日本酒愉快者ブログ

日本酒が好きな30代。最近は色々飲んでます。

≪149≫一乃谷 大吟醸 暁 斗瓶中取り無濾過生原酒 29BY

今回は、こちら。

 

福井県 株式会社宇野酒造場さんの「一乃谷 大吟醸 暁 斗瓶中取り無濾過生原酒」です。

いただいたのは少し前ですが、現在、大雪により大変な状況の福井県のお酒ということで、ブログに上げて良いのかというのも正直気になる点です。

 

こちらの銘柄は、非常にコスパに優れた銘柄で、酔いどれオタク様でも記事にされております。

重複になりますがご紹介を。

 

山田錦100%使用、40%精米、斗瓶どり、中取り、無濾過生原酒、しかも箱付きという日本酒スペックマニアにはたまらない銘柄となっております。

税抜き1,500円で購入しました。

このブログをご覧になる方は、ある程度日本酒を飲まれていると思いますので、いかに破格かというのが分かっていただけるかと。

販売店の方も、「このお酒は、蔵元さんも赤字で出していますよー」とおっしゃっておりました。

それにしても安すぎますよね。安いのは良いと思いますけど、採算が取れる値段付けでないと、良質な日本酒の出荷が続かないと思うので、せめて箱はなしにするとか、斗瓶の工程は排除するとか、中取りでなくてブレンドにするとかして良いと思います。

 

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バナナに、バニラの香り。イソアミですね。

少し熟してとろける感じ。

 

 

シルキーで、綺麗な舌触りです。

きれい系なメロンを想像していたので、少し驚きました。

柔らかなで、上質な砂糖の甘み。とにかく癖がないですね。

カスタードクリームのような豊かな優美も伴っております。

一応、アル添酒ということで、特有の辛みもあるのかなと思いましたが、後味でうっすら感じる程度ですね。

どの程度添加しているかは分かりませんが、ちょうど絶妙な加減ではないかと。

大吟醸という味わいの中で、コクとしてきちんと感じられる部分もあれば、つるつると癖のなくいただける部分もあり、バランスが非常に逸脱だと思います。

 

好みの差こそあれ、一定の評価をしていただけるレベルとお値段のバランスです。

 

 

個人的お気に入り度 86

≪148≫吉乃友 富の香 純米吟醸無濾過生原酒 29BY

だいぶ更新が滞りましたが(もはや恒例)また更新していきたいと思います。

昨今の日本酒界隈は、次々に注目銘柄が現れてきており、追いついていくのが楽しい反面、少しタイミングを逃すと追いつけない恐怖というのがあるように感じますね。

少し、ペースも上げて行こうと思います。

 

 

さて、今回は以前の大阪記事のハレトケさんで購入した「吉乃友」でございます。

記事の中身は、日本酒日誌係さんリスペクトで、行きたいお店もトレースしました。購入するお酒自体は純粋に自分の買いたいお酒を選んだつもりでしたが、まんまとかぶりましたね笑

 

全く知らない銘柄なので、少し説明をすると、

富山県富山市の吉乃友酒造有限会社さんの銘柄で、「よしのとも」「吉乃友」が主な銘柄でしょうか。

純米酒なら富山で一番」と主張するぐらい、純米酒にこだわっているようです。

山梨での取り扱いはありませんが、都内ですと富山のアンテナショップや、小山商店、宮田酒店では取り扱いもあるようです。

詳細は、蔵元HPをご覧ください。

 

 

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クラシカルなラベルをモダンにアレンジしたラベルですが、個人的にはこういうの好きです。

瓶もピンクで、コストもかかりそうですが、こういった点で努力しているのも応援したくなりますね。

 

さてさていただきましょう。

 

 

じんわりと香りますね。まずメロン。チョコっぽさも感じますね。

 

