≪213≫山城屋 ZEN
比較的飲んでいる銘柄だと思います。
山城屋ZENです。
もはや、ご存じの方も多いと思いますが、限りなく情報をそぎ落として、また引き算の美学ということで、醸されているお酒ですね。
情報はQRコードから飛んだ先で、確認できます。
全量生酛づくりで、かつ純米大吟醸、中取りというコンセプトで、食中酒として造られています。(もはや周知の事実)
香
うっすらイソアミ、バナナ、乳酸菌飲料の香が、ほのかに。
さすがにガッツリ香るタイプではないですね。
味
引き算の美学というだけあり、山城屋の味わいを引いて引いてというような味わい。
元々山城屋自体、火入れということもあり、パワフルな味わいではないですが。
とにかくクセはないですね。ベタな表現ですが、水のようです。
本当の意味の端麗系ともいえるかと。
乳酸菌飲料の甘酸っぱい味わい、じんわりとしたうま味は、少し土っぽい、穀物っぽさも感じます。ポテンシャルがあるせいか、少し荒々しい後味。
個人的には、もう少し置いて、味わいをもっと落ち着かせても良いと思います。
少し温度帯があがると、マイルドさ、メロンのような香も。
凛として、シュッとした瑞々しさ。余韻で、乳酸菌飲料のようなチャーミングな質感。
かなり楽しめました。
日本酒好きが飲むとどう感じるんでしょうか。
どうしても生原酒のパワフルな味わいが好みの方には、物足りなさもあるのかもしれませんが、日本酒の持ついろいろな味わいを引きまくって、残したクセのないうま味が個人的にはヒットでした。