日本酒愉快者ブログ

日本酒が好きな30代。最近は色々飲んでます。

≪164≫土田 麹九割九分 山廃仕込み 29BY

今回は、群馬県の土田です。最近は、群馬県のお酒前々飲んでないなぁ。

僕は存じ上げなかったですが、「誉国光」が主な銘柄だそうで平成29年からすべての日本酒を山廃酒母純米酒仕込みとし添加物等は一切加えない造りを実践されているそうです。

正直コンセプト的には、二番煎じのように感じますが。

 

この他に、「菩提酛×山廃酛」、「13原酒」のコンセプトのお酒があったり、これらもトレンド追従感も否めず。

この銘柄は、掛け米(麹米)を99%使用して仕込んでおり、このコンセプトはなかなかないように感じます。(あったらごめんなさい。)

 

 

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ラベル通り、メロン、マスカット。わりとフレッシュジューシーな香りですね。

少しツンとして、フレッシュな印象も。

 

すっきりとした入りに、山廃らしく結構甘酸っぱさが感じられます。

よくあるどっしり系とは少し違い、マスカットのさっぱりした果実感、さらさら系の舌触りで、結構すっきりと味わえます。

なかなか個性的な造りで素晴らしいんではないでしょうか。

舌に転がしたときに、瓜の青っぽい風味も顔を出しますね。

じわじわと熟れた印象も感じられます。

上述したように、山廃らしさもあり綺麗さ、透明感のありますね。

綺麗さの中に、複雑味、旨みが溶け込んでおり上手くまとまっているように感じます。

 

思い出したのは、玉旭エコー。あそこまで前面に甘酸っぱさは出ていませんが、魅力的な甘酸っぱさがくせになりますね。

最初に述べたように、トレンド追従感がかなりあったので警戒していた部分もありましたが、良く出来ているお酒だと思います。

 

個人的お気に入り度 88

≪163≫旭若松 純米生原酒 雄町 29BY

先日10月1日は、日本酒の日でした。

めがねの日にかけた「メガネ専用酒」なんかも気になりますけどね。

 

今回は、先日購入した徳島県の旭若松です。

日本酒好きの中では、知られている銘柄だと思います。

家族経営の蔵元で、年間の40石程度の生産。

どっしりした旨みが特徴で、外飲みでは何度か。

まずは、基本の純米酒からいただきます。

 

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製造年月日が、今年3月ということで若干育っているかが心配。

余談ですが、今年直汲み系を購入したら育っていただことが何度かありまして。

たまたまなのか、舌が成長してきたのか、保存状態が悪いのか。

 

セメダインぽさに、米の旨みがどっしり。黒蜜のような。

玉川とかああいう感じ。どっしりした旨みを連想させますね。

 

出荷から時間が置いてあるだけあって、非常にまろやかですね。

ちょいっと気持ちですが、育ってます。ただ、神経質に味合わなければ気にならない程度。

香り通り、どっしりした旨み。バナナのねっとりした甘み。

柔らかい甘みで癖もなし。

どっしり旨みの割に、瑞々しさもあり、口に含んだ感じもスッキリした入りです。

正直、もっとどっしりして甘々かなーと思ってましたが、良い意味で固さもあり、かつ飲み易い印象ですね。

度数もそれなりですけど、そこまで飲み疲れはしませんでした。

 

やっぱり好きなタイプのお酒でしたね。

来期は、別のバリエーション、時間を置かずに飲んだりしたいと思います。

 

 

個人的お気に入り度 88

≪162≫醸し人九平次 純米大吟醸 雄町 29BY

気まぐれブログで申し訳ございません。

またまたまた?再開です。

 

近況をご説明すると、今年の初めに通風を発症以来、それまでの異常なペースをセーブし、飲酒自体かなり控えておりました。

ここ数ヶ月は、週の半分くらいを飲酒に充てていたものの、暑い時期はビールを飲んだりしてました。

で、涼しくなった最近は、日本酒に戻り始めたというような流れです。

 

日本酒の好み自体は、カプ系大好き人間が変化し、ミネラル系だったり、白ブドウ系が好みなんていう風に変わってきました。

まぁ、加齢というのも影響しているんでしょう。

 

