日本酒愉快者ブログ

日本酒が好きな30代。最近は色々飲んでます。

《154》山城屋 1st class 29BY

みなさま連休いかがお過ごしでしょうか。

日本酒関係のイベントが多いので、お出かけの方も多いかと思います。

 

そういえばちょっと前の話題で、大森の酒屋たなかさんが閉店されるようで驚いてしました。

ちょうど日本酒飲み始めた時期に、通販で利用させてもらったのでとても印象に残ってます。

東京の地酒やさんとしては、だいぶ先進的で独自の取り扱いだっただけに非常に残念ですね。

 

さて、段々暑くなってきたので、冷酒がおいしい時期になりました。

今回は、かねてよりの課題酒「山城屋」です。

 

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ご存じの方が多いと思いますが、今年から造り、ラインナップ等大幅な変更がありました。

すべて純米大吟醸規格の生もと造り、しかも中取りですか。

加えて、ラベル上部のシールにもある通り、地元産にこだわった造りのようです。

 

山梨県にある酒屋の店主さんと山城屋の副杜氏さんがお知り合いのようで、以前からちょくちょく飲んではいたんですが。

なんでも「ネオ淡麗」をテーマに造られたそうです。

 

 

なるほど。すっきりしてますね。

マスカット、うっすらバナナぽい、イソアミっぽさが。

スレンダーで、タイトといいましょうか。ほっそりした印象。

 

非常に穏やかで、しなやかですね。おいしいです。

味わい自体は、芯のある薄さ。

昨今のカプカプジューシー系とは確実に一線を画しますね。

必要最低限に肉が付いていて物足りなさはないですねー。

味も、例えるならマスカットですかね。

それと、乳酸菌飲料的な酸味もうっすら感じられます。

凡庸な例えですが、白ワインを連想させる雰囲気もありますね。

(語れるほどワインを飲んだことはありませんが、タンニンの苦みを連想させる苦みがあります。)

 

淡麗のイメージ通り、辛口と言えると思います。その分、食事には何でも合うと思います。

第一印象を乱暴に言うと、田中六十五を辛くしたようなイメージを抱きました。

どちらも酒単体のインパクトというより、食事と引き立て合うお酒といったイメージですね。

 

ヘルシーで、カロリーがあまりないようなお酒ですね。

ただ、物足りなさがないのは、上述した乳酸菌の部分があるからだと思います。

火入れということですが、丁寧に火入れされているのか、ピチピチとまではいきませんがフレッシュさも健在です。

ラベルデザインであったり、味わいであったり好みはあるかと思いますが、非常に好印象な銘柄だと思います。

 

料理屋さんは間違いなく重宝するでしょうね。

税込み1,674円ですもんね。非常に、コスパ良いですし。

ただ個人的には、飲んでませんがスタンダードクラスの方が好みかなぁ。

また次回の課題ができました。

 

 

 

個人的お気に入り度 86

≪153≫稲村屋 仕込み第17号無濾過無調整 純米吟醸生原酒 タンクNO35 29BY

実は、ちょっと前青森県に行って参りまして。

そのときに酒屋さんで購入したお酒です。

 

首都圏在住ですと、青森といえば田酒、豊盃、陸奥八仙、最近は鳩正宗でしょうか。

青森県の方には大変申し訳ないですが、山梨県民からすると想像を絶する過酷なマチだなという印象です。

気温だったり、風だったり。そんな風土を感じたので、そこで造られるお酒を感じるバッグボーンを少しは学べたかなと思いました。

 

さて、できれば首都圏では飲めないものをということで、何本か買ってきました。

まずはこちら。

 

「稲村屋」です。ご覧いただいて分かる通り、タンクに番号を振って販売するという割と最近の手法ですよね。

鳴海醸造店さんの屋号を銘打った銘柄ということのようです。

 

 

 

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果実に例えるならリンゴでしょうか。辛さを感じる香りと奥にフレッシュさとサイダーっぽい清涼感が。

 

あれれ、意外と舌触りがとろんとしてますね。もう少しさらっとしてるような香りの分意外でした。

その割に味わい自体はソフトです。やはり、最初のイメージ通り辛口なお酒ですが、薄化粧な甘みとボディの割にすっきりしているので、スルスル飲めますね。

すっきり感は、味わいのさらっとしてる部分と、後味でキレる部分から来ているでしょうか。

やはり味わいもリンゴでしょうかね。少しとろんとしている部分がトロピカル、桃かなー。その辺の熟してとろーっとした感じが出てます。

酸味も程よく出ているので、その辺はリンゴぽいですかね。

辛口なお酒ですが、辛口だけに偏らない良いバランスだと思います。

 

