≪131≫田中六五 28BY
こちらも念願だった銘柄。
田中六五です。
何回が購入機会はあったんですが、特に購入優先しようと思わず。
でも特約店が結構限られているので、買いたいときに買えませんでした。
ご存じの方も多いと思いますが、この田中六五の銘柄は、名前の通り磨きは65%のみで使用は山田錦のみ。
加えて、生と火入れのみしか出さない。というこだわり。
実は、先日ある居酒屋さんで、29BYの生と28BYの火入れを飲んだんですが、崩れない酒質ですねぇ。特に火入れは常温で割と適当に放置していたらしいですが、熟成感もなくおいしかったですね。
いいですねぇ。このラベル大好きなんですよ。
香
あまり感じられず。弱め。
うっすら米の芳香とリンゴ、マスカット。
味
仕立ての良さと実直さが伝わります。
まろやかで、澄み切った味わいが伸びて行きます。
米の芯のうまみといいますか、癖のない糖分を感じます。
そこまで甘くはないですけどね、味わいとしての甘さ。
含みがもうっすらフルーツの皮部分と言いますか、こちらも品が良い。
なるほどなるほど、これはおいしい。
食中酒としては本当抜群。
火入れならではのキレの良さも。
もちろん火入れの嫌な風味も皆無。技術力の高さもうかがえます。
嫌みのなく、きっちり食事に寄り添うお酒ですね。
生の方が味わいの出力が高く、個人的には好きでしたが。
火入れも十分楽しめました。おいしかったです。
2日目
相変わらず崩れませんね。
非常に優しく、淡いけどうまみもたしかに。
品の良い甘みです。
じんわりうまいなぁというお酒でした。
また生酒をやりたいと思います。
個人的お気に入り度 86
≪130≫昇竜蓬莱 生酛特純 渡船60 槽場直詰 無濾過生原酒 27BY
※11月に飲んだお酒です。
訪れた酒屋さんでラスト1本ということであったお酒。
少し悩みましたが購入しましたよ。
言うまでもなく、速醸系の残草蓬莱と生酛系の昇竜蓬莱ということですが。
生酛ながら直詰したり、スパイシーな作り方をするのでどうでしょうかね。
香
まだまだフレッシュですね。ややバニラかな。酸度高めの連想をさせます。
味
フレッシュさはやや健在。そこからサイダーのように味わいが膨らみます。
甘みも徐々にですがとけていきます。
ま、27BYなので少しひねてますね。
生酛らしいどっしりした旨みも土台にあり、そこから味わいが広がるような。
うん、コハク酸のようにぺたーっとした味わいが広がりますね。
このあたりはしっかり特徴を感じますよ。
日にちをおいても、若干のひねを感じながら、サイダー、清涼感がありつつどっしり定着した旨みを感じました。
残草蓬莱、昇竜蓬莱とも半年以内に。フレッシュな段階で飲む方が良いと思います。
個人的お気に入り度
84
≪129≫篠峯 ろくまる 雄町 純米吟醸 無濾過生酒 晩秋旨酒 28BY
※11月に飲んだお酒です。
本当すぐ記事にしないのが当ブログの一番だめな点ですね。
昨年ブログを始めたころ購入した銘柄で、感動したもののお蔵入りになったのでやりました。
当ブログでも高頻度で登場する篠峯の、いわゆる裏シリーズです。
ミネラルを感じる篠峯に対し、こちらはジューシーめなライン。
晩秋向けのお酒ですが、昨年は1月ぐらいにやって非常においしかったので、春先にかけては安定しておいしいと思いますよ。
香
去年の印象に近く、華やかなフルーティさ。熟したメロン。
味
今年もきっちりジューシーですね。熟してます。
ただ、去年よりは抑えめですかね?ちょっとだけ後味に苦みがありますね。
ぴりっとガス感も。