清涼感があり、フレッシュな味わいです。基本的には、香り系フルーティ酒路線。

ボディは、細めながら甘み、酸味を伴っております。

香り系と表現しましたが、きちんと甘みも出ております。

まろやさかだったり、味わいも楽しめるのが特徴でしょうか。

香りでも感じられたチョコっぽさがどうでしょう。

楽しめる方は楽しめるでしょうし、気になる方は気になるかもしれません。

すーっときれいなお酒に落とさない点では、個人的には個性的で評価したいと思いますね。

 

2日目

相変わらず、メロンにチョコ。

かなり酸っぱさが出てきましたね。1日目の酸味とは、また違うハッキリ分かる「酸っぱさ」

総合的にまとまりのあるお酒が多い中、攻めているお酒だと思いますねー。

非常にアンバランスながら、僕は破綻しているようには感じないんですよね。

個性的だなぁ。この味わいが「ハマる」人は少なそうですが、標準的に楽しむことはできる味わいだと思います。

また、機会があれば飲みたいと思います。

 

 

個人的お気に入り度 84

大阪行ってきたよ

出張のついでに念願の大阪酒めぐりをしてきました。

 

まず、朝方から飲み。

なんばウォークにある「初かすみ酒房」さんへ。

 

「睡龍」「生酛のどぶ」なんかで知られる久保田本家酒造さんが運営する飲み屋といったところでしょうか。

驚きなのが、普通に朝から飲んでいるおっちゃんが多いことと、ビールを飲んでいる人が結構多い笑

あくまで飲み屋なので当然かもしれませんが、ちょっと驚き。

 

 

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おそらくメインの初霞の生原酒と、熟成を。

熟成の方がグッときました。燗に、ばっちり映えますね。

値段も非常にリーズナブルで、家で飲むよりこちらにきて飲む人が多いんだろうなぁと邪推してしまいますね。

 

 

さて、本命の酒屋さんへ。

 

福島駅から徒歩5,6分でしょうか。

日本酒セラーハレトケさんへ。

完全に日誌係さんリスペクト(ぱくり)記事です。

 

非常にユニークなお店で、深夜1時まで営業しています。

また、日本酒の量り売り、有料試飲が行えます。

冷蔵ケースに並んでいるわけでなく、隣の部屋の冷蔵庫の中に入ってお酒を探すスタイルです。

事前情報は、聞いておりましたが初めて行くとかなり面を食らうと思うので、気になる銘柄はチェックして行かれる方が良いと思います。

 

一応ブログをやっている身として、相当銘柄は詳しいと自負していましが、こちらの酒屋さんの銘柄は、ほとんど初見でしたね。

ぶっちゃけ、「ああこういうラインナップね」なんて生意気に見てしまうことも多いですが、こちらは本当わくわくが止まりません。

 

関東圏の方に、なじみのある銘柄だと、一番はロ万、赤武酒造の浜娘とか、五十嵐酒造の天覧山とか、このブログで紹介した玉旭、多賀治、USUKIですかね。

 

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非常に不本意ながら、2本の購入としました。

有料試飲で、浜娘、玉旭のマザーを。

浜娘は、やっぱり流行の味わいというか、万人受けする味わいに感じました。

ただ、赤武の方が甘みが出てて、好きかなぁ。

玉旭のマザーは、エコーズのプロトタイプといえる銘柄で、酸味と甘みが個性的な点は、共通してました。

店主の方も非常に紳士で、お酒の説明を丁寧にしていただきました。

本当、近所にすみたい酒屋さんですね。

 

さて、夜は、裏なんばの櫛羅へ。

こちらも、日誌係さんリスペクト記事。(ぱくり)

念願叶っての訪問。

 

なんばグランド花月・NMB48劇場のすぐ裏でした。

 

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おでんばっか食ってますね笑

篠峯、櫛羅で知られる千代酒造さんが運営されているお店。

ご覧いただいて分かる通り、がっつりした立ち飲み屋。

僕はそんなに抵抗ないですが、常連の方々の間で飲むので、抵抗有る方もいらっしゃると思います。

ぶっちゃけ、そこまで安い訳ではないですが、おいしい日本酒とわいわいした空間がなかなか楽しかったです。

お店限定の酒と戌年限定の亀の尾のお酒。

どちらも申し分ないお酒でした。


あー楽しかったです。

やはり関東圏とは、少し異なる文化なのでとても新鮮でした。


 

