≪237≫豊能梅 純米吟醸酒 G×Aおりがらみ生
完全お初銘柄の豊能梅。
こちらもコンセプトワーカーズセレクションですが、お初銘柄でございます。
吟の夢×AC95なので、G×Aとのことですが、いかがでしょうか。
最近、高知系のお酒で、新しい酵母というパターンをちらほら見ますが。
派手ですが、そこまでアートに寄りすぎていない感じでよいと思います。
ビン底2ミリぐらいのオリでしょうか。
香
若いメロン。そこまで強く香るタイプではないですね。
味
フレッシュなメロン。かつ酸味が立ってます。
結構酸味がエッジが立って存在感として感じられますね。
全体的に、すっきりしていながら、酸味主体でそこそこ甘い。
なかなかない感覚ですね。
基本、高知のお酒らしくキレる辛口の雰囲気もありつつ、
旨味がそこまで強いかというと、かなりライトに味わえる印象です。
甘さもオリを絡めているからだと思うので、基本的にはすっきり、酸味が多少効いている感じなんでしょうかね。
個人的には、今まで味わったことがない味わいで、非常に好印象でした。
なかなか取り扱っているお店が近くにないので、手には入れずらいですが、また機会があれば購入したいです。
≪236≫北島 みずかがみ 純米直汲み無濾過生原酒 2020BY
当ブログ初登場の北島です。3年ぐらい前に泥酔して、空けた以来。使用米はなんだったけな。
こちらの銘柄自体は、とある方がおススメしていたものを購入。タダ乗りでごめんなさい。
みずかがみ自体、調べたところこちらの蔵元ぐらいしかヒットしませんでしたね。
直汲みであり、裏面の注意書きにもある通り、かなり活性感はありますね。
香
マスカット、ブドウの類。ただ強く香るというわけではなく。
味
うまいなー。モダンっぽさもありつつ、じんわりと良い塩梅のバランスのお酒ですね。
じんわりしたうまみに、酸味がちょこっと立つ感じ。
香ばしさのようなものも広がり、いやなモダンのガスくささもなく、好印象。
ガスっぽさもあるせいか、これが非常に良い塩梅のモダンさ。
クラシックの延長にあるモダンさといいますか、チャカチャカうるさくない塩梅ですね。
派手さというのはないですが、旨味が広がって、酸味、甘味も良い具合に追ってくれるといいますか。
65パーセント精米歩合というのもあるのか、ピュアすぎず、かつ複雑味があるという感じではないちょうどよい感じですね。
しいて言うなら、マスカット?という具合の果実感で、香過ぎない、ジューシーすぎない、でも飲みやすい、割と幅広い層に楽しんでもらえるお酒だと思います。
当ブログ管理人のレビュー力だとこんなもんなんで、この記事で味わいの詳細をもっと知りたいという方は、某有名ブロガーさんの記事をご覧ください!