なんでも風土に結びつけるのはいかがかと思いますが、青森の厳しい風土が良く表われたお酒だと思います。

よく「じょっぱり」という単語が青森のお酒でありますけど、そういうイメージが垣間見えますね。

 

 

個人的お気に入り度

84

≪152≫燦然 純米大吟醸 雄町 50磨生原酒 29BY

本来飲むはずだったお酒より、新しく気になったお酒を買う傾向にあり、いつまで経っても冷蔵庫のストックが減りません。

 

先週、西武池袋の地下でフェアをしていて、岡山の燦然は中々飲む機会がなかったのでお邪魔してきました。

山田錦の純米、オリジン?という銘柄、こちらのお酒が生原酒系では目立ってました。

あとは木村式奇跡のお酒という商品。

試飲して、オリジン?がスパイシーな感じで好みでしたが、せっかく岡山からいらしてくれてるので、一番高価なこちらを購入。

 

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メロン。純度の高い、またちょうど良い熟し具合。

完熟どろどろの一歩手前で、きちんと果肉の残る具合。

 

だいぶ華やかですねー。華やかさマシマシ。気品もあります。

続けて甘みが追ってきます。

ベタベタ、あまあまなタイプではなく、華やかさの割にはおとなしいと言えます。

後味もスパッと多少の余韻を残してキレていくタイプです。

 

芳醇だけど濃密でなく、わりと食中酒としてスルスル飲めると思いますね。

香り通り、メロンですね。純度高め。

果肉ごろごろというよりは、良いところのエキスを抽出して甘みを調整してような印象ですね。

渋みなんかは、うっすら程度。そこまで気になりません。

 

少し温度帯が上がると、ピリピリスパイシーな雰囲気も出つつ、また楽しめます。

 

今の流行っぽいつくりだと感じますね。バランス的には、以前飲んだ賀茂錦の雄町に通じる甘さもあり、ジューシーさに偏り過ぎないバランスタイプを思い出しました。

 

 

≪151≫白龍 純米新酒初しぼり生原酒 29BY

通風前に飲んだ最後のお酒です。

メモは残してますが、本当は記憶も薄れているので悩んだんですが、久しぶりの飲酒にテンションも上がったので書いちゃいます。

 

以前の大阪ハレトケさんで購入したものです。

ご存じの方も多いと思いますが、福井県 九頭竜川近くの吉田酒造さんの白龍です。

ちょうどこのお酒を飲んだ後、NHKで放送されてましたよね。

それまでは、「女性杜氏」「最年少」「クラウドファンディング」ときな臭い(個人的な感想です)雰囲気に辟易としつつ、実際味わった段階では、「うまいじゃん」となった訳ですが。

まぁ、この辺りは不快に思う方も多いと思うので、後述します。

 

 

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多分こちらの標準的な銘柄でしょうかね。

確か、ふるさと祭りでは青いボトルの直汲みのものを飲んだ記憶があります。

 

リンゴ、ややセメダイン。シューッと爽やかな風味もあります。

 

舌触りはなめらかさと、少し荒々しい雰囲気も感じます。

白老とか近いかな。

ただ、明るく、さわやかな甘み。

ベタベタせず、すーっと伸びて行く甘みです。

 

ちょいセメダインとマスカットの風味も。

普通においしいですね。(言葉悪いですが)

白老を甘くして、飲みやすくした感じ。

子ども舌でフルーティなものを求める傾向にあるので、こちらの方がすきかもしれません。

ライトながら、味わいもきちんと感じられ、心地良いです。

 

 

雑ぱくですが感想でした。

 

 

 

さてさて、先述しましたが、後出しですが、ちょっと語らせてください。

おいしかったです。この調子だったら都内でも売れていくと思います。

 

ただ、いかんせん杜氏さんの特徴を商売っ気出して売りすぎ。

確かに、「女性杜氏」「最年少」「24歳」というのは特筆すべき点だし、ストーリー性もあると思います。

ネタバレもあると思うので詳細は伏せますが、NHKを見た後に、「あぁ、確かに大変だよな。失礼だったな」と思いましたが、まず味わいがあって、その後に杜氏の方の特徴があってしかるべきだと思うんですよねー。

