≪176≫春霞 純米酒 初しぼり生 30BY
今回は、「春霞」です。
以前、栗林を取り上げた以来ですね。
秋田県にいる知人から送ってもらったものですが、秋田限定銘柄のこと。
ありがとうございます!
僕がどうこう言えるような銘柄でないですが、NEXT5の中では一番着実、堅実なイメージです。(本当にイメージです)
香
バナナ、白ブドウ、カスタード、ジューシーな印象を受けますね。
味
おいしいですねー。定番銘柄でこの味わいは素晴らしいです。
新酒らしいフレッシュで爽やかな味わいながた、適度にジューシーです。
軽く、なおかつ適度に甘いですね。
言葉は悪いですけど、ジュースに近い飲みやすさ。
まぁ、ベタですが大人のジュースといっていいくらいの飲みやすさだと思います。
ピリピリと適度にアルコールの刺激が、後味で感じられ良いアクセントになっています。
これが1,150円(税別)ですか。
いわゆる洗練されたまつもと、笑四季みたいなタイプの安さと異なりますが、下手な1500円クラスのお酒より断然こっちですね。
個人的お気に入り度 89
≪175≫義侠 純米原酒60% 特別栽培米 28BY
今回は、義侠です。
いわゆる男前酒の印象で、カプ大好き時代にいただいた時は少し辛い印象がありました。あとは、忠信蔵とか。あちらも今飲んだらどう思うかなー。
ご存じの方も多いと思いますが、某ブロガーさんが褒めてらっしゃったのに影響され、まずは定番のものから。
今思うと非常に風格のあるたたずまい。
改めて、愛知県の蔵元なんですよねー。
香
梨、バニラですかね。透明感。
味
いわゆる、男前酒が第一印象。
それだけでなく、梨の果実感。適度な酸もあり、甘さも適度に上品。
即飲みするお酒でないのは間違いないですね。
今もですけど、比較的ガブガブ飲むタイプなので、飲み方からして損してます。
一呼吸置いて
温度帯が上がる、こなれると味わいも伸びますね。
酒自体に内包された甘みと言いますか。
加えて、醤油のような香味すら、うっすら感じます。
米のポテンシャルを素直に引き出しております。
水の綺麗さ、ミネラル質もバッチリ感じられますね。
昔感じた印象より、良くなっています。
語弊があるといけませんが、あくまで僕の舌の感受性が変わったというか、ちゃんと飲み方が分かるようになったということでしょう。
あとは、細かい差違が分かったりすれば良いんでしょうけど、レベル的には到底追いつかないですね。
ちょくちょく、飲まないとだめですね。
個人的お気に入り度 87
≪174≫手取川 山廃純米大吟醸 無濾過原酒 Mochi plus Yasu supecial edition 2017ver 29BY
去年飲んで良かったシリーズは今回で最後です。
実は初めて飲む、手取川。今度通常verもいただきます。
ラベル、銘柄名からも分かる通り、ザ・モダン山廃ですね。
このスペシャルエディションの取り組みは、以前から行われているようなので、先駆けといったところでしょうか。(詳しい方教えてください)
思いっきりラベルにモダンてあります。
もち米四段仕込みというと、ロ万とか勢正宗ですかね。
ほんのり優しい甘みの印象があります。
香
マスカット。青く、爽やかな印象。弱めの香り。
味
さすがのモダン山廃ですね。
もち米由来の自然な甘み。加えて、適度なジューシーさ。
いわゆる、まつもとみたいにキラキラ光る訳ではないけど、きちんとモダン山廃の王道をゆくといいますか。
適度に熟した果肉。もっとガス感があると面白いかなー。
甘みの余韻が素晴らしい。でしゃばりすぎず、存在感がきっちりあるというか。
裏ラベルのとおり、果実でいうと桃ですね。
最初は、いまいちかなーと思いましたが、さすがの味わいでした。
個人的お気に入り度 87
≪173≫本老の松 山廃純米 29BY
去年飲んでおいしかったシリーズ。
写真が見つかったので、ちょっと前に飲んだものですがご容赦を。
ツイッターで、フォローしている「めしださん」が去年の9月に秋葉原の日本百貨店しょくひんかんでイベントをやっているということで、伺ったところ開催日は前日だったということがありました。
なんとも間抜けな話で、お酒買えねーじゃんと自分にがっかりしてたところ、たまたま店内に置いてあり購入できました。
こちらの蔵元は、59醸に参加していたり、萌え酒を出してたり、どうしても色物系かなと見てしまいますが、後述するとおり美酒でしたよ。
香
柑橘、レモン系でしょうか。あと乳酸系。強くないけど、甘さのような香りも漂います。
