≪142≫屋守 仕込み三号 純米おりがらみ生酒 29BY
さあて、東京のお酒飲みましょうか。ご存じの方も多い「屋守」です。
東京の地酒と言えば、こちらの銘柄がだいぶ先を行ってしまっているように感じます。
入手も困難という訳ではないですが、ぼけぼけしていると買えないなんてことがありました。
普通のムロナマゲンとも悩んだんですが、鮮やかなラベルに惹かれてこちらに。
お米は、八反錦。裏面のヤモリがこの蔵元らしいですね。
香
あまり強く感じませんね。まぁ、リンゴとかうっすらと感じる程度。
味
あれ、だいぶ硬い味わいです。
パウダリーというか、粉っぽいですね。
おりがらみということで、ジューシーなのを想像していたので、だいぶ肩すかし。
非常にスリムで、嫌な風味はありませんが、没個性とも言えます。
かすかにオリの風味のコクも感じられますが、砂糖水(表現悪いですが)ですかね。
しばらく時間をおいてみました。
あぁ、味わいが開いてきました。これは素直においしいですね。
隠れていた甘みが前面に出てきました。
リンゴ、メロン、桃等でしょうか。癖のない果実味ですね。
トロピカルとまではいきませんが、非常に豊か。
オリも、良い塩梅で混ぜられてますね。しつこくならないように仕立てられています。
ミントのような清涼感もありつつ、爽やかさも。
ベタベタする甘みがないので、ここの飲みやすい点ですね。
好みからは若干外れますが、優等生なお酒だと思います。
あまり急ぎすぎず、開けたては味わいが閉じているので、じっくり飲んでください。
3日目
華やかな果実味。桃。
非常にシルキーな舌触り。加えてクセがないですね。
甘味も丸く良い質感。
重すぎず、軽すぎず。程よい重さだなぁ。
うまい。
個人的お気に入り度 86
≪141≫栗林 純米 火入れ 金沢西根 28BY
28BYもどんどん整理していかないといけませんね。
秋田県栗林酒造店さんの「栗林」金沢西根の火入れverです。
ブログ未登場ですが、春霞は好きな銘柄です。
正直NEXT5自体、興味はありませんが、参加蔵元はどこも好きですね。
さて、本当はこんなに間を開けてしまうと良くないんですが。
こちらの栗林についても多くの方が既知かと思います。
栗林酒造店さんのある美郷町は、美郷錦の栽培が盛んで、中でもこの銘柄で使用しているのは、金沢西根という地区のものと六郷東根という地区のものです。
それを、それぞれ亀山酵母と組み合わせて作られているそうです。
うーん。かっこいいラベルだ。
香
火入れらしく派手には香らないですね。リンゴと米の風味が。
味
春霞らしいですねぇ。フルーティながら、複雑味のある味わい。
火入れながら、素晴らしくフレッシュです。良く言う火入れの嫌な風味はないです。
29年8月出荷で、冷蔵庫に保存してましたが、熟成感はないですね。
リンゴに、ややセメダインの風味。
さらっとした舌触りながら、重みも程よく感じ、舌へのピリピリ感が心地良いですね。
きれいな酸味が心地良く、これまたフルーティさへ一役買ってますね。
透明感もありながら、味わいとしての複雑味、決して雑味ではないので、ノイジーではありませんね。非常においしいです。
少しじっくりやってみようかと思いますが、実力をマジマジと見せつけられましたね。
おいしいです。
3日目
常温で。さすがに細かい部分は気になりますが。輪郭は、熟成感が垣間見えます。
燗にしても良いですね。
生命感、フレッシュな荒々しさ感じます。
燗で。
ちょいアルコールの風味が鼻をつきます。
うまみと酸味が浮き上がってきました。
ちょうどよいふくよかさで、穀物の風味も感じられます。
ほのかにビターさもあり、飲みごたえありますね。
個人的お気に入り度 87
≪140≫秀鳳 純米大吟醸 超辛口 28BY
いやー今年の正月は、飲みすぎましたね。久しぶりに自宅でリラックスした正月でした。
ちょいしばらくペースを落としていこうと思います。
写楽とこちらと北島を親戚飲み会に持ち込んだんですが、北島あたりは記憶に残ってないという笑
北島の四合瓶なかなか売ってないからなー、、
当ブログ初登場かな?山形の秀鳳です。
こちらも実力のある蔵元で知られてますよね。良く出羽燦々の33磨きのコスパ酒が取り上げられることが多いですけど、他にも本当良い酒を作る蔵元ですよー。
去年飲んだ雄町の中取りは相当おいしかったなー。
こちらも秀鳳では特徴的な一本。
秀鳳にしてはクールなデザインのラベルですよね。
べろべろに酔っていたため、詳しいレポはできませんが、、
