≪17≫あべ Classic Dry
今日は、こちら。
おそらくここ最近で活躍めまぐるしい銘柄の一つではないでしょうか。
やっと入手できました。
まず、目を惹くのがこのラベル。
ひらがなの銘柄も多くある中、崩すところが多いと思いますが、堂々とした楷書。
そしてそれが不思議とカッコいい。
そんな中、新酒の時期に「ドライ」系を持ってくるところもなかなかすごいと思いますね。
有名酒販店さんの取扱いを見ると、燗が良いということなのでそちらも楽しみ。
ビン底には指一本分ぐらいのオリ。
本当ににごりなんですね。
香:おお、日本酒っぽいですね。特有のアルコール臭と、バナナ。
それと清涼感もありますね。
味:あれーー 意外とやわらかいですね。確かに後味はドライですが、思ったより飲みやすい。
含んだ時に、強い香りがぐるんぐるん徘徊しますね。
うーん、確かに辛いですね。けれど、きちんと丸みを帯びたうまみもあるので、個人的には飲みやすい。
さて、燗で。(電子レンジでごめんなさい。)
おおおおお、いっきに華やぐわー。
派手に甘みが躍る躍る。
それでいて、米のミルキーなうまみも十分。
不思議と清涼感もあるんだよなー。それでいて、やわらかい。
で、きちんと後味はドライで、切れ味抜群。
個人的に燗はめったにやらないんですが、これはアリ。
2日目
とろーっとしてきました。ゆったりまったりのうまみ。
ドライ感は減少傾向。果実味も増してきたかなー。
米のうまみは、昨日はペースト状でしたが、今日はパウダリー気味。
燗にすると、黄桃系の甘みが出てきた。
うん、やっぱりおいしいね。
個人的好み:82/100
名称:あべ Classic Dry
精米歩合:60%
使用米:不明
アルコール度:18~19%
スペック:生酒
蔵元情報:阿部酒造株式会社
購入価格(税抜):1,450円/720ml
≪16≫長陽福娘 純米無ろ過生限定直汲み 山田錦
こちら、僕の敬愛する日本酒ブロガーさん一押しの銘柄ということで、前々からいただいてみたかったお酒。
やっと入手できたんですが、奇しくもそのブロガーさんが記事にされたものと同一の銘柄。
ということで、期待半分、プレッシャー半分です。(きちんお酒をきけるか)
さて、いただいてみます。
630キロの小さな仕込み。こだわりを感じてやみません。
香:少しセメダイン?ブドウ?コメ?ほどほどに香りを感じます。
味:いやーこりゃすごいですわ。軽く鳥肌が立つぐらい。
心地よい、クリアーな清涼感が。直汲みだけあって軽やかなガス感が。
柔らかい甘みがほろほろと。もう少しドライなものを予想してたけど、ドライというより清涼感、さわやかさがある。
絶妙な甘みに、かすかな酸味が軽やかに流れる。
コメの旨味がまた絶妙ですねー。
本当、品の良い甘みと清涼感がきちんと同居している。
品良く、ちょこんと乗って浸透していく。
味わいは、「濃厚」というより「充実」している。
いやーこういうタイプのお酒は始めてです。
ブドウかなー。果実のタイプだとブドウだと思います。
似たようなタイプで、少し前に飲んだ三重錦が近いかな。
三重錦はもう少しビター、ドライだった。
本当に崩れない力強さがあり、非常に高い完成度です。
うーん、丁寧に仕込めばこれだけの味わいが出るんでしょうか。
いやー本当驚きました。
2日目(2日おきました。)
本当に綺麗でストレスのない舌触り。
スムーズであり、活き活きと生命力も感じる。
もうガスはすっかり溶けましたね。
アロマのような綺麗な含み香。ブドウの上品な甘み。
うん、このお酒は本当大好きです。
いや、嫌いな人いないんじゃないですか。おいしかったです。
必ずまた今年いただきます。
個人的好み:92/100
名称:長陽福娘 純米無ろ過生限定直汲み 山田錦
精米歩合:60%
使用米:山田錦
アルコール度:17~18%
日本酒度:+4
酸度:2.0
スペック:無濾過生原酒 直汲み
蔵元情報:岩崎酒造株式会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
≪15≫醴泉 酒無垢 純米吟醸 生原酒
本当ブログの更新がマメじゃなく、自分でもいやになるくらいですね…笑
ほぼ毎日飲酒はしているので、ネタは溜まる一方です。
この際、週末にどかんと更新するブログスタイルでしばらくいきたいと思います。
さて、今回は岐阜県養老町玉泉堂酒造株式会社さんの「醴泉」を。
「美濃菊」「無風」そして、この「醴泉」を醸しています。
個人的には、ラベルのインパクトから「無風」のイメージが強いかな。
タイミング良く入手する機会があったため、今回は「醴泉」で。