≪235≫月の輪 ふなしぼり純米生原酒
お初銘柄の月の輪です。岩手県のお酒なんですが、岩手県のお酒自体だいぶご無沙汰です。
全く存じ上げない銘柄で、比較的日本酒ブロガーの方でも取り扱っている方が少ないような。
ラベル裏面だと、お酒の詳細は分かりませんが、蔵元HPによると
日本酒度+5.0
酸度1.5
アミノ酸度1.5
アルコール度数17度
原料米ぎんおとめ
精米度合65%
使用酵母ゆうこの想い
とのことです。ご参考まで。
香
りんご、ややセメダイン?、澄んだ酸味
味
意外と?クリアですね。遅れて、香通り、りんごっぽさに、じんわりどっしりしたうまみが出てくる感じ。
シュッとしたさっぱり系ながら、ちゃんと味わいの幅もある。
もっと、どーんと全面的に甘味、旨味がどっしりと鈍く響く感じかなと思ってましたが、意外とクリアでさわやかに味わいが広がるのが印象的。
洗練されているといいますか、仕立ての良さみたいなのも感じられます。
後味で、若干渋みだったり、アルコールのピリピリ感のような多少のノイズはありますが、そこまでマイナスには感じられず。
クリーム、ミルキーさのようなコクもあり。
天宝一に通じる部分もあり。ただ、あんなにはしっかりした甘味はないけど。
勝手な印象ながら、火入れだと辛口系なのかなとも思う。
非常に失礼ながら、ややクラシック系の旨味もまとまり具合も荒々しいお酒かなと思ってましたが、繊細な部分も感じられ、おいしいお酒でした。
純米スペックとは言え、税込み1,386円だし、かなりコスパも良いかと。
(お酒にコスパなんてという方すみません)
≪234≫夜明け前 純米吟醸生一本 しずくどり R2BY
東鶴に続いて当ブログ初登場の夜明け前。
正直、結構色々なお店で拝見しておりますが、なぜか惹かれることがなく。
今回も店頭で見かけましたが、(こういう書き方は失礼ですが)なまっぴ様がおススメしていたのが印象的で、この機会を逃すと当分買うことはないだろうなーと思い、購入しました。
かなりオールドスタイルなラベルだとは思いますが、字の部分だけ色付けするセンスが個人的にツボ。いわゆるラベル色違いの銘柄名ドーンというスタイルより好きかもしれません。
香
当ブログでは長らくベリーと表現していましたが、一般的にはメロンといった方がふさわしいかもしれません。(今まですみません。)
ベリー、メロンですね。やや化学的?かき氷シロップのように香っている気もしますが、まぁ許容範囲でしょう。
味
ビン底にうっすらオリが。かなり細かいパウダータイプ。
意図的に絡めているかどうかはわからないですが、しずく取りで自然に混ざったという感じでしょうか。
非常に出来の良いフルーティ酒ですね。意外と軽快でありながら、クリア。繰り返しますが、フルーティな香りのわりには意外と軽いです。
メロン主体のフルーティ系ながら、パインのようなトロピカルさも。
で、かなりキレる味わいなので、ダレないのも好印象。
非常に素晴らしいバランスです。長野県だと、鼎とか近いタイプかもしれません。
当然意図されているんでしょうけど、加水+オリの具合も最高です。
正直、最近の好みとしては、これ以上濃いと飲み疲れてしまいます。
そういった意味でも、味わいのボリュームを非常に上手く調整されているなと。
真っ当なフルーティ酒。
テクニカルに走りすぎておらず、ほどほどに熟したメロンですね。
明るい酸味も素晴らしいです。ダレないと書きましたが、後味がくどくないのも好印象ですね。
いやー素晴らしいお酒でした。お世辞抜きでおいしかった。
やはり、日本酒ブロガーさんが勧めるお酒に間違いはないなぁと感じさせられました。
最近、こういった真っ当なフルーティ系は少し避けていたんですが、たまには飲みたいなーと思っていたところに、素晴らしいお酒に巡り合えました。
日本酒は嗜好品なので、値段を言うのは野暮ですが、四合で1,700円(税別)なので、少し割高ですが、値段の価値はありますね。
いや、本当もっと色々飲まないといけないですね。
≪233≫東鶴 槽搾り純米酒 R2BY
当ブログ初登場の東鶴です。しかもレギュラー商品でなく、イレギュラー商品。
主題からは逸れますが、実は日本酒飲み始めた頃(7年ぐらい前か)の初心者時期に飲んだ印象がある銘柄で、それ以降なぜか手に取っていない銘柄です。
久しぶりに飲むのにイレギュラー酒ですが、まぁご勘弁を。
