≪210≫悠 純米酒 舞風
完全お初銘柄。
永井本家さんはの主な銘柄は、利根錦ということで、こちらも存じ上げず。。
おそらく扱っているお店も少ないと思いますが、高橋与商店さんで購入しました。
悠銘柄は、5代目の永井悠介さんが立ち上げた銘柄で、おそらく先端的な試みであったり、力を入れた造りをするということだと推察しております。
実際に袋搾りをしているあたり、結構な手間暇がかかりますし。
また、米の品種の舞風は、群馬県農業技術センターで育成された新品種で、舞風ブランドを保証するために
1.舞風を100パーセント使用
2.精米歩合を60パーセント以下
3.酒質を「特定名称酒」にすること
4.県産酵母を使用すること
が条件とされているようです。
舞風の造りは、9年目ですが、悠では初めての取り扱いということで。
初めて飲む銘柄の、初めての造りということでどんなお酒が楽しみ。
香
キリッとした立ち香。そこまで強くないですね。
味
いいですねぇ。結構酸味を立てて主役にしたお酒。
失礼かもしれませんが、洗練されすぎず、少し土?田舎くささみたいなもの感じられますが、それもアクセントとなって良いです。あまりきれいで雑味というのを嫌うお酒もあると思いますが、こちらのタイプのお酒には合っていると僕は思います。
味わいもタイトに、酸味と甘みが中くらいに感じられる程度、すっきり仕上げてます。
ミネラルを感じるタイトな上地に、コクも下地にしっかり感じられます。
後味は、きれいにキレていきますが、渋みもうっすら残りそれもアクセントに。
加水はしていると思いますが、味わいもちょうど良いバランスで、スルスルいけてしまいますので、飲みすぎ注意。
ラベルであったり、永井悠介さんの若さだったり、流行系もしくはぶっとんだものを想像してましたが、そのイメージの反面、特徴的ですが実直な味わいのギャップが、新鮮な驚きでした。
_____袋とじ_________________
永井悠介さんを検索したところ、出羽桜で研修された後、帰蔵したとのことで、出羽桜というところが良いですよね。
出羽桜も極々たまになので、わからないですけど、味わいの系統は似ているのかな。
今度機会があればいただいてみたいです。
日本酒業界の勢力図はわからないですけど、販売力あるお酒造るとしたら、それこそ「獺祭」とか、「〇〇」(浮かばなかった笑)とか行きそうなものなのに。
いかんせん日本酒業界は、「若き天才」とか「有名蔵で修業」みたいなものに踊らされてるような気もします。まぁ、その方が蔵元も、販売店も売りやすいので仕方ないと思いますが。
それで味わいも流行で、高レベルでまとめれば、それは売れるでしょう。
という傾向を感じているので、この銘柄の味わいだったり、背景は非常に興味深かったですね。