柑橘の清涼感と、メロンの果実味。バランスは非常に逸脱。
重すぎることなく、おいしい甘みです。
全体的にバランス良く、ふくよかでかつジューシーですね。
いやー今年も安定しておいしかったです。
強いて言うなら後味の苦みですが、この程度は許容範囲でないでしょうか。
後日
ガス感は控えめで、甘みが結構出だしましたね。
メロン、ただシロップ的な甘み。
1日目か、2日目でやっつけた方が良いです。
個人的お気に入り度 87
≪128≫雨後の月 うごのつき 純米吟醸 山田錦 斗瓶取り生 28BY
※11月に飲んだお酒です。
恥ずかしながら雨後の月は初めてなんです。
ちょうど日本酒を飲み始めた頃から、「日本酒 初心者 おすすめ」と検索すれば必ず出ていた銘柄。
そのとき特約店が近くになかったので、変えずにいたら今に至りました笑
こちらは購入店別誂になるんでしょうかね。
斗瓶取りということで、非常に期待大ですね。
香
メロンの風味に、米の芳香でしょうか。
僕が聞いていた評判通りですね。
味
きれいで、かつ味わいもフルーティで飲みやすいですねぇ。
うん、これはメロンですね。
思ったより後味もスッキリしていて飲みやすいです。
雑味もなく、非常にピュア。
蔵出しから半年ほどおいていますが、このあたりの崩れなさはさすが。
斗瓶取りということもあるんでしょうけど、素直においしいですね。
飲み会用に提供したので、じっくり味わうということはなかったですが、するするガブガブ飲みには最高のお酒です。
個人的お気に入り度 85
≪127≫岩清水 2017 槽搾り GOWARINGO 中取り 生
おそらく今年当ブログで、一般的にはあまり知られていない銘柄でべた褒めしたのはこの蔵元だと思います。
岩清水のアースは、本当にサプライズがありましたねぇ。
値段は張りますが値段だけのことはありました。
ただ、飲んだ時期が出荷からだいぶ経ったので、元々のポテンシャルが高いのか、熟成(置いた月日)が絶妙なのかは分かりかねてました。
ちょうど11月出荷で、別銘柄が出たのですぐ買いましたよー。
購入店ではあらばしりと中取りがあり、おすすめは中取りということなので、素直に中取りに。
個人的には、福小町の印象であらばしりが好きなんですが。
見るからに、リンゴをイメージしているラベルなので、おそらくリンゴの味わいなのでしょう。
お店の方からのプチ情報で、2日目以降がすごいですよということなので、気長に飲みたいと思います。
薄黄金色といいますか。EARTHの時と同様に綺麗に色づいてますね。
香
そこまで、リンゴの果実感、リンゴ酸だったりは香らず。
バニラ、少し香ばしいバナナでしょうか。
ちょっと温度帯が上がると、少しリンゴ酢っぽいかな。
味
おお、微発泡ですね。
非常になめらかなテクスチャー。含み香の中にバニラが輝きます。
酸味の部分ですが、リンゴ酢の要素は感じさせますが、存在感は強くないですねー。ライトというか、軽いというか。
端的に言うと、サイダーでビネガーを割ったような。若干、中途半端。
出力、存在感は強くないですよ。ぶっちゃけ玉旭の方が味わいの存在感ありました。
バニラの気品の良さがふわっと広がりますが、そこまで継続せず。しぼんでいくんですよねー。
加えて、味わいも正直ぼやけてます。ちょっときれいすぎますね。
もっと出力強めで良いんじゃないですか。
おそらく酸味に特化しているので、もっとそこ主役にしないと。
店員さんの言っていた2日目以降に期待ですね。
今日だけで言えば、、
2400円(四号瓶)は高いです。
2日目
香
リンゴ酸とバニラ。昨日に比べたら落ち着いたかな?
