日本酒愉快者ブログ

日本酒が好きな30代。最近は色々飲んでます。

≪10≫大信州 別囲い純米吟醸 番外品 生

※2月に飲んだお酒です。

清泉を勧められたお店で勧められたもう1本がこちら。

 

実は家飲みは初めて。

地酒界では超定番のお酒。長野の中でも重鎮なんでしょうね。

本当一度長野の飲み屋さんとかで、長野のお酒事情をうかがってみたいですよね。

海なし県では、山梨と共通点がありながら、層々たる蔵元が渦巻いてますし。

 

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さて、こちら。純米吟醸純米大吟醸をブレンドしている破格なお酒。

名前からしてタダモンではないです。 

 

香:おーカプエチですね。爽やか。

 

味:おお、すっげぇな。すっきりしてる。

  ひたすら透明で、かつ軽やか。舌の上に転がすと徐々に青りんごのような甘みが顔を出します。後味に至るまでほとんどドライ感はないなぁ。

  思った以上に、すっきりできれいな酒質。

  下手な比較ですが、千代緑の甘みを5とすると、こちらは1.5ぐらいかな。

  きちんとこの甘みとすっきり感の調和がしている。

 

  少し時間を置くと、3ぐらいの甘みに。

  時間を置くと、フルーティーの王道的な風味に。

  旨味とか甘みの派手さで行くと、千代緑の方が上かな。

  キレとか、軽快さでいくとこっち。

 

 2日目

 香:相変わらずのフルーティさ

 味:昨日のスマートな感じに比べたら、だいぶ華やかになった印象。味わいも出てきた。

  舌触りは、なめらかなんだけど、すっきり感もあり、徐々に8割程度熟した甘みが顔を出します。かなり長く、味が徘徊しますね。

  スムーズで、スマートなボリュームなんだけど、ほどよくエレガントです。

 

 個人的には、初日のあの繊細さが好きですね。大信州はラインナップが広すぎて追い切れないんですが、もう少し手を出したいですね。

 

個人的好み:84/100

 名称:大信州 別囲い純米吟醸番外品 生
 精米歩合:59%
 使用米:ひとごこち
 アルコール度:16%

 スペック:生

 蔵元情報:大信州酒造 株式会社

 購入価格(税抜):1500円/720ml

≪9≫聖 特別純米 槽場直詰 INDIGO

※12月に飲んだお酒です。

 

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あー白飛びしてますね。すみません。

 

かなーりイカしたラベルなので購入していました。

群馬県渋川市の聖酒造さんのお酒です。

デニム地に赤色の文字が非常にクールです。

 

瓶火入れなので1回火入れですかね…?

 

さていただいてみたいと思います。

 

無色透明な瓶に、ハイテクな栓。

日本酒好きとしては、この組み合わせなだけでドキドキしちゃいます。

 

香:華やかな香りですね。なんとなく黒糖みたいな雰囲気も。

味:すーっと入っていきます。酸と甘みは少し弱め。

  なんとなく後味にカカオ?とか黒糖?みたいなビターさを感じます。

  直線状に味が広がり、昇降せず落ち着きます。

  酒質自体はクリアに感じましたが、味わいはきちんとありますね。

  メモには1回火入れなのに味わいがあると書いておきましたが、そういう印象です。

  常温に置いておくと、ざらざら感が出て、甘みもまだらな印象に。

  少し、酸と渋みも気になるかな。個人的には、冷酒のほうが良いと思います。

 

2日目

 

 甘みが出だしましたね。最初に甘み8割、酸が2割。コクもきちんと。

 一般的には、辛口の部類でしょうか。後味は苦い。

 甘みと酸味がぐるぐる回るんですが、そこまで広がらない印象でした。

 

3日目

 

 ほのかな甘みと旨味がしっかり広がりますね。後味は、やっぱりドライです。

 

 

 スペック自体なかなか見ないものですが、味わいもなかなかユニークなお酒でした。

 僕の舌には、カカオとか黒糖のようなビターさを感じたなぁ…

 生もチャンスがあれば、いただきたいと思います。

 ラベルをはじめとした、ビンの色、栓の種類を見ても、非常にセンスのある蔵元さんですので、注目して見てみたいと思います。

 

 

個人的好み:80/100

 名称:聖 特別純米 槽場直詰 INDIGO
 精米歩合:60%
 使用米:五百万石
 アルコール度:16%

 スペック:無濾過原酒 一回火入

 蔵元情報:聖酒造 株式会社

 購入価格(税抜):1250円/720ml

≪8≫而今 特別純米 無濾過生原酒

さて、ついにどメジャー日本酒の登場です。

僕の日本酒人生の始まりは、而今を追い求めるところから始まりました。

いまだに而今があるとテンション上がっちゃいますからね。

 