ラベルは、福岡のアーティスト「沖賢一さん」によるもので、通常商品とは違うっていう表れなんでしょう。
香
梨や米、またはバナナでしょうか。火入れということもあり、強く香るタイプではないです。
味
梨だったり、米の素直な旨味、甘味が感じられます。
酸味はちょこっとあり、非常にクリアな旨味。
旨味がふんわり膨らみ、じわっと溶け出すような感じ。
辛口というだけあって、綺麗に流れ、余韻はわずかに残ります。
香るお酒が好みではなくなった最近の僕の好みにはピッタリ。
完全に失礼ですが、こういったベクトルで造られても良いのでは?という出来ですね。
ちょうどよい熟し具合ですね。フレッシュさも残しつつ、甘味、旨味もちょうどよいタイミングで止めているような。まだ、青々しい部分もありますけど。
地味ウマ系ですけど、食中酒にはピッタリです。
これだけ首都圏に出しているだけあって、実力のある蔵元なのは当然なんでしょうが、正直ビックリしてます。
今の売れ線とは異なるような、真っ当に酒の旨味、すっきりさに向き合ったお酒です。
着飾らない、等身大の旨味といいますか。
レギュラーも飲んでみたくなりました。近々飲んでみたいと思います。
≪232≫天寶一 八反錦純米大吟醸直汲生原酒 R2BY
お久しぶりの天寶一。
記事にはしなかったと思いますが、一度蔵元にお邪魔する機会もあり良い思い出のある蔵元です。
山梨県甲府市に全国の中堅どころのお酒を扱う酒屋があるんですが、本当こういった銘柄を扱ってくれるんでありがたいですね。
他県の酒屋さんばっかり紹介して、内心申し訳ない気持ちにもなるので、今度紹介してみようかな。
天寶一といえば、ハンコのような天寶一がドカンと鎮座するラベルのイメージですが、こちらは謎なイケメンが入り込んでますね。
裏ラベルには飲食店限定ということで、本来は飲食店応援の意味で販売しているお酒だけど、良いのかな、、今は飲食店もなかなか飲酒の提供が難しいですもんね。
香
リンゴ、ややセメダインの香
味
強めの味わいにどっしりした甘味。とろーっとしたテクスチャー。
やっぱり広島県のお酒が好きですね。
直汲みというだけあり、ざらざらした舌ざわり。ガス感ともまた違う活性感。
非常に純度の高い甘味と、クリアな味わいが同居してます。
(純米)大吟醸だけあり、繊細さもあるんですが、それ以上に甘味とクリアに広がるうま味が素晴らしい。
リンゴで、完熟したリンゴ。原酒で16度なので、比較的低めだとは思いますが、これだけ強い味わいが出せるのかといった感じ。
究極の食中酒を目指すという蔵元のコンセプトということですが、こちらの一本に関しては、邪魔をせずきちんと主張する味わいが印象の一本でした。
前飲んだ中汲みはもう少しクリアで、ライトな味わいでしたね。
それにしてもおいしかったです。ちょくちょく広島のお酒は飲まないといけないなと思いましたし、特に天寶一は本当に僕の好みだと思います。
≪231≫醸し人九平次 LaMaison 山田錦
当ブログ初登場の九平次。なんて体たらくでしょう。
九平次はどうせなら良い米のお酒が良いと思い、その前に普通の飲まないとと思い、結局買わないという。
加えて、九平次がある店は、大抵まつもともあるので、まつもと買っちゃうんですよね。
こちらの「LaMaison」はフランス語で「家」という意味があり、コロナ禍の収束を祈ってリリースされているシリーズで、山田錦と雄町があります。
ベーシックな山田錦でいきましょう。
デイリー酒ということなんでしょうが、いかがでしょう。
香
メロン、米のミルキーさがうっすら。
味
さすが九平次、火入れでありながら、うっすらのガス感。
タイプはモダン系なんでしょうが、意外とチャーミング、甘めですね。
ただ、最初は甘さが印象に残りますが、酸味が良いアクセントかも。
ただ酸っぱすぎず、かんきつ?少し軽い酸味。
あとは、梨というのかな。クリアな果実感。
米のミルキーさもありますが、全体的にはクリアで、かつミネラルさもあります。
ただ、主役はチャーミングな甘味と、軽い酸味かなぁ。
総じて高いバランスですが、逆に印象には残りづらそう。
ただ、肩を張らずにこれだけのお酒が日常で飲めたら幸せでしょうね。
おいしいんですけど、こちらの蔵元の実力が出るのは、良いお米を使ったシリーズかなぁとも思いますね。
酒米は違うけど、カマルグとか協田とか、いつになるかはわかりませんが、飲みたいと思います。