味
ああ、今日は良いです。安心しました。
さながら、リンゴジュースとりんご酢のブレンド。甘み。
そこにバニラの風味を溶かし込んで流れ出てくるような。
きちんと酸味と調和しながら主役に躍り出ますね。
後味が非常に刺激的ですね。辛さというかサイダーのような発泡感、ドライというか。
今日は良いですよ。飲むのがもったいないなって素直に思います。
非常に風味豊かで、カクテルのようなエレガントさもありますよー。
購入店の方が言ってたように、初日は一杯程度にした方が良いですね。
来年も岩清水は注目して購入したいと思います。
個人的お気に入り度 88
≪126≫晴田 純米大吟醸 雄町50 28BY
さて前々記事に引き続き、晴田の酒米違いで雄町を使用した一本です。
使用した酵母や磨きについては、前取り上げた山田錦と同じです。
製造工程なんかは、別かもしれませんが。
香
山田錦と一転変わって本当に華やか。香り系といっても良いくらいですね。
味
香り通りの華やかな味わいですね。やや酸味のエッジがたってますね。
花、フローラルと言いましょうか、非常に花の印象を強く感じます。
味わい自体は非常にあっさりで、かつ軽快。
このあたりは、純大特有の味わいといいますでしょうか。
あまり気取らずに、カジュアルに飲むにはぴったりのお酒ですね。
記録した時に泥酔していたせいか、はたまたカジュアル系のせいか、言葉は適切か分かりませんがじっくり飲んで味わうというより、楽しくカジュアルに飲むお酒だと思いますねー。
来年あたり、やまとしずくも取り上げないとなぁ。
お気に入り度 82
お気に入り度 83
≪125≫白老 若水純米槽場直詰65%無濾過生原酒 For Survivor limited edition 29BY
さて、過去記事も途中ですが、新酒行きますよー。
このお酒で、どうしても今年やりたかったお酒は制覇したかなと思います。
後は、来年好きな銘柄、気になる銘柄、手をつけてない銘柄などバランス良く出来れば。
ご存じの方も多いと思いますが、知多半島の白老です。
一度知多半島も行ってみたいんですよね。
日本酒感想日誌様が取り上げてた銘柄で、今年の春頃からやりたいと思ってて、なかなか購入機会にも恵まれず、やっとこのタイミングで。
こちらは、For Survivorシリーズと言っていいのか、缶バッジが付いていたりラベルも普通ラインとは違うラインになります。
ただ、今年一年で白老の注目度はだいぶ上がったんじゃないでしょうか。今年を象徴する銘柄だと勝手に思ってます。
ちなみに購入したお店で、一升瓶の値段でお会計されそうになって、「おいおい」と思ってたんですが、おそらく蔵元のミスで四号瓶に一升のラベルが貼られていますね。
ま、そういうこともあります。
香
セメダインに、バニラ。梨。
昨今のフルーティ酒と違う、ドライさを予想させますね。
味
いいですねぇ。
スパイシーな入りに、肉厚で骨太の旨み。
直汲み由来の微発泡も感じられます。
甘み、酸味もあくまで脇役。
旨口な辛口酒。ドライながら旨みがほどよくあるので飲みやすいですね。
後味はやや渋いかな。フルーティ酒でこの渋みはマイナスだけど、このお酒の場合はアクセントになって良いね。
流行の酒造りとはまた違う味の構成。もっと甘口に寄せる銘柄もある中で、ここまで旨みを出して、甘みを抑える銘柄はなかなかないと思います。
ただ、明日以降甘みは伸びて行きそうですけどね。
うーん、こういう部類を好き好んで飲まないせいか、他に似た銘柄が思いつかないです。強いて言うならこの間記事にした残草蓬莱のDRYから甘みと酸味を引いた感じかなぁ。
旨みとドライさ、辛口の加減がくせになりそうですねぇ。
リラックスして飲んでほしいということですが、逆に燃えてくるような。
個人的にはエナジードリンク的なお酒かもしれません。笑
3日目
1日空いてしまいました。
今日は6割程度熟したバナナに、バニラの香りですねぇ。
発泡感はなくなり,面白いですよ。
ジューシーなドライ感が1日目とすると、若干まろやかになって、酸味が結構主張するようになりましたね。うーん、表現するならレモン系の酸味かな。
後味の苦みが気になりますが、まぁ許容範囲でしょう。
ラベルだったり、槽場直詰というイメージから「荒々しさ」を想像される方が多いと思うので、2日ぐらいで飲みきるのがおすすめだと思います。
うん、想像通り楽しいお酒でした。
でも、人間てわがままなので、またフルーティ系のお酒が恋しくなってきました笑
個人的お気に入り度 87