≪78≫華一風 特別純米 新酒低圧しぼり
山の日前後の山間、山和に続いて、花の香、華一風の「花(華)」続きです。
天然ボケなんてかわいいものじゃなく、ただボケっとしてるだけですが、特に狙ったわけでなく、なぜかこういうことをしてしまうんですよね。笑
以前記事にしたうえも商店さんで購入したものです。
例のごとく、ラベルを汚してしまってすみません。
特別純米スペックで、低圧しぼりというのが一番の特徴でしょう。
なんでも、もろみを極力圧力をかけずに絞り出す方法だそうです。
勝手なイメージですが、ストレスのない柔らかいお酒になりそうなイメージ。
香
町田酒造系の香り。フルーティでかつチャーミング。どこか、バニラというか乳を感じさせる香り。
味
良いですねー。絞りの通り、柔らかくストレスのない伸び伸びした味わい。
酸味のデコレーションも程よく、甘味もしなやかかなり主張もしますが、くどすぎず。
やや今年のお酒にありがちな渋みもありますが、アクセント程度。
他のブロガーさんの記事でも拝見しますが、そんなに苦み・渋みみたいなものは気になる舌ではないのかぁ。(鈍感なだけかもしれませんが)
非常に程よいサイズ感のお酒ですね。透明感もありつつ、上記の通り味わい・コクも感じられます。
サイダーのようなチリチリした爽快感に、クリームのコクも程よく混ざりあい、かつ重すぎずいただけるお酒です。
決して、ジューシー!甘味!というインパクトは他の銘柄と比べると少なく、どちらかというと系統の中では地味目かと思いますが、ちょうど今の僕の気分からしたらピッタリでした。
3日目
さすがにバランスは崩れ気味ですが、まだまだおいしいです。
ただ、2日以内にパッと飲み切ったほうが良いお酒です。
個人的好み:86/100
名称:華一風 特別純米 新酒低圧しぼり 28BY
精米歩合:55
アルコール度:16%~17%
スペック:低圧しぼり
蔵元情報:株式会社 玉田酒造店
購入価格(税抜):2,500円/720ml
≪77≫花の香 海花 challenge2017 無濾過夏生原酒 28BY
忙しさを言い訳に更新がだいぶ滞ってしまいました。
今回は以前より気になっていた「花の香」です。
ちょうど数年前から都内でだいぶ見かけるようになり、今ではすっかり人気銘柄になったように感じます。
獺祭で修行をされていた方が蔵に帰ったというお話も知られているのではないかと思います。
ちょうど夏前に購入した海花を。
よく見ず購入したんですが、試験醸造酒なんですね。初めて飲む銘柄で何も考えず購入してしまう私らしい選択です。笑
樹脂製の栓に、メタリックなブルーのラベル。
かなりマーケティングをにらんだデザインをされているように感じます。
香
非常にフレッシュな風味に、メロン、ややサイダーの清涼感。
味
ああ、非常に爽やかでフルーティーな入りです。青りんごの爽やかさに、うっすらバナナなコクも感じられます。
非常に軽快な入りの中から、きりっとした酸味が結構効いてますね。
レモンを絞ったかのような酸味の印象です。
後味は、キリっと辛口で絞めてくれます。余韻が長く続くタイプではなく、すぱっと後味を締めてくれるような。
全体を通して、軽快で少しドライな印象。舌に長く留まらずさっと引いていきます。
ミントの清涼感もうっすら感じられますね。
無濾過生原酒ですが、割と加水したようなスッキリさはあります。
その分、疲れることが多い夏には良いとおもいます。
横ラベルの通りの味わいで、試験醸造としてやりたいことができたんではないかと。
酒をあまり人間に例えたくないですが、ツンデレな福士蒼汰君みたいなお酒です。
爽やかイケメンだけど、少し取っ付きにくいみたいな笑
2日目は、透明感というより清涼感が強く印象に残っています。
全体的なまとまり具合は昨日と同様、甘味が少し伸びたかな。
以前やった山和のロックに近い印象のお酒でした。
一本1,700円を考えると、まぁちょっと割高に感じてしまいます。
個人的好み:83/100
名称:花の香 海花 無濾過夏生原酒 28BY
精米歩合:50
アルコール度:16%
スペック:無濾過生原酒
蔵元情報:花の香酒造 株式会社
購入価格(税抜):1,700円/720ml
相互リンクしていただきました!