秀鳳らしく、旨みと甘みを兼ね備えたフルーティさ。
メロンの風味がこの銘柄らしく。
超辛口とありますけど、すっきりとしている、キレのあるという部分で辛口らしいかなと。
非常に飲みやすく、すっきりしたお酒でした。
まぁ、偉そうですが、この銘柄の実力がきっちり出てますね。
辛口好き、甘口好きが集いやすい正月の飲み会にはぴったりだったかと思います。
きちんと秀鳳もやらないといけませんねー。
個人的お気に入り度 87
≪139≫写楽 純米吟醸 おりがらみ 生酒 29BY
生粋左馬の記事であれだけ吠えた僕ですが、店員さんから勧められたのでまんまと買ってしまいました。
うーん、写楽の生は前から飲んでみたかったのでちょうど良かったです。
飛露喜に次ぐ、福島のスター銘柄候補という印象の銘柄ですが、現在どうなんでしょうか。はせがわさんだとお一人様一本までとありますが。
まぁこちらについては説明不要ですよね。
香
バナナ。フレッシュ
味
フレッシュだねー。くせのなく、そこまでコクもなくスルスル。スパッと余韻もほどほど。
まー飲みやすいね。
ほどよくカスタード、バナナ。思ったより、ジューシーというわけでなく、わりかし硬めの味わいでした。
四合瓶で1700円(税抜)ですかぁ。
これなら、福祝、自然郷からは少し落ちますね。
個人的お気に入り度 84
≪138≫自然郷 SEVEN 純米吟醸 生酒 29BY
新年2段目です。
福島県大木代吉本店さんの自然郷です。
以前、当ブログでも取り扱った自然酒と混同してしましがちな銘柄ですが笑
こちらの蔵元さんも以前より、無農薬・低農薬の米を用いた造りをされていたようで、まだ純米酒という言葉もなかった頃から、「無添加酒」として売り出しをされていたそう。
こちらのセブンはオール福島にこだわった造りで、七つの誓いという意味もあるそうです。(転載になりそうなので、七つの誓いは検索していただけると幸いです。)
どういう味わいの銘柄のなのか非常に楽しみ。
香
ちょうど食べ頃のりんごといったところでしょうか。
セメの雰囲気もうっすら、スパイシーな香りも。
味
あれ、これもうまくないか?笑
ミディアムボディぐらいの旨み。ほどよくジューシーで、ややスパイシー。
含んだ時にうっすらセメダインを感じますね。
福祝に対し、こちらも品のある甘みですね。それでいて、味わいの中に適度な荒さがあります。
ちょい野性的といいますか、ワイルドな旨みもありますねー。
温度帯が上がるにしたがり、甘みが前面にきますがこれまたくどすぎないので、するする飲めちゃいますね。後味は、エレガントな風味が広がりますし。
まとまりで言うと、大信州かなぁ?曖昧だけど。
最近だと白老を正当派にした感じ。
ちょいじっくりやっていきたいと思います。
個人的好み:89/100
名称:自然郷 SEVEN 純米吟醸 生酒 29BY
精米歩合:60%
使用米:夢の香
アルコール度:16
スペック:無濾過生原酒
蔵元情報:大木代吉本店
購入価格(税抜):1,360円/720ml
≪137≫福祝 初搾り純米吟醸 彗星55%無濾過生原酒 29BY
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
勝手に、去年1月頃からブログを始めた気になっていたんですが、2月からでした。
どんだけボケてんだ、俺。
さてさて、元日ということで実家におるわけですが、家族との飲み用に正月にめでたいお酒を。
千葉県藤平合資会社さんの「福祝」です。おそらく家でも外でも初めてじゃないかな。
余談ですが、「来福」「開運」あたりは正月いただくには打ってつけですよね。
こちらは東京駅のはせがわ酒店で購入しましたが、ちょうど試飲会を行っていてその時の印象が良かったので購入しました。
試飲というのもくせ者で、以前別の蔵元さんの試飲会の時はタイミングの問題か試飲できなかったこともありました。
僕は、ほぼ買うつもりで試飲するので、そうしないとヘソを曲げて買わないという・・
いい加減大人にならないといけませんよね。
ま、余談が長くなりました。
その時のお話だと、こちらは12月上旬には搾ったものだそう。
加えて、使用米が彗星ですが、彗星はちえびじんと三連星以来ですかね。
使用したお酒は、どれもおいしくてお気に入りでした。
ほんの少しだけオリが絡むといった程度。
香
まず最初にリンゴ、かなりシュッとして爽やかですね。
遅れて、かなり甘いバニラの香り。
味