「酒無垢」というのが良いですね。
「醴泉」という由来も、きちんと歴史的裏付けがあるのもまた面白いです。
雄山錦ですか。始めて味わう品種です。
香:やや立つアルコールの香り
味:セメダインを思わせる風味ですね。芳醇に膨らむかと思えば、少しそんな雰囲気を思わせ、キレていきます。
すっきり後味を残さない印象。
甘み酸味は控えめで、米の旨味に下地ががっつり味わいを支える。
辛口のお酒ですね。食事には、バシバシ合う。
個人的には、このお酒だけで飲むのはいささか厳しいです。
時間をおくと、少し落ち着いてきました。ほどよいセメダインの風味と、柔らかい甘みがホロホロと。
2日目
洋なしを思わせる香りに、芳醇な甘み、すっきりキレていく後味。
辛口でドライな風味が舌を刺激します。
昨日は風味はやや選考し、甘みが控えめでしたが、今日は良いバランスでいただけます。クリスタルを磨いたようなキラキラ感を連想させるお酒です。
個人的好み:81/100
名称:醴泉 酒無垢 純米吟醸 生原酒
精米歩合:55%
使用米:雄山錦
アルコール度:16~17%
日本酒度:+2
酸度:1.6
アミノ酸度:1.4
熊本9号酵母使用
スペック:生原酒
蔵元情報:玉泉堂酒造株式会社
購入価格(税抜):1,280円/720ml
≪14≫紀土 純米大吟醸 shibatas be fresh
今や、有名な紀土。
何年前だったか、はせがわ酒店で店頭試飲会やってていただいてからこれだけ有名になるとは。(いや当時から有名だったのかも)
その時にも、若い営業の方がいらっしゃり勢いを感じる銘柄でした。
それ以降、純米大吟醸・にごり・シバタズ等いただいてきましたが、
その中でも一番印象に残った 「shibatas」を。
なんでも、紀土の中では唯一の生原酒なんですね。
特別感のある装飾が○。
杜氏の柴田氏がその年の良い酒だけを選び抜いたというあたりに、日本酒好きはググッときますよね。
さて、いただいてみますか。
香:きれいなカプエチ。ややバナナ。おそらくここ最近の流行ど真ん中。
味:舌触りは非常になめらか。甘みもやわらかいんですが、なかなか顔を出しませんね。非常にきれいな大吟醸酒。
フレッシュで、青りんごを思わせる果実味。
かなり甘みは感じられるんですが、強く主張しないですね。
酸味もまずまず感じられます。やや後味に苦みが残ります。
下で支える程度の酸味。
食中酒に抜群。どんな料理にも合うようなオールマイティーさ。
没個性ですが、非常に優等生なお酒と感じました。
確実に美酒なんですが、いささか面白くないですね。
ー2日目ー
昨日よりジューシー。
甘みもだいぶ出てきました。相変わらずちょい硬い気もする。
7割程度熟したりんご。蜜部分と果実のブレンドというような印象。
舌へのアプローチは相変わらずソフト。酸味も控えめ。
やや、桃のチャーミングな風味も。
徐々に酸味も出だしましたね。なんとなく、すもものような酸味。
品の良い酸です。
正直一日目はやや期待しすぎたかと思ってましたが、2日目の仕上がりに脱帽です。
個人的好み:84/100
名称:紀土 純米大吟醸 shibatas be fresh
精米歩合:%
使用米:不明
アルコール度:17%
日本酒度:+2
酸度:1.8
スペック:氷温熟成生原酒
蔵元情報:高沢酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
≪13≫豊賀 純米 氷温熟成生原酒
本日はこちら。
長野県小布施町の蔵元です。
毎年のように飲んでいて、安定して素晴らしい酒質と
リーズナブルさから、大好きな銘柄の一つです。
女性の杜氏さんでも知られていますよね。
フレッシュな酒質が飲みたかったのですが、たまたま店頭にこちらがあったので購入しました。
2017年(平成29年)製造で、27BYということは1年近く熟成させたということでしょう。
恥ずかしながら、速醸フレッシュ酒ばかり飲んでいるので熟成酒はほとんど経験がありませんが、良い機会なので購入しました。
香:フルーティーな香りの中に、やや熟成感?が同居しますね。品の良い香り。
味:やや熟成感はあありつつ、軽い旨味がジリジリ舌に浸透するような印象。
ほー、豊賀のフレッシュな印象を残しつつ、熟成感も出しつつ、飲みやすくした味わい。
熟成酒はほとんど飲まないので、どうこうは言えませんが、飲みやすい仕上がりなのは間違いないですね。
フレッシュさと軽やかな甘みがさっと広がり、熟成感が最後残ります。
本当品のよい熟成風味ですね。
精米歩合からして、多少雑味もあるかなと邪推していましたが、雑味は皆無でした。
