された美山錦を用いて醸された銘柄で、2月初旬に販売されるのが、こちらで、裏面の通り特別純米酒は4月、ひやおろしは9月と、おたまじゃくしが成長するようにラベルも変化するそうです。

ちなみに、「中川村のたま子」は棚田ではないですが、中川村で栽培された美山錦を使用している妹分にあたる銘柄とのことで。

 

 

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肝心の部分が切れていますが、2020年1月製造です。

生原酒ということで、1年程度引っ張っているので味わいがどうなっているか(破綻していないか)気になるところ。

もはやおたまじゃくしでなくて、蛙になっている可能性も、、

 

強く香るわけではないですが、結構酸味が感じられるような?マスカットか?

 

非常に濃厚ですね。いや、濃密かな。

例えるなら、米のミルキーな甘味ですが、もっと純度の高い甘味。

1年置いた生原酒ながら、破綻せず凝縮されている印象を受けました。

(1年前のを飲んでないので、あくまで予想ですが)

いわゆるどっしり米のうま味系の生原酒の雰囲気もありつつ、かなりクリアで透明感があるのが素晴らしい。

ミネラル?ほどではないですが、非常にクリア。

それでいて、ギュッと濃密な甘味が印象的なお酒です。

 

ブログ再開以来ではトップクラスに好きですね。

いかんせん特殊な条件のお酒なので、ブログ向きではないですが。

一定の熟成にも耐えうる強い酒質なのは間違いないかと。

濃厚酒でいうと、楽の世なみの濃さ。甘さでしたが、いやに尾を引かない甘さで、味わい的にもキレる部分もあり、非常においしかったですね。

もう一本ひやおろしを買っているので、そちらも楽しみ。

≪225≫磯自慢 本醸造 

そろそろブログ開始4年になるのに、初登場な磯自慢。

(さすがにマズイでしょ)

当方は山梨在住で、比較的近いのにあまり縁のない静岡県のお酒。

カテゴリーを見てみても、英君だけしか飲んでないし。

いわゆる静岡吟醸がそこまで好みではない(嫌いではない)故かも。

 

それでいて、磯自慢は入手困難ですしね。

静岡以外で、当方が入手しやすい酒屋というと、はせがわさんしか思いつかないからなぁ。通販もあまり利用しないし。

 

 

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香 メロンに、ややバナナ。マスカットか。

 

世代問わず受け入れられやすい美酒ですねぇ。

本醸造ながら、お手本的な吟醸酒

ガンガンフルーティというわけでなく、すっきりキレイ系で、ほどよく香る程度。

カスタード的な香ばしさ、すっきりフルーティさがちょうどよいバランスで、すっきり飲みやすい。

変なノイズもないし、とにかくすぅーっと綺麗に舌に伸びる感じ。

味わいも良いボリュームで、キレイな線を邪魔しない程度に抑えられていて、とにかくきれいな嫌のない美酒といった印象。

もはや僕が言うまでもないですが、コスパ抜群で、味わいの雰囲気的にはとても一升瓶で2,000円前後とは思えないです。

 

たまにはこうオーソドックスな美酒も良いなぁと思いますが、いかんせん当方の好みど真ん中ではないのと、食事と合わせて飲むタイプなので、繊細なお酒はもったいない気がするんですよね。

でも、そのうち磯自慢の良いやつを買ってみたいなぁと思いますし、静岡吟醸系も積極的に飲もうと思います。

≪224≫the GANG 山廃純米大吟醸

先月ですか、阿佐ヶ谷の三矢酒店さんで購入した一本です。

ジャケットに惹かれて裏面を見たところ、北安醸造さんなので購入しました。

こちらのGANGは三矢酒店さんのオリジナルになるんでしょう。

北安醸造のお酒も限定のものだったり、いろいろ取り扱っていたので、色々試したくなりました。

 

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北安大国もだいぶ飲んでないなぁ。

 

プラム、かんきつ系の酸味。プーンと強く香る感じではない。

 