で、10月が私の誕生日ということで、まつもとのスペシャル酒も控えております。

予習と言うほどでもないですが、九平次、まつもとを少し飲んでおこうと思い立ち。

(感想日誌さんの影響ももちろんありますよ)

 

 

 

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全く詳しくないので、恐縮ですがスタンダードなラインになるんでしょうか。

以前、山田錦をいただいたので今回は雄町で。

 

イソアミ系。少し硬いミネラル。バニラというよりカスタード。

うっすら辛みのようなにおいも。

 

適度にジューシーながら、ゴージャスな仕上がり。

かといって癖がなく飲みやすいんですよね。

マスカットが主で、赤いブドウの風味も感じられます。

癖のない水かのようにスルスル飲めてしまう。

太すぎず、細すぎず、凝縮しているというわけでなく、しなやかにかつホワホワと。

といいつつ、溶けすぎず適度に固さもありますね。

こういったタイプの中では、光彩を放っておりキラキラ反射しているような彩りがありますね。

温度帯が低い内は、ゴージャスな甘みがすっと表われスッと消えていきます。

温度帯が上がると、より甘みが強く感じられるのが印象的です。

 

1,500円以上のお酒はどうしても割高に感じてしまう貧乏性な僕ですが、ここ最近は2000円前後のお酒を購入してます。

そうすると感じられる印象も色々とバリエーションがあって楽しいですね。

この九平次もブログ始めてから今までは避けていたんですが、ちょうどこの時期にいただけて良かったです。

 

 

4日目

だいぶ味わいが細くなりました。

骨格のみきっちり残っている感じ。

水、ミネラル。

ちゃちゃっと飲んだ方が良いかもしれません。

 

 

個人的お気に入り度 86

阿部酒造さんイベントに行ってきました。

珍しく時間が取れたので、都内までイベント行こうと思い検索したところ引っかかったのが、いまでや銀座さんでの阿部酒造さんのイベント。


イベント内容は、角打ちコーナーで、蔵元杜氏阿部裕太さんと「あべシリーズ」5種類と「☆シリーズ」4種類の角打ち、(それぞれ2000円)、あとサザナミ(英語表記)が一杯500円を味わいながら、酒造りなど色々会話できるというものでした。


土曜の一時すぎながら大勢で賑わい、明らかに目当てで来た方もいたようです。


まずイベントをふりかえると、

店頭でもアナウンスされてましたが、蔵元の阿部さんは日本酒界きってのイケメンということで、確かに爽やか、快活、いかにもモテそうだということが伝わりました。


対して私はコミュ症、めんどくさがりなので、あまり話しはしませんでしたが、隣の方との会話に耳を傾けるだけで満足です。


中でも印象に残ったのが、シリウスからフォルマハートまで、食前から食後までシリーズで楽しんでもらえるお酒で、コンセプトは共通ながらそれぞれ造りが全く違うと言うこと。

スターシリーズは実験的な試みで、良かった点などは、あべシリーズにも活かしているという点など。

若い人に飲んでもらいたいということもあり、スターシリーズは確かに日本酒らしからぬ味わいでした。


蔵元としてもコンセプト、ビジョンがはっきりしていて、お話を聞いていて楽しかったです。


さて味の話ですが、

スターシリーズをいただき、断然好みがシリウス。今回の角打ちのものは、ややガス感が落ちているとのことでしたが、個人的にはちょうど良く感じました。

瓶内二次発酵系は炭酸主体なものが多い印象ですが、きちんと味わいが感じられたのが良かった。

シリーズとも、低アルコールで、シリウス以外は火入れとのことでしたが、味わい、フレッシュさともに確立されてましたね。

ゆくゆくは、12度まで落としたい、杯が進む酒が良いというお話もあり、造りたいお酒のコンセプトと提供先のビジョンが強く、技術への向上心も強く感じられました。


 イベントはなんにしても熱狂的なファンが陣取り入りづらい印象もあり、苦手なんですがたまには良いですね。


帰宅次第写真あげます。


≪161≫菊駒 純米吟醸生原酒 29BY

世間は、30BYに突入だという話題だったり、水色の瓶が良くないだったり、日本酒業界も話題に事欠きませんが、当ブログはマイペースに。

いやマイペース過ぎますがね。

 

以前の青森旅行で購入した一本。

実はまだもう一本あるんですよね。これもすぐ飲みます。

 