発泡感は感じられませんが、シュワッと軽いテクスチャー。
非常に甘みが上品で柔らかいです。それでいて軽い。
フレッシュかつジューシーですね。
ただ、甘みが柔らかいのと清涼感というか透明感があるためしつこすぎず。
ジューシーなお酒は、ベタベタした甘みになりがちですが、こちらはきちんと軽快。
それでいて、シンプルな設計のお酒ですねー。ただ、不要な要素が一切ないので、物足りなさもなく、飽きさせません。
この時期は、オリを絡めてジューシーなお酒を造る蔵元が多い中、この一本に関してはほとんどオリを引いてますが、その狙いがどんぴしゃですね。
彗星らしく透明感と瑞々しさが非常に心地良いです。
含んだ時に、バニラの気品の香りもありますが、後味はスパッと余韻を残さず。
うーん、素晴らしいバランス。
これ以上味わい出てもくどすぎると思います。
一杯のインパクトというより、2杯、3杯と飲むお酒としたら最高です。
さらっとしたテクスチャーながら、味わいがきちんと感じられるのも良いですね。
非常に心地よい、気持ちよさすらありますね笑
デイリー酒の延長的なお酒ですが、十分おいしい。
新年一杯目には、ぴったりかつ最高の一本でした。
個人的好み:90/100
名称:福祝 初搾り純米吟醸 彗星55%無濾過生原酒 29BY
精米歩合:55%
使用米:彗星
アルコール度:16~17
スペック:無濾過生原酒
蔵元情報:藤平酒造合資会社
購入価格(税抜):1,400円/720ml
≪136≫咲耶美 初しぼり純米吟醸 直汲みうすにごり 29BY
さてさて、どんどん行っちゃいましょう。
とある日本酒ブロガーさんの記事で気になっていた銘柄で、先日訪れた酒屋さんで取り扱いがあったので喜んで買っちゃいました。
こういう出会いってうれしいですよねー。
群馬と言えば、町田酒造もですけど結人も気になってるんですよねぇ。
当ブログは北関東弱めなのでそこも意識してやりたいところですが。
貴娘酒造さんは、「貴娘」が主力銘柄で、こちらの銘柄は新規銘柄にあたるんでしょう。
コノハナサクヤビヒメ(木花咲耶姫)という神武天皇の曾祖母にちなんでいるとのことです。
一目みてもきれいなラベルで良いですね。
三千桜も連想させますが、こうした日本的なラベルは好きです。
瓶底、指一本分のオリ(というか濁り部分)
非常に柔らかいですねぇ。流動的に底で動きます。
香
清涼感がありジューシーなお酒を連想させますねぇ。
サイダー、リンゴ、多少バナナも感じられるでしょうか。
味
フレッシュで、軽快。キレも良いです。
ただ、直汲みということで連想させる発泡感は、ほとんどないです。
若干、シュワッとしてますけどね。
リンゴですね。熟す一歩手前の爽やかな果実感。
日本酒度ほど甘さは感じさせません。というよりドライかも。
パツパツっと爽やかに口の中を洗い流してくれます。
オリの部分もちょうど良い塩梅。これ以上多いと、ちょっと重くドブっぽい風味が出てきそう。本当紙一重だと思います。
温度帯が上がると少しこなれてきましたね。
1杯目はやや硬いかなぁという印象でしたが、2杯目からは、甘みがしみ出してきましたよ。
熟したバナナ、白桃のニュアンスのある甘みですかね。
うん、これは素直においしいですね。そこまでジューシーすぎるということもないので、杯がどんどん進みそう。
気持ち、後味が苦いですね。この部分だけ好みが分かれそう。
僕自身は許容範囲です。
とりあえず、2018年ver一本目と思ってるので、幸先の良いスタートかなと。
酒質的にも2日目以降で変化のある雰囲気なので、そこも楽しみ。
年末年始なので、節操なく色々な銘柄を開けちゃおうかと思ってます。
夜
おお、だいぶピチピチ。
甘味もこなれてきましたね。
うん、サイダーのような舌触りも。この辺りはこの時期の新酒のオリ酒らしく。
ただジューシー全開あまあまベタベタという訳でなく、きちんと均整を保ってますね。
後味の苦味も気になりますが、食事と合わせれば気になりませんね。
絶妙な塩梅だなー。これ以上にごりを絡めたら多分くどい。加えてくさいと思います。
久々のジューシー系なのでうれしいなぁ。
あんま続くと飽きますけど、たまに恋しくなります。
個人的好み:87/100
名称:咲耶美 初しぼり純米吟醸 直汲みうすにごり H29BY
精米歩合:55%
使用米:美山錦
アルコール度:16~17
日本酒度:-2
酸度:1,6
スペック:直汲み うすにごり
蔵元情報:貴娘酒造株式会社
購入価格(税抜):1,500円/720ml