≪147≫澤屋まつもと 守破離 五百万石 29BY

まつもと、まつもと言ってる割に、そこまで数と種類飲んでいる訳でないので、おさらいから。

今年は、まつもとは色々な銘柄飲みたいと思ってます。

 

純米か、こちらの守破離がまつもとのベーシックではないかと勝手に思っています。

28BYも家のみしていて、感動しましたねぇ。

 

ちょうど、12月にこちらのうすにごり生1.8Lverがありましたが、やっと720での販売です。

酒屋さん曰く、人気がありすぎて、火入れする間がないから生での出荷と聞きましたが、本当なんでしょうか。

まつもとも火入れには、非常に定評がありますけど、確かに生の方が工程が省けるから、楽と言えば楽なんでしょうか。

(出荷管理は大変だと思いますが)

 

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早速いっちゃいましょう。

そこまで香りません。かすかにバニラで、控えめ。

 

さすがのガス感ですね。火入れで、このガスは本当に驚かせます。

ただ、強すぎず舌をなでる程度。

裏面のラベル通り、かなりドライです。

去年の山田錦の方が、優しい旨み、甘みだったように感じますね。

ただ、きちんと旨みが表現されているので、素っ気ないというイメージより、余韻が少ない、辛口的なドライさだと思います。

最近飲んだ中だと、白老に近いイメージだと。

あちらは、だいぶ荒々しく、スパイシーな感じでしたが、こちらはボリューム感もタイトに絞っていてエレガント。

 

2日目

このラインが好きですねぇ。

ミネラルから酸味が溶け出すようなイメージ。

スッキリながら、旨みがきちんと感じられますね。

 

思ったよりドライでした。

裏面ラベル通りの味わいがきちんと表現されていると思います。

この辺りは、きちんと狙いが表現できている蔵元の実力がしっかり感じられますねぇ。

味わいの好みは、どんぴしゃですが、生意気ながらこのくらいは当然やってくれるイメージなので、点数はこの辺りで。

ただ、もっと味わいを表現できる文章の構成だったり文章力、もっと舌を磨かないとなぁと思わされました。

おいしかったです。

 

 

個人的お気に入り度88

《146》白木久 shirakiku 純米無濾過生原酒 29BY

だいぶ更新が空いてしまいました。

アクセスもあまりないのかなと思ってましたが、平均的に皆様にお越しいただいており大変恐縮でございます。

 

先週末から、出張で大阪、今週は鹿児島と中々の日程でした。

大阪は、念願叶っての訪問。

鹿児島は、ほぼ焼酎しか飲みませんでしたが、なかなか楽しかったです。

薩州正宗もちょろっと飲みましたよ。

また、近いうちに記事にしたいと思います。

 

さて、お酒は飲んでいたわけで、京都府 白杉酒造株式会社さんの白木久です。

 

外飲みで、BASARAという銘柄を飲んだことがあり、非常に良い印象でした。

ご存じの方も多いと思いますが、簡単に説明をすると、食用米にこだわった造りの蔵元で、丹後は、特Aの産地ということもあり扱い始め、26BYより全量が食用米を扱っているとのことです。

日本酒マニアは、ビビッドに反応するところでしょうね。

 

見ていただいて分かる通り、ワインを意識した銘柄です。

ワインと言えば、小布施ワイナリーさんのソガ~シリーズですよね。

あちらは、がっつりワインぽいラベルですが、こちらは程よく日本酒ぽい。

 

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ちなみに、栓はコルクでなく、ガラス?栓。

 

マスカット、ややセメダインぽさも。奥でバニラがうっすら香りますね。

 

おお、明るいですねぇ。

マスカットの風味で、フレッシュで清涼感があります。

非常に軽やかで、ちょっと乳酸菌飲料の酸味が感じられます。

小気味良いリズム感で、するする行けます。

ガス感も、発泡があるわけでないですが、シュワッとしているようにも。

この部分が、サイダーぽくも思えます。

苦み、渋みはなし。余韻も長く続かず、スパッと。

ミネラルというほど、硬くはないですが、ミネラルと言いたくなるようなスッとした風味。

 

