≪91≫雪の茅舎 美酒の設計 純米吟醸 生酒 28BY
これまたド定番な銘柄ですが、チャンスがあったので購入。
秋田酒に非常に思い入れの強い人間ですが、雪の茅舎だけはあまり経験がないんですよね。
こちら、2017年4月製造の生酒になります。
香
強く香りますねー。ベタですが、マスクメロン
味
ほどよいボディ感に、非常になめらかな味わい。
非常に飲みやすく、飛露喜にも感じたのと同一な印象で、「誰が飲んでも美酒」ですね。
メロン、ややマスカットを感じさせる果実味、甘み。
程よい酸味が味わいを締めてくるので、さっぱりといただけます。
うーん、どうしてもコメントが淡泊になりがちで、こういうタイプのお酒をきちんと利ける舌がほしいですね。
個人的好み:83/100
名称:雪の茅舎 美酒の設計 純米吟醸 生酒
精米歩合:55
使用米:兵庫県産山田錦
アルコール度:16
スペック:純米吟醸、生酒
蔵元情報:株式会社 齋彌酒造店
購入価格(税込):2000円/720ml
≪92≫信濃鶴 しぼりたて純米無濾過生原酒 28BY
ブログ最多登場の長野県から「信濃鶴」です。
購入したお店によると、しぼりたてとありますが、8月蔵出しのお酒なので落ち着いたお酒とのことです。
比較的、オールドタイプのラベル。最近は洗練されたものが多いので新鮮です。
香
メロンを思わせる果実味と米の芳香が良いバランスで。
味
さすがに蔵出しが8月なだけあって、とろんとした舌触り。
甘みの品も良く、程よいボリューム感のある味わいです。
ややクリーミーさも感じられますが、くどすぎずコクにつながっています。
フレッシュさも少し残っていますし、透明感もちゃんと感じられます。
良いバランスで出来たお酒ですね。
2日目
今日は、まさにメロン。本当にメロン。
エキスを抽出したかのようなメロン。
やや、シロップのように薄っぺらいところが残念。
渋みも気になりますね。
お気に入り度 85
≪90≫大治郎 純米大吟醸 生酒 28BY
今回は、滋賀県の大治郎です。
そろそろ、ひやおろしも本気でやらなきゃとも思っていますが、がっつり味の乗った生酒が気分。
とある酒屋さんで、含み香のあるお酒でセレクトしていただいたのがこちら。
外でも、家でも初。
日本酒度、酸度に加え、米の生産者の記載があるのが非常に丁寧で、好印象。
前面には主張していませんが、さりげないこだわりがうかがえます。
香
リンゴを思わせる軽快なフルーツぽさに、ぴりっとしたアルコール感。
少しの酸味も感じられます。
確かに、強く香るお酒ではないですね。
味
透明感のある綺麗なお酒だな、純大ぽいなという第一印象から一転、ガツっと濃厚な甘みが舌に絡んできます。
濃厚ですが、重すぎず心地良い甘み。酸味も明るく、甘みに伴ってやってきます。
甘さ自体は、萩乃露だったり、太陽に近いような、ガッツリしたもの。
この辺は、西のお酒らしくパワフルで、ボディのしっかりしたお酒ですね。
これはおいしいです、含み香から来るフルーティさ、日本酒らしい甘さをしっかり感じます。
温度帯が上がってからはもちろんですが、冷酒の段階からきちっと感じられる甘さです。
綺麗な酒質で、軽さ・舌触りは大吟醸らしいですが、味わいの芯・膨らみ方が素晴らしい。
単純な比較はできませんが、こういった味わいの変化が前回の飛露喜と比べると、この大治郎に軍配かな。
(もちろん、目指している酒質が違うと思いますので、単純比較はできませんが)
でも、こういった味わいのラインは好きです。
お酒単体でもスルスル行けてしまう、危険なやつです笑
2日目
今日はきれいめライン。
含んだ味わいはしっかりとしてますが、初日を知っていると物足りないですね。
もちろん、2日目も美酒に感じますが、面白い。
トリプルAみたいに化けるタイプもあれば、こういうタイプもある。
いやー大治郎面白いお酒でした。
これは、また来年やらないといけない課題酒になりますね。
やや値段面は気になりますが、山田をこれだけ磨いて出すにはこのくらいはかかってしまうと思います。
おすすめです。
個人的好み:88/100
名称:大治郎 純米大吟醸 生酒
精米歩合:45
使用米:山田錦
アルコール度:17.5
スペック:純米大吟醸、生酒(原酒らしい?)