全く知らなかった銘柄ですが、菊駒の純米吟醸生原酒です。

しぼりたてをここまで引っ張ったことを、まず反省。

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当ブログで良く表現する ベリー。やや南国パイン。

こういう感じですか。

 

非常にさらっとしてますね。当ブログのベリー系酒は、もうちょい甘みが重いものが多かった反面、さらっとしている部分が目立ちます。

甘み、旨みもそこまで大きく広がらず、さっと引いて行きます。

そして残るのは、辛み。ドライさ。なので、ベタベタせず食事には合いますね。

 

失礼な表現をお許しいただければ、現在のスタンダードな雰囲気ながら、味わいを抑えていて、かつ日本酒に備わっている渋みを引き立てているような。

 

濃いぃお酒が苦手になりつつある私の好みには合います。

 

調べたところ蔵元の七代目は、東京農業大学醸造科学科を卒業され、5年ほど東京都内の大手小売店で働かれ、マーケティング等学ばれたそうです。

上述したように押さえるポイントは押さえているように感じましたが、もっと冒険しても良いんじゃないかと感じました。

 

 

個人的お気に入り度 84

≪160≫巖 特別純米601号生 29BY

大雨で大変な方々が多い中、非常に恐縮ですが日本酒が飲めることに感謝しながらいただきます。

 

今回は、群馬県の巖です。

巖といえば、どんと漢字一文字のラベルで有名ですが、たまーに見かける手書き系ラベル。

すみません、そこまでいただいたことがないので印象で語ると、比較的無骨なお酒という印象。

 

 

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失礼ながら、とても一般ウケするとは言えないラベル。

なんか男らしく、ぶっきらぼうな感じがして良いですね。

 

セメダイン、リンゴ、マスカット、非常にクリアな印象を受けます。

 

ここのところ似たような味わいが続くなー。(それとも舌が馬鹿?笑)

スムーズかつ香り通りのクリアさ。

旨み、甘みがスムーズに一貫性のある印象。

後半は辛口がしっかり主張し、従来の日本酒好きにも喜ばれそうな味わい。

かつ、甘みはバナナとか和三盆みたいな風味豊かな甘み。

 

山城屋は非常にモダンで洗練されていた印象でしたが、こちらは良い意味で田舎くさい。

どっしりとした部分もある故かもしれません。

 

カプカプ大好き人間ゆえ、好みど真ん中という訳ではありませんが、時折飲みたくなる日本酒だなー。

普通のラベルも機会があればいただきたいと思います。

≪159≫松の司 純米吟醸 情熱ブルー 28BY

最近は、日本酒への情熱がだだ下がりです。

日本酒ブロガーなんてとても名乗れません。いかんいかん。

 

日本代表勝ちましたね。

ハリル解任のごたごたで、応援する気はほとんどなかったですが、いざ勝つとやっぱりうれしいですね。本当、ミーハー日本人の典型。

 

サッカーにかけた訳ではないですが、奇しくも情熱ブルー。

昨年末に購入した君嶋屋限定ボトルをここまで引っ張ってしまいました。

 

松の司は、お店では飲んだことあっても家のみは初めてです。

 

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バナナとサイダーかなぁ。古くさいです。

ただ、いやではない古くささ。骨のあるといいますか。

 

非常に、静謐。透明感がすごいですね。きゅっと渋いマスカットかな。

透明感に比例して、地味かなと第一印象もありますが、きちんと味わうと旨み、甘みがちゃんとあります。綺麗ながら味わいが乏しいお酒が良くありますが、それとは違いますね。

舌の上に、きれいに旨みと甘みが伸びて行きます。非常に上品な甘みです。

 

サイダーのニュアンスもあり、後味はびりびりと辛い。

きゅっと引き締まったボディながら、柔らかく膨らみ、風味もきちんと伴ってます。

本当に良いバランスだなぁと思います。

 

最近飲んだので似たものは、山城屋かなぁ。山城屋は、タイトに綺麗に仕立てられているのに対し、似た部分はありますが、こちらは野性的でワイルドな部分がありますね。

 

飲み飽きしないお酒だなー。お酒単体でもいけますし、食中酒としてもいけます。

スルスルのんで、一瓶開けちゃいそうなお酒です。

うーん、非常におもしろいですね。

 

 

個人的お気に入り度

89