ただ、買ったくせに「もったいない」病が出てしまい、この時期になってしまいました。

さすがに3ヶ月伸ばしたのは本当に反省しております。

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いいですね。かっこいいですね。

ラベル、心意気。シンプル。

 

いきますか。

香:あふれでるようなフルーティーな香り。青リンゴ+バナナ。

味:ああ、やっぱりおいしいですねぇ。ファーストタッチは、がつんとジューシーな果実感が鼻に突き抜けますね。思ったより、「甘さ」は控えめで「うまみ」が十分という印象です。青リンゴ、バナナ、うっすら南国果実(マンゴー)的な華やかさも持ち合わせています。余韻は、味というよりも、香りが残ります。味わい自体は、きゅっと苦みが締めてくれます。

 日本酒の味わいの多様さ、造りの中での設計という部分。

 そういうものを教えてくれるようなお酒だと思います。(本当偉そうにすみません。)

 僕なんかがコメントするのもおこがまですが、やはり「而今」だなぁと。

 いや、町田酒造なんかとても近い印象がありましたし、本当好みの違い程度だと思います。とは言え、こういった味わいのトップランナーとしての存在感はさすがだなぁと。

 本当、日本酒に偏見のある方に手を取っていただき、日本酒にはまるきっかけとなればよいですね。

 

個人的好み:88/100

 名称:而今 特別純米 無濾過生原酒
 精米歩合:60%
 使用米:五百万石
 アルコール度:16%

 スペック:無濾過生原酒

 蔵元情報:木屋正酒造 株式会社

 購入価格(税抜):1300円/720ml

 

 

≪7≫多賀治 純米大吟醸 朝日 無濾過生原酒 直汲み 

良い加減、リアルタイムなお酒の更新も始めて行きます…

 

岡山県の「多賀治」。別銘柄に「十八盛」という社名を用いた銘柄もありますが、今回はこちら。

ラベルの雰囲気も似ているので、もう少し差別化してもらえるとありがたいかなと。

 

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直汲みというだけで、日本酒好きにはたまらないですよね。

 

開栓…おお、結構ガス感がありますね。これは期待大。

 

香:やはりガス感があるだけあって、サイダー的な雰囲気。うっすらバナナかな。

味:やっぱり、サイダーだわ。ガスの感じが心地良いですね。

  ここまでガスが残ってるのは、風の森レベルではないでしょうか。

  やや、果実風味の甘みと、すっきりした酸味。

  ガス感が手伝い、さっぱりが心地良く流れますね。

  最後の本当に一部、ピリオドが渋みが残る。

  これは結構好きなお酒ですねー。

  時間をおくと、ベリーというか果実のジューシーな甘みも出てきました。

  これは、良いと思いますよ。

  旨味を残しつつ、フレッシュさも残しつつ、とても良いお酒です。

 

2日目

 2日目だけあって、甘みが全面に出ますね。

 ややセメダインを感じる香りと、ブドウかな?甘みが出ます。

 ジューシーで、ガスも残りつつ、酸が脇を締める。

 個人的には、昨日の方が好きかな。やや甘みが出すぎかなと。

 

3日目

 相変わらずの芳醇な甘み、心地良い香り

 おいしいですね。

 

個人的好み:86/100

 名称:多賀治 純米大吟醸 朝日 無濾過生原酒 直汲み
 精米歩合:50%
 使用米:備前赤磐赤坂産 朝日
 アルコール度:16%

 使用酵母:協会14号、7号

 スペック:無濾過生原酒 直汲み

 蔵元情報:十八盛酒造株式会社
 購入価格(税抜):1400円/720ml

≪6≫千代緑 日本酒ヌーヴォー 純米吟醸 無加圧甕口中取り

※2月に飲んだお酒です。

 

秋田県 の千代緑。

良く日本酒ブロガーさんで、○○県のお酒が好きという方がいらっしゃり、とても共感することがあります。

私にとっての最も愛着のある県は、父方の出身ということもあり秋田県です。

日本酒好きの方にとっては、いまさら秋田県かとお思いの方もいらっしゃると思いますがご勘弁願います 笑

その親戚の方が、よく秋田県の某有名酒店から毎年お歳暮で送っていただくんですが、今年はこのお酒とあと2本送ってくださりました。

新政、ゆきの美人、春霞、鳥海山やまとしずく あたりかな。

首都圏でも購入できるお酒ですが、本当にありがたい限りです。

 