ブログの更新が遅れ、大変申し訳ございません。
話題としても少し前の話で、せっかく相互リンクしていただいたお相手にも大変失礼ですが、日本酒感想日誌 様と相互リンクを結んでいただくこととなりました。
時折出る私が崇拝しているブロガーは、この方のことでお酒の趣向、文章の雰囲気など多分に影響を受けております。
元々は、日本酒を飲み始めた約6年前にちょうど参考していたブロガー様で、その頃から現在までブログを続けられていることに非常に頭の下がる思いです。
コメントもたびたびさせていただいており、100ぐらい記事がいったあたりで、お声がけしようと思っておりましたが、今回リンクをさせていただく運びとなりました。
とても追い越せない大きな目標ですが、リンクを結んでいただいたからには少なからず負けないように励んでいきたいと思います。
他にも日本酒ブログの方を拝見することも多いので、ぜひリンクを結んでいただければ幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。
≪76≫三連星 平成24酒造年度産熟成酒 純米吟醸 滋賀渡船六号 24BY
今回は、以前番外編のⅢをやった「三連星」の銘柄立ち上げ10周年を記念した、5年熟成酒です。
比較的フレッシュな酒質の三連星が出す熟成酒ということもあり、惹かれて購入してしまいました。
加水火入れなので、保存方法には悩みましたが扱っている酒屋さんが冷蔵だったのできちんと冷蔵庫に入れておきましたよー。
何度かブログで触れさせていただいた、僕が日本酒を飲んできた中で非常に影響を受けた方がいらっしゃり、その方とたまたま購入した銘柄が被ったため、先に飲ませていただきます。(正直、プレッシャーです。)
ちなみに、澤屋まつもと、長陽福娘、菊鷹、ほしいずみあたりはガッツリ影響受けてます!
でも、このブログも70を超える銘柄なので、ぜひ皆さんから「このお酒いいよ!」とか「その感想おかしいよ!」とか、いろいろなご意見をいただきたいですね。
最近の個人的な趣向で、熟成酒に好みが偏ってきており、外飲みでは結構経験があるので、そろそろブログでも取り上げていきたいと思います。
裏面のラベルは、すみません。
表面は、銘柄としても非常に気合の入ったラベルで、従来の熟成酒とはまた違ったアプローチのラベルではないかと。
裏面のラベルに従って、やや冷やした状態からいただきます。
グラスで見てみると、薄い琥珀色ですね。
香 少し弱い熟成香に、透き通った風味も感じられます。
ただ、温度上昇とともにがっつり熟成香が強まってきましたね。
味 比較的純吟らしいすっきりと柔らかい口当たりで、うっすら熟成を感じる程度かなと思いきや、後味になるにしたがって味わいが出てきますね。
このあたりは熟成ならではの立体感、奥行ではないかな。
あと、熟成酒の枯れた感じは、うっすらと感じる程度。
ただ、慣れてくるとそこまで味わいは広がらないですね。
誤解を恐れないで書くと、熟成酒好きの人からしたら物足りないと思います。
あくまで、食中酒として料理を邪魔しない飲みやすい熟成酒です。
もっと枯れた感じだったり、甘味だったり、酸味だったり、どっかの部分で主張してくれたほうが楽しめますね。失礼を承知で書くと、平凡です。
このブログの当初で、豊賀の氷温熟成に82点を付けましたが、低すぎました。笑
申し訳ない、あちらのほうが良かったです。(安いし)
もう少し常温で置いてみようかな。
今回は様子見の一杯にしておきます。
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ああ、どうしましょ。加水で火入れの熟成酒はこんなもんなんですかね。
外飲みの時は、10年以上の古酒ばっかりだったんで、物足りないのも当然かもしれません。
加えて、いくらおすすめとは言え、冷やした状態はまずかったですかね。
常温、燗での味の変化に期待します。
暫定お気に入り度 81
≪75≫澤屋まつもと 守破離 山田錦 28BY
休日ということもあり、調子に乗ってもう一本並行的に開けます。
(序章が長いので読み飛ばしてください。笑)
今年の初めに、五百万石を家のみしたんですが、その時の衝撃といったら今でも忘れられません。
約1,200円という安さ・火入れとは思えない、味わい・世界観で、そりゃ日本酒好きは惹かれるよなーと正直思いました。
デイリー酒には、こいつしかいないとさえ今でも思っています。
そこから、澤屋まつもとにのめりこんだわけですが、唯一の後悔は「兵庫県東条産特上山田錦 2014」を購入しなかったことですね。
杜氏の松本日出彦氏は、DJ等もたしなみ、ラベル裏面にある通りインスタも更新しています。
「守破離」という、伝統を守り、その中で先進的な取り組みを行いつつ、新しいものを創っていくという価値観の下、酒造りを行われています。