蔵元情報:畑酒造有限会社
購入価格(税抜):2150円/720ml
≪89≫飛露喜 純米大吟醸 生詰 28BY
ビンはキンキンに冷やしていますが、少し置いてからいただきます。
香 これぞ吟醸香というような綺麗な香り
この辺はさすがだなぁ(上から目線)
味 綺麗なお酒ですねぇ。舌に乗せた瞬間と溶け具合、味の広がりは官能的とも言えます。
亀齢山よりもすごかった。
甘みも上品で、このお酒は飲んで不味いという人はまずいないと思います。
ただ、個人的には含んだ時の味わいの広がり方、複雑性があるお酒が好みなので、正直退屈に感じる時間帯の方が多かったです。
大勢でワイワイやるには上等過ぎますし、個人的にチビチビやるにしても別のお酒の方が良いですね。
これまた入手困難ですが、特別純米か泉川あたりをいただいてみたいな-。
ただ、当分先でやりたいと思います。
ぼやきが多く、これ以上は不快に思う方もいると思うので、今回はこれまで。
個人的好み:83/100(値段を考慮して、84から変更)
名称:飛露喜 純米大吟醸 生詰 28BY
精米歩合:麹40%掛50%
使用米:山田錦
アルコール度:16
スペック:純米大吟醸、生詰
蔵元情報:合資会社廣木酒造本店
購入価格(税抜):2700円/720ml
≪88≫蔵王 純米吟醸 K
さて、せっかくですので購入したお酒をやります。
むとう屋さんで気になる銘柄も多かったですが、あまり首都圏で見ないお酒をと思い購入したのがこちら。
主力銘柄はそのまま「蔵王」で、こちらはその中でもKシリーズ(ココロシリーズ)として展開している商品だそうです。
むとう屋さんのHPを拝見すると、純大、純吟、特別純米のバリエーションなのかな。
香 リンゴ、ややバニラっぽさも。華やかに香りますねー。
味 つやつやして、磨かれた旨味が程よい重量感で舌へ。
ふわーっとして心地良く漂います。
キラッとした甘みときゅっとした酸味もグッド。
旨味、酸味、甘みが層になって順々に。
味わいの表現としては優しい味わいで、飲み飽きしない印象です。
果実で言うと、バナナと洋なしっぽいかな。
香りは華やかながら、味わいは優しい味わいですね。
少し香り系のお酒かなぁと香りの第一印象は不安でしたが、味わいも一定のレベルで感じられる美酒でした。
淡泊ですが、今日は1杯で終了します。
お気に入り度 85
宮城県松島周辺の酒屋
実は先週宮城県松島に行って参りまして。
メインはお酒ではなかったので、個人的にはやや不満な旅でしたが、最後の松島にて酒屋さんがあったので紹介します。
ガスった松島。日本三景だけあり綺麗は綺麗でした。
遊覧船には乗らず…
松島の一等地にあるこちらへ。
個人的には、松島の風景より前のめりになってしまった「むとう屋」さんです。
店内には日本酒など酒類はもちろんのこと、酒器等の品揃えも抜群で観光の土産やとしても最適ではないでしょうか。
店構えが素晴らしいですね。
HPもきちんと整備されており、宮城県の地酒はほとんど網羅していると思います。
ご当地特化型の酒屋さんとしては最強クラスではないかと。
一ノ蔵、浦霞といった有名蔵や萩の鶴、乾坤一、阿部勘などなど。
後ほど取り上げますが、数本を購入しました。
かなりストックがあるので、こういうときに我慢しなければいけないつらさがありますね笑
店員さんも柔らかい接客で、試飲も日本酒2種類、梅酒1種類をさせていただきました。
松島へ旅行される際はぜひ。
≪87≫秀峰 アルプス正宗 純米生原酒 無濾過ふなくち生酒
だいぶ更新が空いてしまいました。
仕事の関係で、出張も多くバタバタしてしまいました。
かなり飲み貯めしているので、これから更新を頑張っていきます。
さて、今回は以前の長野旅行で訪れた亀田屋酒造店さんのアルプス正宗です。
いわゆる純米酒の季節限定版なんですが、3月製造なのでしぼりたてだったり、フレッシュさはないと思われます。
香
そこまで強く香ませんね。リンゴっぽさがうっすら。
味
いいですねぇ、キュッと引き締まった酸をまず感じ、遅れて甘味が出てきます。
少し、直汲み特有のドライ感、フレッシュさも感じながら。
風味的にはリンゴでしょうか。わりかし固い、あまり熟してないリンゴが連想されます。あと、白ブドウかな。
そこまで旨味も強くないですね。
うっすら渋みもあり、余韻がいつまでも続くタイプではないですね。
スパっとキレもあり、どちらかというと辛口といえると思います。
夏を越えているので、多少の丸みを感じるのも、そのせいかもしれません。
久しぶりに70精米のお酒をいただきましたが、透明感もあり、きれいさなんかも感じますよ。
温度帯が上がっていくと、バニラっぽいニュアンスもあるんですよね。
うまいですわー。
失礼ながら、流行の先端を行くようなタイプのお酒ではないですが、等身大の背伸びをしないお酒だと思います。
少し田舎臭さもあり、そこまで洗練はされていませんが、一息つきながらカジュアルにいただけるお酒です。
うーん、時折澤屋まつもとっぽさも感じるんですよねー。
直接、飲み比べしたわけでもないので、はっきりとは言えませんが。。
このお酒を今すぐ東京にもっていけば売れるぜー!!とは思わないですし、松本の地に足をつけて実直に営業されているのが魅力だと思います。
ただ、こういったお酒との出会いがあるから、日本酒はやめられないなーと思います。
お気に入り度 86