≪99≫勝山 縁 特別純米 28BY
むとう屋さんで購入したお酒でございます。
都内だとはせがわさんで取り扱いがあり、以前から拝見はしていた銘柄です。
個人的な印象だと、かなり個性的なボトルに、お値段もやや強気な銘柄といった印象。
あと、娘さんのツイッターがかなり意識高めといったところでしょうか。
なので、HPもなかなか充実していて、ブランド化という面では努力されている蔵元ではないでしょうか。
なんでもこちらの縁を含めた「勝山」銘柄は、袋しぼりで造られておりその分のコストということもあるのでしょう。
香
バニラと、マスカットの酸味。なかなか期待の持てるやつです。
味
まず、味わいが平坦に溶けていきますが、大人しすぎずかといってうるさすぎない旨味が顔を出します。
透明感のあるきれいなお酒が第一印象ですが、カスタードの上品なコクに続いて、甘みと酸味が続きます。最後に、若干の渋み。
終始、平坦な味わいに、淡々としたリズムで、クライマックスは多少盛り上がりがあり、余韻も若干含んでいます。
雰囲気は、まつもとに近い印象ですが、あちらより落ち着いて、やや控えめかな。
勝手なイメージで、淡麗系、ほっそりしたキレイ系なお酒を想像していましたが、シャープながら肉付きはしっかりしている、素晴らしいバランスのお酒でございました。
これも、来年以降の課題酒ですねー。ごちそうさまでした。
個人的お気に入り度 87
≪98≫信州亀齢 ひとごこち純米吟醸 ひやおろし 28BY
もう晩秋に差し掛かる頃ですが、ひやおろし行きます。
ここ数年で都内でもお見掛けする「信州亀齢」です。
以前、広島県の亀齢もやりましたが、こちらも有名銘柄ですよね。
余談ですが、山梨にも「甲斐の開運」という名前被りの銘柄が存在しますが、本当静岡にも負けないで頑張ってほしいと思います。
こちらのラベル好きだなぁ。なんてことはないデザインですが、非常におしゃれに見えます。
香
イソアミで、非常に明るい印象。定番な香りですが間違いないやつです
味
サイダーの舌触りに、若干のクリーミーなコクが第一印象。
カカオのビターさもわずかに感じられます。
程よいボリュームが心地良いですね。
このブログ頻出な表現ですが、良いバランスで、透明感もありつつ、キレもあります。
フレッシュさ、透明感も残しながら、この時期ならではの落ち着いた、まろやかなお酒に仕上がっています。
味もきちんと乗っていますし、なかなか優等生なお酒ではないでしょうか。
3日目
香 ベリーの印象が強まってまいりました。
味
また、良いバランスに上がってきましたねー!
フルーティーで飲みやすいお酒。
旨味自体は、扁平、甘みもシロップのような単一の甘みですが、酸味が効いてきちんと味わいをまとめてくれています。
初日のクリーミーさも健在で、するする飲める危険なお酒ですね。
また29BYで、新酒の時期にいただいてみたいお酒です。
お気に入り度 85
≪97≫白玉香 山廃潤純米無濾過生原酒 27BY
千葉のお酒初です。
木戸泉酒造さんの「白玉香」で27BYのものになります。
有楽町の「むらからまちから館」で購入したものです。日本酒購入先としては非常に便利で重宝してます。
さてさていただきます。
香
山廃らしさはそこそこに、やや熟成特有のカラメル感
味
結構熟成してますねー。
かなりエッジの立った中に、ピリッとしたアルコール感。
透明感もあり、さらっとした舌ざわりの中、ほのかな甘みとうまみが。
ビターな後味で締めてくれます。
思ったよりかなり熟成してました。以前飲んだ三連星よりは熟成している印象。
味わいの深さはこちらの方が上。
お店自体は、開放型の冷蔵庫なのでそこまで外気の影響を受ける印象はないですが。
29BYでおさらいをしておこうかなぁ。
2日目
香 熟香。カラメル
味 昨日よりデレたかな。甘み、酸味の主張がきっちりと。
キャラメルの雰囲気も出だした。
とろーっとスロウながら、甘い雰囲気。
これは良いね。昨日は少し期待外れだったけど、今日は良いです。
立体感があり、きちんとまとまった味わい。
昨日は少しシビアな印象だったけど、こちらはカジュアルに楽しめます。
お気に入り度 84
《95》あべ REGULUS 生 2017
個人的には、Classic Dryがやや消化不良だった「あべ」
よりによって、普通銘柄でなく「スターシリーズ」をやります。
去年までは、SPICAとして売り出しをしていた銘柄で、今回は商標登録の都合上、REGULUSと名称が変わりました。
白麹を使用したとのことで、酸味がどのように表現されているか注目です。