千代緑は前々から知ってはいましたが、今回が初めてです。

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 日本酒ヌーヴォーとあり、一般の方には「新酒」だなぁと認識されるかと思いますが、

日本酒好きからしたら「無加圧甕口中取」の方にビビッとくるかと思います。

「フレッシュで、ストレスの少ないスムーズなお酒」であるような印象ですがいかがでしょうか。

 

香:米のうまみと、カプエチ系のフレッシュな香りがうっすらと。

味:中くらいのうまみと一回り小さい甘みが心地よく流れますね。

  遅れて酸味がついてくる感じ。

  スペック通りの、ストレスのない旨味がいいですね。

  すっきり旨口。米の旨味も十分感じ、マスカットを思わせるフルーティーさも。

  日本酒ヌーヴォーというだけあり、フレッシュさもありつつ、きちんと味を乗せた

  イメージ。

  がつんと甘い訳じゃないけど、しっかり甘みがあるあたり、女子ウケも良いんじゃないかな。

  やや、日本酒のもったりした部分もあるけど、そこまで気にならないですね。

  近いところで町田酒造に近い感じ。

 

 

2日目

 フルーティーの王道をいくような味わいですね。

 舌触りはスムーズで軽いんですが、きっちり甘みと旨味が出て、酸味はそれを支える程度。

 フィニッシュまで本当に軽いです。本当愛嬌程度の苦みが最後に。

 

3日目

 相変わらずのフルーティーさ、甘みも柔らかいです。

 3日目だけあって、とろーっとしてきましたね。溶けていきます。

 でも全体の味わいは崩れませんね。やっぱり、手の込んだお酒だけあります。

 

 

 いやー本当おいしいお酒でした。フルーティーの王道ですね。

 秋田県はNEXTFIVEを筆頭に、実力のある蔵元さんがひしめく中、奥田酒造店さんも素晴らしいお酒づくりを今後も続けていってほしいと思います。

 

 

 

個人的好み:84/100

 名称:千代緑 日本酒ヌーヴォー 純米吟醸 無加圧甕口中取り
 精米歩合:60%
 使用米:秋田酒こまち
 アルコール度:16%

 スペック:無濾過生原酒・無加圧甕口中取り(酒屋さんのHPによると直汲みとのこと)

 日本酒度:0

 酸度:1.7

 蔵元情報:有限会社 奥田酒造店
 購入価格(税抜):1556円/720ml

≪5≫旦 山廃 純米 無濾過生原酒

こちらは昨年12月に飲んだお酒です。

 

 山梨県大月市の笹一酒造が醸す、新ブランドの「旦」。

 

 蔵元の跡取りの方が、蔵の現状に危機感を覚え、首都圏をにらんだ新ブランドを立ち上げるという、日本酒好きなら良く耳にしたことがあるストーリー。

 ちょうど僕が日本酒をたしなみ始めた5年ほど前は、武の井酒造さんの「青煌」がこの手のお酒で、東京で結構見かけていたのに対し、笹一酒造さんや山梨銘醸さんはいわゆる観光蔵だなぁと感じておりました。

 ただここ数年で、「七賢」は本当いろいろなお店で拝見しますよね。

 もともとあるブランドをブラッシュアップした「七賢」に対し、新ブランドを立ち上げたこちら。

 

 「七賢」はビロードの味とひやおろしをいただきましたが、おいしかったです。

 「笹一」は「旦」を探して蔵元の直売所に行ってもなかったので、「笹一ブランド」の夢山水をいただいたことがあります。

 

 長々と書きましたが、もともとこれだけ東京に近い、ましてや山梨県も首都圏なわけで笑

 日本酒に関しては、近隣の県と比較しても、売り方は出遅れていると思いますので、本当がんばっていただきたいです。(まぁ県自体、ワイン推奨しているぐらいですからね。)

 

 さて、こちらの旦。

 

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 色ラベルに色文字でどーん!!という、ありがちな気もしますが、個人的には好きなデザイン。

 有名書道家さんに書いてもらうあたりも非常に定番ですが、とても素晴らしいと思います。

 

 

 さて、ああだこうだ言いすぎました。

 いただいてみます。

 6月醸造こちら。お店の方は、10日ぐらいかけて飲むと結構育つよとおっしゃってましたがいかがでしょうか。

 