徐々に温度帯が上がるにつれ、バニラの風味が徐々に強く出てきましたね。

バニラ×ミネラルというのが、まつもとっぽく感じる部分もあり。

(ぶっちゃけ、そこまで飲んでいるわけでないので、あくまで印象です)

 

 

4日目

甘みがもう少し強く出てきました。

キュートな酸味に内包された甘み。味わいもメリハリがきいていて非常に面白いです。

 

 

もう少し丁寧に飲んだ方が良かったかなと後悔していますが、非常に面白いお酒です。

個性的な部分もあり、ただわりかし万人受けする個性だとも思います。

また、別の銘柄を今年やってみたいですね。

 

 

個人的好み:87/100

 名称:白木久 shirakiku 純米無濾過生原酒 29BY
 精米歩合:60%
 使用米:コシヒカリ
 アルコール度:17~18度

 スペック:無濾過生原酒

 蔵元情報:白杉酒造株式会社
 購入価格(税抜):1,550円/720ml

≪145≫若波 純米吟醸 生酒 29BY

福岡県の若波です。

火入れが強いイメージのある蔵元で、この時期の生酒のリリースということで即決でした。

 

女性杜氏でも知られる蔵元で、ラベルのデザインだったり、銘柄の展開なんかは、やっぱりそういう影響が出ているのかななんて考えています。

 

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購入店の店主さんのコメントだと、「バナナだよ」ということでした。

 なんとなく想像できる感じですね。

 

 

うん、バナナです。あと、当ブログで「クリーム」と表現する香り。

どちらかというと、クリーム部分の方が強いですね。

 

非常にフレッシュで、かなりキレる味わいですね。

キラキラときらめき、味わいは、まず甘みが顔を出します。

バナナ、メロンの比較的ねっとりした果実味だと思います。

酒自体は、つるつるした舌触りの中で、存在感が顔を出します。

旨み自体も、引き締まったボディを感じさせ。

柑橘を搾ったような酸味も感じられ、酸フェチとしてグッド。

 

含み香もまずまず、余韻もそこまで長くは続かないので、最初言ったキレるという部分が感じられる理由かなと。

非常にまとまりの良い、優等生なお酒だと思います。

 

後日加筆いたします。

 

個人的お気に入り度 86

 

≪144≫東魁盛 純米吟醸 五百万石 無濾過生原酒 29BY

今回は、千葉県小泉合資会社さんの「東魁盛(とうかいざかり)」です。

お初銘柄で、全く存じ上げなかった銘柄です。

 

なんでも、2017年のSAKE COMPETITONで純米大吟醸部門で2位を取った銘柄だそうで。

名だたる銘柄の中での受賞なので、蔵元の実力というのもうかがえますね。

 

こちらは、自社田栽培の五百万石を使用した純米吟醸になります。

 

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全く想像もつきませんがどんな味わいでしょうか。

 

 

香 メロン、ベリーなど。思ったより甘み香りですね。

 

味 

やや中濃の口当たりで、うまみ、甘み、酸味もほどほどに感じられます。

含んだ瞬間に、明るさ、瑞々しさが瞬時に感じられるフルーティさ。

徐々に、そこから甘みが溶け出してきます。非常に品が良く、心地良い重さのある甘み。

メロンだったり、ほどよく熟したバナナのような甘みでしょうか。

突出した個性はありませんが、雑味だったり、荒い部分が見当たらないですね。

うん、マイナス点のないお酒だと思います。

 

きれいであり、ほどよく旨みも感じられて非常に心地良いです。

初心者にもオススメの飲み心地です。

 

2日目

よく香りますね。味わいの均整を保ちつつ、甘みが柔らかくなった程度かな。

 

 

いやー29BYになってから点数の平均が上がったなぁ。

銘柄が良いのか、どこの蔵元も29BYのできが良いのか。

 

 

個人的お気に入り度 87