≪57≫辰泉 純米吟醸 京の華1号
さて、今回は辰泉です。
しかも最も特徴的な京の華。
京の華とは、大正時代末期に山形県庄内地方で生まれたお米で、栽培の難しさから昭和には消滅してしまった幻のお米とのことです。それをこちらの蔵元が復活させ、以降大事に育てられてきたそう。
以前の萬歳と似たようなお話ですね。復活自体容易なことではないでしょうが、蔵独自の味わいのお酒を造る意味でも、価値のある行為だと思います。
実は昨年も飲んだことがありまして、失礼ながら飲みやすくはないけど飲みごたえがあるなーと感じたので再確認です。
ラベルも変わったようですね。
表記上だと、今年のは無濾過ではなくなったのかな。
香:
よくある果実的な香りと若干のセメダインっぽさが。
味:濃厚な味わいに、ざらざらとしたアルコール感が。
非常に力強い味わいです。ああ、こんな感じだったなと。
甘みもしっかり感じられ、やや渋みも顔を出します。
はっきり言って、非常に癖が強いですが、ピーキーな感じで面白い。
雑味ともいえるような雰囲気も感じられ、土、穀物の味わいすら。
これは上級者向けのお酒ですね。
2日目
ツンとくる香りが健在です。今日は、酸だったり、辛味が目立つかな。
今日は、裏面のラベルそのままです。
うま、甘、酸、辛、苦がグラデーションでやってきます。
最初は、柔らかく舌に乗ってきますが、そこからピアノのように駆け上がる。
後味は、渋いです。ぷーんと、アルコールの風味と混ざって渋みが舞います。
単体だと、飲みごたえがあるお酒ですが、食事なんかと合わせるとそこまで気になりません。
土っぽさとも書きましたが、吟醸スペックなので綺麗な造りではあります。
太陽に近いように感じますが、あちらの方が甘みが出てた分飲みやすかった。
3日目
昨日までのが嘘のような甘さ。
果実感が段違いです。マスカット、メロンにほんの少しマンゴーも感じるかな。
後味に、香ばしさ、芳醇さが。
これはサプライズだなー。大典白菊並みの変化かも。
個人的お気に入り度:85
名称:辰泉 純米吟醸 京の華1号 精米歩合:60
アルコール度:16%
使用米:京の華
日本酒度:-1
酸度1.7
蔵元情報:合資会社 辰泉酒造
購入価格(税抜):1,750円/720ml