香
マスカットに、バニラ、酸味の奥にほのかな甘みを感じさせます。
品が良いですね。
味
なるほど。
穏やかな入りから、ほのかな酸味が。軽快な甘みの後に、やや渋みも。
非常にたとえが悪いですが個人的にまず浮かんだのが「アクエリアス」
マスカット、シトラスのような果実味が、非常に清涼感を与えてくれます。
加えて、ややミネラル感、ミネラル感というより硬い感じ。
この清涼感とミネラル感がアクエリアスっぽく感じさせる要因。
低アルコール酒の部類に入るかと思いますが、ありがちな物足りなさはなく。
低アルコールが物足りなさに直結していないので、するする飲めてかつ味わいもある美酒になっています。
温度が上がると、バニラの品の良い香りも出てきますね。
2日目
味わいがとけて、より一層エレガントに。
後味になるに従って存在感を増す酸味、ボリュームも程よいです。
非常に独特な一杯ですね。
旨味もきちんと引き出され、かつ酸味も感じられます。
あまりやり玉にあげるのは失礼ですが、以前のレイクのように味わいを細め、酸味を出して、発泡感をつけるタイプより、このREGLUSの方が白ワインらしさをよりよく解釈して日本酒でその解釈を表現しているように感じられます。
正直、個人的な好みからは外れますが、意欲作・作り手のやりたいことが非常に良く分かるし、好印象に思えます。(非常に生意気ですが)
これは、他のスターシリーズも期待が持てますね。
普通の銘柄もやらなきゃな笑
お気に入り度85
≪94≫英君 特別純米 袋吊り雫 28BY
ブログ初登場の静岡県のお酒です。
静岡県のお酒と言えば、有名なお酒ばかりですがなかなか購入機会がなく、この間千葉のお酒をやったばかりですし。
さて、今回は英君の特別純米の袋吊りをやります。
袋吊りながら1,450円と破格にリーズナブルですよね。
香
あまり強く香りませんね。バナナの香りが奥で感じられるような印象です。
少しキラキラしたような印象も。
味
非常におとなしい入りですね。
透明感もあり、非常に柔らかい質感です。
ほどほどのバナナ、カスタードのコクもあります。
徐々に、旨味が舌へ浸透していき、甘みを伴って優雅に伸びていきます。
後味は、きりっと辛口で。キレ味も抜群。
非常におとなしい入りで、井の頭のように終始穏やかかなと思わせながら、味わいがじわっと出て、最終的には淡麗辛口で完結するお酒です。
袋吊りが、味わいのどの部分に影響しているか把握できる舌は持ってませんが、入りの柔らかさだったり、味わいの広がり具合にその片鱗が見えるなかと。
そこまで多く経験はないですが、静岡酒らしいマイルドながら、淡麗にキレていく特徴がしっかり出たお酒でした。
少し好みからは外れますが、これはこれで需要があると思います。
個人的好み:83/100
名称:英君 特別純米 袋吊り雫 28BY
精米歩合:60
使用米:五百万石
アルコール度:17~18
日本酒度:+5
酸度:1.5
スペック:袋吊り
蔵元情報:英君酒造株式会社
購入価格(税抜):1450円/720ml
≪93≫白瀑 橅のいぶき 純米大吟醸生詰 28BY
以前の福小町に続いて、高良酒屋で購入したお酒の第2弾。
(あと4本もあるんですがどうしましょ・・・)
首都圏では山本で知られている山本合名会社さんの秋田限定の銘柄「橅のいぶき」です。
山本と言えば、派手派手なラベルの銘柄というイメージですが、久しく飲んでいなかったので、とても良い機会に恵まれました。
銘柄としては、白瀑のラインになるため山本とは違う造りなのかもしれませんが、非常に楽しみです。
香
なかなかコクのあるミルキーな印象を受けます。
味
おお、舌触りはなめらかですが、味わいはトロトロです。
メロン、桃、トロピカルというよりフルーツミックスのような風味がたまりません。
そこに米特有のミルキーさが加わり、見た目からは想像できないような味わいが広がります。
ボディもポチャッとしてしっかりしていますが、そこからとけた味わいが出てきます。
非常に柔らかく、かつ味わいもきっちり感じられます。
ラベル、酒の見た目からは想像もつかないふくよかな味わいの美酒でした。
すごいギャップで、さながらヨーグリーナみたいな驚きですね笑
また購入機会があればリピート確実。
おいしかったです。
個人的好み:87/100
名称:白瀑 橅のいぶき 純米大吟醸生詰 28BY
精米歩合:45
使用米:山田錦
アルコール度:17.5
スペック:純米大吟醸、生酒(原酒らしい?)
蔵元情報:畑酒造有限会社
購入価格(税抜):2150円/720ml