山廃×純米大吟醸というスペックなので、味わいもユニークなバランス。

基本的には、きれいな印象だけど、優しくマイルドな甘さが広がるのは北安大国の雰囲気と似ています。

円熟した味わいで、桃、ドライフルーツの果実味。派手さはなく、じんわり甘味が伸びる。

クリーミーなうま味も同居。僕はバナナと例える感じ。

酸味もうっすらあり、個人的には好きな甘味。

磨いてるだけあって、上述したようにクリアで、きれいな印象もありつつ、若干にごりかかったうま味というのかな?クリア一辺倒ではないです。

雰囲気が似ているのは、あべの僕らの酒vol5。

あちらは磨き過ぎず、複雑味を出す印象だけど、こっちはキレイ線で行きつつ、複雑味がうっすら出る感じか。

 

とにかく例えベタで申し訳ございません。

非常に上品で、和三盆系といってもよい甘さ。

 

個人的には、北安大国の様な、もう少し太いどっしり系の方が好きだけど、良さはキッチリ感じられるお酒でした。

 

 

≪223≫風の森 秋津穂 807 試験醸造 R2BY

久々の風の森。個人的に、信頼を置いている銘柄ですが。

しかし、最近のラインナップの平凡ぷりよ。

毎日飲む人間じゃないので、もう少し考えて銘柄を購入したいですね。

とか言って、有名銘柄買っちゃうんですけどね。もっと冒険しなければ(反省)

 

有名銘柄を扱うので、どれも説明不要感がありますが、、

807シリーズということで、精米歩合80であまり磨かないというのは、日本酒好きなら分かりますよね。

まぁ、今の技術だと、磨かない方が個人的には好みの酒が多いですね。

 

 

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マスカット、メロン、カスタード。そこまで強く香らず。

(モダン系はなんかいつもこの香で申し訳ございません。)

 

磨かないモダン系らしく、非常に豊かな味わい。

結構、酸味と甘みが効いています。加えて、磨かないお酒ならではの香ばしいというか。ふくよかな味わい。

酸味と甘みは主張するものの、そこまでしつこさはなく。

非常に、クリアで、さわやかな印象。

ガス感はチリチリと、そこまで主張することなく。

うっすらモダン系にありがちなガス味?後味がありますけど、気にならない造りになっているのは、さすがだと思います。甘味と酸味の影響かな?

基本は、マスカット、メロン系の果実感もあるフルーティモダン酒だと思いますけど、桃とか少しピンク系の果実感もあり、それぞれの甘味がグラデーション状に感じられるのも良い。

結構、単一に味わえるものが多い反面、こちらは非常にユニーク。

 

蔵元HPには、ガス感がなくなってからも楽しめるとありますけど、すぐ飲んじゃうんですよね。

風の森も複数銘柄を飲み比べてみたいなぁ。難波の風の森扱ってるお店にまた行きたいものです。うーん、でも難波なら櫛羅だなぁ。

≪222≫菊姫 山廃純米呑切原酒 R1BY

石川県のお酒初なのか?自分でも意外。

もはやこちらも僕がとやかく言うまでもなく、石川県の菊姫です。

 

11月ごろスーパーで1年ぐらい残っていた山廃の純米をいただきましたが、かなり枯れていたのが印象的でした。(お店の環境や色々要因はあると思います。)

 

確か8月ごろに購入して、5度くらいの環境で保存して今に至ります。

かなり勝手な飲み方だなぁとは思いましたが、蔵元HPを拝見すると、冷暗所で半年から1年で保存する~とあるので、なかなか興味深い、骨太なお酒なんだなと思います。

 

 

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バナナ、カスタードクリーム、それと酸味。

意外と枯れていないですね。

 

脱帽です。意外と枯れてないですねとか語って申し訳ございません。

まだまだフレッシュ?ですね。

生酒のピチピチ感というわけでなく、非常にエネルギッシュで、マイルド。

半年置いているだけあって、多少のヒネ?枯れ?感はありますが、そりゃ冷蔵保存で影響を受けるようなお酒ではないですよね。

入りはスムーズなフルーティさすら感じます。ボディのあるマイルド感に続いて、後味はじんわり甘口。

香り通り、カスタード、バナナ。それでいて、クリア。

それでいて、旨味の下地の存在感が良い。

正直、まだまだ置いても良いと思います。ただ、現状も素晴らしい。

 