個人的に会ってお話を伺いたい、杜氏の一人ですね。
兵庫県の有名な東条地区で栽培を行い、理想的な米作りを行っているようです。
仙禽の仕込み水と同じ水脈で育った米で作るドメーヌ化とは、また別の方向性だと思います。
どちらが良いと論じることはできませんが、日本酒の多様化・深化には欠かせない動きであると思います。
さて、非常に長くなりましたがいただきます。
香
高貴なマスカットにバニラをプラスした、気品のある香り
非常に明るく、エレガント
味
穏やかで、柔らかですが、きちんと米のうまみが透明感とともに表現されています。
透明感とともに、ミネラルさも感じられ、その分すっきり飲めますね。
マスカット・バニラを思わせる風味が、酒の中にマイクロ粒子状に溶け込み、口内で撹拌した際、穏やかにかつはっきりと感じられます。
これが非常に上品なんですが、官能的にも感じられるんですよねー。
白ワインのようにすっきりとミネラルさも感じられ、でも日本酒なんです。
このバランス感覚はなかなかないかな、と。
篠峯のミネラルさに通じる部分はありつつ、より風味を伴いかつ上品。
篠峯の愛山はもう少しぼてっとジューシー。このブログ2番目にやった押槽無濾過生原酒は、もう少しスリムで表現は失礼ですが、貧相でした。(値段は考慮すれば当然だと思います。)
食中酒としてはもちろん優秀ですが、濃い味のものと合わせるにはもったいないと思います。
個人的には、むしろお酒オンリーで味わって、温度帯の変化だったり、開栓後の味の変化だったりを真摯に感じたいと思わせるお酒です。
暫定お気に入り度 90
≪74≫舞美人 山廃純米 無濾過生原酒 sanQ 28BY
さて、以前から個人的に酸っぱい酒ブームが来ておりまして、その火付け役となったのがこちらのお酒です。
福井県美川酒造場の「舞美人」です。
一度、居酒屋でいただいて以来、心を撃ち抜かれたお酒なんです。
もはや、日本酒通の方はご存知でしょうが、お米を全量和釜で蒸し上げ、出来上がったお酒を木槽で搾り上げるというこだわりに加え、こちらのsanQは蔵付きの酵母を使用手しているというなかなかの個性酒。
味わいも個性的の一言で、独特の酸味が病みつきです。
香
良くこのブログでも、「プラム・梅~」「酸味が~」と表現しますが、そのどれよりも際立っております。
木香と、シソ・梅干しの香り。加えて、もはやビネガーを連想させる酸味を感じます。
ああ、これが舞美人だなという香り。
味
うーん、これですね。酸っぱいです。「すっぺえ!!」
かすかに山廃のうまみ、風味もありつつ、やや木香と際立った酸味を感じます。
グレープフルーツ8割、梅干し2割といった印象。
そこを支える甘味もきちんとあります。
ぎゅーっと収縮し、素晴らしいまとまり。時折、透明感も感じられますね。
なかなか絶妙なバランスだと思います。
基本的には、グレフル風味でややお酢っぽい酸味が主体ですが、不思議と全体を通すとバランスが良く。花巴のドライで微発砲に感じたようなややチグハグさはないですね。
万人受けするかというと果たしてどうかと思いますが、個人的には本当に好きなタイプです。
蔵元のHPから通販も購入できますが、残念ながら今期分のsanQと通常の山廃純米は売り切れのようです。
これは来年も必ずやりたいと思います。
暫定お気に入り度 92
≪73≫栄光富士 七星 純米大吟醸無濾過生原酒
当ブログ2017年夏酒第3弾は、こちら「栄光富士 七星 純米大吟醸無濾過生原酒」です。
上半期まとめにも目標としていた銘柄で、たまたま知り合いからいただいたので早くも登場です。
確か2、3年間に始めた飲んだ栄光富士もこの七星で、それ以降酒未来もやりましたが、いかんせん甘味の主張が強く、少し個人的な好みからは外れるんですよね。
非常に主張の強い、ラベルでも印象に残っている銘柄ですが、この七星は抑え目です。
香
非常に強く、かつ鋭いメロン
味
甘いです。とても甘味です。
ほえー、夏酒ということもありすっきりしている部類なんでしょうけど、それでもこの甘味はすごいですね。
非常に熱量を帯びた甘味が、派手派手に。
風味とすると、半熟程度のメロンですが、甘味が突出しています。
冷やすと、ある程度すっきり飲めますが、それでも甘いですねー。
デザート的に飲むにはほかの風味が追い付いていないように思いますし。やっぱり料理と合わせるのがいいでしょうね。
個人的な好みからはやはり外れるかなぁと。
おいしいんですけどね、少し気になる部分があります。
個人的好み:82/100
名称:栄光富士 七星 純米大吟醸無濾過生原酒
精米歩合:50
アルコール度:16.7%
使用米:出羽の里
スペック:無濾過生でんしゅ
蔵元情報:冨士酒造 株式会社
購入価格(税抜):1.800円/720ml