香:結構軽やかな酸を感じる匂いです。乳酸由来。

味:含むときちんとうまみが出てますね。甘味酸味ともに申し分ないくらい出ております。
  多少舌にも、ちりちりと刺激もありつつ、余韻は軽快なドライ感で絞めてくれます。
  うん、山廃としては飲みやすい部類ですね。
  それでいて、山廃として飲み手がイメージする要素もありつつ、非常に良いバランスではないでしょうか。

 

 だんだんと日を重ねると、甘味と酸味の調和が抜群で、少しとろけていくような印象も。完熟白桃のような印象でした。

 

 

 後日購入した酒屋さんで、五百万石だけどきちんと味わいが出てたでしょ?
と言われ、なかなかつくりがうまいよねーなんて話で盛り上がりました。

 

 ただ、言わせてください。

 ラインナップが結構あるのと、一目見てどういうお酒、どういうお米を使っているのかがわかりにくいです。

 あと、今年に入ってから「笹一」自体、都内の酒屋さんで拝見するので、特約店限定の「旦」と分ける意味があるのかな…と。

 あくまで地元向けの「笹一」、大都市圏の「旦」で良いじゃん?って思います。

 

 完全にうるさい日本酒飲みでした。蔵元の努力、やる気に水を差さないようにこれかも応援していきたいと思います。

 

 

個人的好み:84/100

 名称:旦 山廃純米 無濾過生原酒 
 精米歩合:60%
 使用米:不明

 アルコール度:17%

 スペック:山廃無濾過生原酒

 日本酒度:不明

 蔵元情報:笹一酒造株式会社
 購入価格(税抜):2667円/720ml

≪4≫陸奥八仙 青ラベル 槽酒 特別純米 生原酒

※1月に飲んだお酒です。

 

陸奥八仙の青ラベル。11月の新酒で購入したのが1月だったので、なるべくフレッシュなうちにやりたいので、繰り上げました。

 

5年ほど前から日本酒を飲み始め、当時から確立した地位を固めていた印象があります。首都圏への売り込みなんか、相当早かったんではないでしょうか。

その割にあまりいただいたことがなく、おそらく一度居酒屋では同銘柄をいただいたことがありますので、楽しみにしておりました。

 

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個人的に好きなラベルの一つです。おそらく日本酒の原始体験のせいでしょうか。

 

 

ワイングラスでいただきます。オリが絡んで白くうっすら濁ってますね。

 

香:すこーしドライな印象が。柑橘系の爽やかさと奥にバナナっぽさも。

 

味:おお、ぴっちぴちした甘みが舌ではじけますね。

  うん、フレッシュかつフルーティだ!!

  甘みも舌の上に存在感を残しながら流れていく。ちょっとペタッと残る感じ。

  後味は、ややドライで、新酒のフレッシュさを感じる一杯。

 

  少し置くと、バナナ的なクリーミーさもほどほどに感じますが、果実をかじったようなフレッシュさが基本としてきちんとある。

  白身魚の刺身とか、しょうゆベースの鍋に合わせたい。

 

  生意気なこと言わせていただくと、基本的には辛口の造りなんだけど、新酒のフレッシュさやオリを絡めて、非常に飲みやすい一杯に仕上げた印象。ベースにはドライ感がありますね。

 

  常温においてみました。軽やかなドライさを感じつつ甘み苦みのバランスが逸脱。

  ほんの少しガス感が舌を刺激し、ジューシーさも。ジューシーさはライチっぽい。

 

3日目

 今日は、香りがみずみずしく感じる。

 味わいはだいぶ馴染んでる。フレッシュなマスカットやイチゴのような酸味も。

 後味はすぱっとドライ。

 甘みを感じるんだけど、舌にダイレクトに来る感じではなく、薄い膜に包んであって舌の上でほどける感じかなぁ。

 初日のぴちぴちな感じも好きだけど、今日のほうが断然好みかな。

 

 4日目

  クリームっぽさが出てきたかな?

  昨日よりは一回りサイズダウン。うまみが落ちたわけではなく、圧縮したような感じ。書いてて本当に思うのはこれだけ感想が変わるのは本当に驚き。

 

 

個人的好み:83/100

 名称:陸奥八仙 青ラベル 槽酒 特別純米 無濾過生原酒 
 精米歩合:麹55% 掛60%
 使用米:麹 華吹雪 掛 まっしぐら

 アルコール度:16%

 スペック:無濾過生原酒

 日本酒度:不明

 蔵元情報:八戸酒造株式会社
 購入価格(税抜):1620円/720ml