≪54≫十六代九郎衛門 特別純米 ひとごこち 夏生酒
いよいよ7月に入り、今年も半年が過ぎようとしております。
少し落ち着いた段階で、上半期のまとめをしたいと思いますので、よろしければご覧ください。
非常にムシムシと気持ちが悪い日々が続きます。
いかにも日本の夏といった感じですね。
個人的には、少し早い気もしますが夏酒を解禁したいと思います。
今回は、長野県 湯川酒造店さんの十六代九郎衛門の夏バージョンです。
もともと日本酒にはまったのが6年前で、その時はぎりぎり十五代だったかな。
そこから、十六代と名前を変え、今では実力蔵の仲間入りを果たした印象です。
夏酒にありがちな「青色」でなく、灰色しかも蚊取り線香というのがなかなかユニークですね。
「ポッ」っと元気の良い開栓音。さすが直汲み。
香:
バナナ、米の甘みを感じる香り。やや、お酒の辛味を思わせる香りも。
味:
米のうまみが主体で、中くらいの存在感の甘みが舌にガツンと。
支える程度の酸味がわずかに。最後に、ドライ感がピリッと締めてくれます。
かなり甘みが伸びる印象ですね。らせんを描いて口中に広がります。
甘さ自体は、米の風味、ふくよかな感じです。やや果実感もあります。
例えられないですが、しいて言うならメロンでしょうね。
ドライさによる甘みの増長効果がとても心地良いです。
結構甘みが主役なので、きっちり冷やして飲むと良い気持ちで飲めると思いますよ。
流行りのきれいな酒質と比べると、言葉は悪いかもしれませんが、やや濁っているというか、きっちり味わいがあるお酒です。
こういう味わいとしてきっちり設計をして造られたお酒だと思います。
3日目
さすがに、ガス感はなく。
代わりにとろけるような舌ざわり。
相変わらず、甘さとドライさは健在です。
今日の方が、米とメロンのサイダー割り!というようなわかりやすい印象。
細くスッキリ系なお酒にはないタフさを感じますね。
素晴らしいバランスだと思います。
夏酒として、スッキリした、それこそサイダーのようにいただけるお酒もよいですが、こういった味わいも出しつつ、軽快に飲めるお酒もよいですね。
個人的好み:87/100
名称:十六代九郎衛門 特別純米 ひとごこち 夏生酒
精米歩合:60
アルコール度:17%
使用米:ひとごこち
スペック:直汲
蔵元情報:株式会社湯川酒造店
購入価格(税抜):1,250円/720ml