味
甘酸っぱながら、きれいで、かつ艶っぽいです。
つやつやで磨き込まれている味わい。
火入れだと思いますけど、味わいにネガティブに影響しておらず素晴らしい。
印象としては、甘酸っぱさが主役なんですが、いわゆる「ダル甘」という訳でなく、適度に甘酸っぱい印象で、すっきりした飲み口なのも好印象です。
タイプ的には、玉旭のエコーとか舞美人が近いかな。
特に舞美人が近いと思います。
ああいったお酒が好きな方にはオススメです。
余談ですが、59醸みたいな何番煎じですかっていうプロジェクトは余り良い印象でありませんでしたが、参加している蔵元は好きな蔵元が多いですし、「頑張ろうぜ!!」っていう素直な気持ちの表われだと思うので、偏見も良くないなーと感じた次第です。
非常においしかったので、今年も絶対に買います。
個人的お気に入り度 88
≪172≫土田 はつしぼり山廃生 30BY
昨年、99を飲んで好印象だった土田です。
今回は、はつしぼり 仕込み第1号と謳った山廃の生です。
表記(銘柄名)がごちゃごちゃしていて良く分かりませんが、新酒だよっていうのは伝わります。
味と銘柄に直接関係することでないので、読み飛ばしていただいて構いません。
ちょうど最近クランド関係のいざこざが(僕がフォローしている)ツイッター界隈の中で話題になってて、確か土田もクランドと取引がある蔵元だったと思います。
あとは、ちょくちょくツイキャス?か何かで皆で土田を飲んで乾杯しましょう!っていう試みを取り組まれてるんですが、日本酒好き見ますかね?
志は素晴らしいと思うんですが、どうも取り組みがチグハグに感じてしまいます。
四合瓶で1,700円(税別)。もうちょい安いとありがたいなぁ。
原酒で16度。山廃で、この度数なんでモダン山廃なんでしょうね。
香
バニラ、マスカット、非常にクリアで清涼感のある香り。
酸も心地良く感じられる、まぁモダン山廃ですね。
味
非常に柔らかい酸味。上品でクリアな味わい。
出荷から1ヶ月ぐらいしか経っていないので、まだまだフレッシュですね。
雑味もなく、終始非常に綺麗に味わえます。
果実で言うと、ほどよくジューシーな柑橘、あとはプラムかな。
クリアで、程よく甘みと旨みが出ていて、かつ上品な酸味が支えるというまさにモダンな山廃ですねー。
なかなかレベルが高いと思いますよ。
後は、値段と、このレベルをきっちり出せるかというところかなーと思います。
ただ、いかんせんライバルは多いと思うので、頑張ってもらいたいと思います。
個人的お気に入り度 87
≪171≫賀茂錦 荷札酒 雄町50 純米大吟醸 しぼりたて生酒 30BY
日本酒業界の流行には疎いのですが、おそらくトップクラスに流行っている「賀茂錦」。
通っていた酒屋で取り扱い始めると、「おぉ」となんとなく複雑な気持ちに。
センスがあって、努力家で、色々な酒質に挑戦していて。という印象ですが、合ってますかね?
以前も、雄町ですが、今回も雄町です。
ラベルのセンス、こだわりも相変わらず良いと思います。
以前の記事を参照してますが、
すごいですね。両方とも原酒で15度。造りで、きっちりコントロールしているんですかね。
オススメの温度帯も微妙に異なるのも、きっちりお酒をチェックしてのことなのでしょう。
香
まず最初に、雄町特有の香りですね。続いてバナナ。
すっきりした印象。
味
以前の印象と非常に近いですね。
雄町酒特有の(と僕が感じる)ジューシーさがきっちりありながら、甘さも程よい。
味わいがちゃんと感じられるのに、軽い酒質なのは、15度のアルコール度も関係あると思います。
バランスが良く、ジューシーさ、甘さはありながら、飲み疲れない設計になってます。
柔らかく軽やか。適度に酸味も効いていて飲みやすいですね。
フレッシュさが粒立ってます。
含んだ際の香りの広がりも良く、雄町酒はガンガンコクがあり、味わいも広がるというタイプが多いですが、こちらは程よいところで抑えられています。
グラスにチリチリ付くほどではないですが、若干、ガス感もあるかな。
ラベル裏面にもありますが、かなり繊細な酒質だと思います。
緊張感のあるフレッシュさ、良いバランスの甘み、ジューシーさは初日ならではだと感じました。
素晴らしいお酒ですが、賀茂錦はこれから違う銘柄を飲んでいきたいと思います。
ネガティブな意味でなく、おそらくこの高水準をこれからもキープするでしょうし、別の造り分けに興味がわきました。
あと何と言っても、安いですよね。
個人的お気に入り度
86
1,706円(税込み)