以前飲んだ楽の世が思い浮かびますが、あちらは生酒ですし、条件は異なるので比較は難しいです。ですので、楽の世の火入れも購入して、自分なりの比較検証をしてみたいなと思います。

加えて、発売当初はもっとクリアで、フレッシュなんじゃないかと思いますし。

 

非常に感動しました。

特Aの山田錦は~、山廃なのに~、など色々書きたくもなりますが、四の五の言わずもっと経験積めよ!って自分自身に言いたくなりますね笑

本当おいしかったです。

≪221≫大信州 別囲い 純米吟醸 番外品 生 R2BY

新年2発目は、「大信州 別囲い」です。こちらは大信州の蔵元で購入した一本です。

記憶が新しい内に、先日の槽場詰めと比較ができるのではないかなと。

 

こちらも以前ブログ当初に飲んだきりですね。

 

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もはや「番外品」といいつつ、定番になっているような。。

ラベルには記載はないですが、蔵元HPやパンフレットを確認すると、酒米はひとごごちとのことですので、先日の槽場詰めと一緒でしょうか。

 

当ブログで言う、梨より?というような感じの香。加えて、マスカット、メロン。

ごちゃごちゃ言ってますが、まぁメロン主体かな。

 

前回より、味わいが豊か、悪く言うと豊満。

全体的には、フルーティ系美酒。メロンソーダとカルピスソーダの中間といった感じ。

目視できるほどのオリは絡んでいないですが、味わいはオリがらみの存在感のあるような味わいですね。後味に、ヨーグルトよりの乳酸菌飲料の味わい。

甘さと酸味がきゅっと。

 

基本は、大きく先日の槽場詰めと違いはないと思いますが、やや粗い印象。

密度というか、画素といいますか、先日の槽場詰めの方が大吟醸スペックということもあり、なめらやか密度が高めだった印象です。

その分、こちらの方がカジュアルに楽しめる印象です。

完成度的に言うと、大吟醸の方が上で、デイリー的に飲むにはこちらの方がという印象です。

(スペックが低い方がデイリー酒という思考はなくはないですが、やはり今回はそう感じてしまいました。)

口なじみはまずまずで、最初は味わいが豊かに広がっていきましたが、だんだんこなれてきてじわじわ旨味が出てくる感じ。

 

ピチピチというより、シャカシャカしている印象。(すみません、意味不明です。)

 

≪220≫篠峯 純米生原酒 R2BY

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今年は気合を入れて、ちゃんと更新していこうと思います。

 

新年一発目の更新は、篠峯の純米生原酒からいきます。

スペック馬鹿なので、「直汲み」とか「おりがらみ」とか、特殊な酒米を選びがちですけど、今年は通常スペックのお酒も飲んでいかないといけないですね。

 

そんなわけで、篠峯の純米生原酒。

こんな時期なので、旅行もできませんが、また難波の櫛羅に行って、篠峯をたらふく飲みたいなぁなんて思います。

 

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マスカット主体、サイダー、ややマスカット。

よく飲んでないですけど、篠峯っぽさを感じます。

 

きちんとおいしい。キュートな酸味と適度にふくよかな甘味。

マスカットの果実味。ガス感もチリチリと、ガスを感じるというわけではなく、ほどほどにあります。

後味も、すっとキレる感じ。新酒もピチピチ、荒々しさもあります。

加えて、適度に渋みが残るので後味を占めてくれます。

篠峯らしいクリアで、水のクリアさ。

味わいが濃縮ではなく、適度に軽やかで、味わいが詰まりすぎていないのも好印象。

原料米もブレンドということもあり、酒米のクセ、特徴が出ることもなく、カジュアルにいただける印象です。

 

酒米も単一米とか、それこそ山田とか雄町とか、選んで造れば、それぞれの特徴が出るだろうなという期待感も抱かせてくれます。

このお酒飲んだだけで、「篠峯は~」なんて語る気はないですが、やっぱりおいしいですし、多少経験を積んだ今飲んでわかる魅力もありますよね。

非常においしかったです。