きちんと旨味と甘みを乗せて造られたお酒でした。
出荷までに時間をかけていることを思うと、税抜きで1200円は安すぎましね。
もう少し取って良いのに…
2日目
昨日より、派手な甘みが出てきましたね。
生原酒ならではのフレッシュさ、熟成感も昨日同様あります。
気持ち、とろーっとしてきましたね。昨日のフレッシュさに熟成感をコーティングした感じも好きですが、とろーっと熟成の感じが楽しめるのも好きです。
個人的好み:82/100
名称:豊賀 純米酒 氷温熟成生原酒
精米歩合:70%
使用米:不明
アルコール度:17%
日本酒度:+2
酸度:1.8
スペック:氷温熟成生原酒
蔵元情報:高沢酒造株式会社
購入価格(税抜):1,200円/720ml
≪12≫安芸虎 純米吟醸たれくち
東京都近郊の日本酒好きの方ならほとんどの方がご存じであろう、有楽町の「とき蔵」
に行って参りまして、日本酒の飲み比べを行いました。
その時に印象に残ったのが、こちら。(その時は、酉酉酉という酉年限定銘柄でした。)
有光酒造場の「安芸虎」です。
すごく勝手なイメージですが、高知のお酒といえば辛口の印象があります。
いいですねー。本当かっこいいラベルだと思います。
力強さもあり、潔さもあり、風格さえあるような。
さて、いただいてみます。
香:やや青リンゴ。バナナ感も。ドライさを感じ取れるような雰囲気。
味:いいですね。たれくちということもあり、少しガス感も感じます。
フレッシュさも、もちろんあります。
パイナップル+リンゴ+α的な果実感。メロンも。
パイナップルが強いかな。甘みも乗りますが、すっと切れていきます。
舌への滞在時間は短く、すっとドライに切れます。
ただ、存在感は抜群ですね。
全体のボリュームは、言葉は悪いですが中肉中背。
大きすぎず、小さすぎず、ちょうど良いバランスだと思います。
これは、おいしいお酒。有楽町で飲んだとおりの印象でした。
焼き鳥とか、鳥の脂と相性が良いですね。
基本は辛口なお酒なのかもしれませんが、きちんと味わえるお酒。
それにしても、50まで磨いて、1325円ですか。
非常にお安いと思います。
2日目
ガス感は落ち着いたなー。
メロンの甘みに、白ブドウを連想させる渋み。
けれども、旨味主体で後味はややドライかな。
飲みやすく、食事にも合う辛口酒。
個人的好み:86/100
名称:安芸虎 純米吟醸たれくち
精米歩合:50%
使用米:八反錦
アルコール度:16%
スペック:たれくち 生酒
蔵元情報:有限会社 有光酒造場
購入価格(税抜):1325円/720ml
≪11≫姿 純米吟醸無濾過生原酒 袋吊瓶囲い おりがらみ 山田錦
さて、個人的にプレミアムなやついっちゃましょうか。
栃木県飯沼醸造さんの「姿」です。
以前から大好きな銘柄で、鬼怒川旅行の際に、地元向けの「杉並木」のにごりをいただきましたが、べらぼうにおいしかった記憶もあります。
こちらは、姿の純米吟醸生原酒の袋吊瓶囲いをフライングで、1月に出したおりがらみverとのこと。
日本酒好きとしては、このスペックと、特別感からしてたまりませんね。
和紙の箔付けの感じがとてもおしゃれ。
香:芳醇な香りですね。気品が漂います。イソアミっぽさ、カプエチっぽさのハーフですね。
味:舌触りが非常になめらかです。重厚というか、厚みがあるというか。それでいて、軽やかさも持ち合わせている印象。完熟の白桃を思わせます。
ジューシー!というより、粘度のある果実感。言葉は悪いけど、ねとっとした感じ。
やや、後味は苦いかな。
蜜のような甘み、それでいて舌触り。飲み終わった後に、不思議な清涼感が口に広がります。
口に入れた瞬間から、フィニッシュにいたる間まで劇的に変わっていくお酒ですね。
さすが、姿。さすが、袋吊りの特別感。です。
2日目
昨日より、酸味が主張するように。
相変わらず舌へのタッチは柔らかく、それでいて存在感があります。
後味は、本当に清涼感がありますね。
甘みも十分なんですが、昨日よりかは完熟感は減少気味。
丁寧な造りだけあって、舌へのタッチ、味わいの広がり方は素晴らしいですね。
ただ、後味に残る渋みがやや気になるかな。それ以外は、本当素晴らしいと思います。
これだけ手の込んだお酒を、この価格で販売するサービス精神にただただ感服です。
個人的好み:87/100
名称:姿 純米吟醸 袋吊り壜囲い おりがらみ 無濾過生原酒 山田錦
精米歩合:55%
使用米:山田錦
アルコール度:17.1%
酸度:1.8
日本酒度:+1
スペック:袋吊り壜囲い おりがらみ 無濾過生原酒
蔵元情報:飯沼銘醸 株式会社
購入価格(税抜):1600円/720ml