クラウドファンディングという手法は否定しませんが、「こんな女性ががんばってます!!応援してあげてください!!応援してくれれば出来たお酒あげます。」じゃないと思うんですよね。

くどいですが、「おいしいお酒があって、実はこんな若い女性が作ってるんですよ」っていうのが大切だと思います。

それなら、どこの蔵も大卒の跡継ぎにやらせてクラウドファンディングすればお金は集まりますよ。(○番煎じっていう批判はあるでしょうが)

クラウドファンディング杜氏さん(蔵元)で企画したんなら良いです。ただ、なんとなく裏で糸を引いている人がいるような。

 

このブログも影響力があるか本人が一番分からないので、好き勝手言ってますが事実誤認だったり名誉毀損なら削除しますので。

ただ、このお酒がいまいちなら記事にしなかったですし、おいしい分クラウドファンディングの手法が気になったので、書かせてもらいました。

 

個人的お気に入り度 87

≪150≫姿 純米吟醸 無濾過生原酒 愛山 直汲み 29BY

再起動から、どんだけ経つんだよ笑

やっと飲めますよ。本当。

 

追記しますが、ちょっと前に青森に行って飲んだので、久しぶりという訳ではないですが。

でも自宅で、自分の好きなお酒を飲むという意味では、本当久しぶりです。

 

通風発症前には、白龍、黒澤なんか飲んだんですが、萎えてしまい。

それは追々。。

 

脱線してしまいましたが、再始動は姿の愛山からで。

本当は、津島屋の四十二才の春を狙ってたんですが、中々購入機会に恵まれず。

惹かれたこちらで。

 

都内の某有名酒屋さん限定の直汲みverです。

 

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姿をマイフェイバリットにしているものの、そこまで詳しくないなー。

愛山は初なんですかね?

しばらく情報を断っていたので、本当浦島太郎状態。

 

いやー久しぶりということもあって、非常に華やかに感じますね。

まさにカプ。この辺りは、信頼の姿。

 

おお、さすがですねぇ。非常に華やか、かつエレガント。

甘さマシマシで来るかなと思いきや、ぐっと力強くフルーティさが出て、優雅にキレていく感じ。

このバランスはさすが。ベリーど真ん中で、甘みも上品。

 

一応、直汲みということで、良くある発泡感はなし。

なんとなく、弾力性というか、ハリがあるような気がしますね。

 

ただ、段々と飲むに従い、というか温度が上がるに従い苦みが気になるかな。

苦み単体と言うより、えぐみも内包しているような。

ちょっとマイナスですね。

全体は、良いバランスなのにその分チグハグに感じてしまいます。

 

うーん、久しぶりなので細かい部分が鈍ってますね。

日本酒としては、及第点。姿とすればこのぐらいは、当然やってくれるレベルだと思います。

愛山という希少性とその分のコストを考えると姿が良くやる山田錦とか雄町なんかで十分かなと、率直に感じます。

 

まぁ、期待値が高すぎましたね。十分おいしいですよ。

 

 

個人的お気に入り度 86

愉快者 再始動

ご無沙汰しております。

いよいよ新年度、桜が散り始める季節となりました。

体の方も落ち着いてきたので、ストックもあることから徐々に再開していこうと思います。

一か月は、試運転がてら1週間に1銘柄程度でいこうと思います。


とりあえず決めてるのが、まつもと、山城屋、津島屋あたりでしょうか。

どうしても有名銘柄になってしまいそうです。


再開は1週間後かなー。

その間、病院にもかからないと。



ブログにかかわるお知らせ

長い間の放置大変申し訳ございません。

その間多くの方にお越しいただき誠にありがとうございます。



ブログに関わるお知らせですが、見事通風を発症してしまい、3週間程度経ちます。

とりあえず今は無事生活できてますが、少し休憩しております。

もう少し早くお知らせすればよかったですが、少し不貞腐れておりましたね笑


とりあえずあともう少しおやすみして、少しペースを落として再開したいと思います。

(いや、そんなアホみたいに飲んでないと思いますが体質もあるんでしょう)


意外と呑まなくても大丈夫ですが、日本酒業界も生き物で、日進月歩の部分があるのでブランクがあるとだいぶ遅れてしまいそうです。

とにかくおいしい日本酒飲みたい欲は健在なので、また飲むことを励みに生きようかと笑


みなさんもくれぐれもご自愛くださいませ。