≪194≫若駒 美山錦70 無加圧採り 無濾過生原酒 30BY
栃木県の「若駒」です。
言うまでもなく、某ブロガーさんから影響受けての購入。
ちょうど日本酒を飲み始めた6,7年前は複数銘柄買ってました。
去年、愛山を大阪旅行で飲んだ以来ですね。
ご存知の方も多いでしょうが、風の森で修行された蔵元さんだけあって、低精白で、ガス感あるお酒というイメージがあります。
最近のトレンドもあり、米もあんまり磨かない方が個人的にも好みだなぁ。
無加圧採りという手間を考えたら、税抜き1,400円と、安めの値段設定だと思います。
ビン底指一本分のオリ。
香
裏ラベル通り、洋なし、続いて桃。カスタードにバナナ。
一呼吸置くと、確かに「黄桃」が強いですね。
味
非常においしいと思います。
線の太いまつもと、甘いまつもと、ガスのないまつもとっていうのが第一印象。
ややジューシーで、ほどよく膨らむんだけど、ドライに締まっていく感じですね。
含んだ風味、ジューシーさは素晴らしいんだけど、カジュアルというか、良い意味で余韻が短く、気楽に飲めるお酒ですね。
輪郭が丸みを帯びて、さらさらと舌の上を流れていきます。
ガスがないと書きましたが、本当に微発泡、舌にうっすら纏う程度。
温度帯が上がると、本当黄桃のイメージが強くなりますね。
後味に、黄桃風味が漂います。
冷やして開けたても面白いですが、一呼吸置いても良いですね。
甘々濃厚ではなくて、芳醇なジューシー感。
オリが良い仕事をしているんだと思います。
最近飲んでいないですけど、思い出したのは菊鷹。
非常に良いお酒でした。
もっとガス感が強くても面白いと思いますけど、そうするとまんま風の森だから、このぐらいが良いのかもしれません。
余談ですけど、風の森の実力、影響力はすごいなぁ。
ストックにありますけど、MIYASAKA COREも非常に楽しみです。
個人的お気に入り度 88
≪193≫松尾 信州長野 特別純米 生一本 生酒 30BY
以前の松尾と同時期に買った一本。
UVカットフィルムが特徴的ですね。
それにしても安すぎるでしょ。
ぱっと見購入感あるもんなぁ。
香
透明感ありますねぇ。梨。
フレッシュですね。
味
裏面にある通り、前回のとは味わいのベクトルが違いますね。
こちらはだいぶ、スリムで淡麗。
味わいの厚みは薄いですが、ひっかからずスーッと飲めます。
風味は、なんとなくあべのレグラスっぽい。
軽やかな米の旨みが感じられますね。
食中酒として良い感じです。
2杯目ということもあり、じっくり味わえないのが僕も良くないですね。
松尾の造りについては、まだ僕もつかめてないですが、変幻自在というかレベルの高さがうかがえますね。
個人的お気に入り度 86
≪192≫山城屋 Standard class 純米大吟醸 30BY
山城屋です。ファーストクラスとアンフィルタードを飲んだんで、スタンダードもと思い、購入。
たまに飲みたくなる味なんですよね。
相変わらずおしゃれなお酒ですね。
今更ですが、2回火入れなんですかね?要冷蔵と書いてないと、火入れ酒かなと思っちゃいます。
香
弱い香りながら、マスカット、バニラ。乳酸菌飲料。
まぁ想定の範囲内です。
味
基本線は弱い味わいですが。
シュガー的な甘みに、ミネラル。マスカットの皮。加えて、米のもつ香ばしさ。
裏ラベル通り、食中酒ですね。うまみのペースト感もありますが、さすがに無濾過(アンフィルタード)の方が、飲んでいて風味豊かでしたね。
でも、基本線は水っぽいというか、素っ気なくペラさみたいな印象を受けます。
ただ、個人的には好きな味わいです。というより定期的に飲みたい。
モノクロの、水墨画の世界感。カラフル、光のあるまつもとの印象に対し、モノクロの世界感。
最初含んだ時は、きちんと風味を感じましたけど、飲み進めると淡麗ですね。食事を邪魔しないです。
個人的お気に入り度 86
≪191≫天宝一 中汲み山田錦純吟無濾過本生 30BY
広島酒続きます。
今回は、福山市の天宝一です。
ラベルバリエーションがいくつかある銘柄だと思います。
おそらく原酒ではないんでしょう。
香
さすが新酒だけあって、フレッシュ。
マスカット、リンゴの果実感がそこそこ。
味
まず、とろーっとした粘度のテクスチャーですね。
エッジのある酸味。うまいですねー。
フレッシュで、適度に綺麗なんだけど、きっちり飲み応えがあって、ちょうど今の好みの気分なお酒です。
甘みの周りを酸味が取り囲むようなイメージですね。
リンゴジュース。
あんまり重すぎないけど、飲み応えもあるお酒。
米のコクみたいなのがあるからでしょうかね。
最初は、酸味が立っているように感じましたけど、段々馴染んで来ましたね。これはこれであり。
個人的お気に入り度 86
≪190≫寶剣 純米吟醸 八反錦 生酒 30BY
いよいよ登場の宝剣。
もったいぶってた訳でもないんですが、このタイミングになりました。
言わずと知れた、広島のお酒。
個人的な印象だと、宝剣と賀茂金秀が首都圏でよく見る流行銘柄かな。
比較的ベーシックだと思う「純米吟醸の八反錦」を。
良いラベルですねー。前からオーラを感じるラベルだと思ってました。
香
弱めですね。りんご、マスカット、バニラ、バナナ。
印象を列挙するとこんな感じ。
若干カカオの印象もあります。
味
適度に甘みがあり、少しラムのように香る雰囲気も。
きっちり収めてる印象で、なかなかよいバランスだと思います。
やっぱり、首都圏で人気酒として売ってるだけありますね。
柔らかく、かつしなやか。
さすがに、おいしいなぁ。
味わいは、綺麗で、適度にフルーティに飲める王道系な印象だけど、強弱のリズムが付いて、とても良いテンポで味わえます。
さすが、のおいしさ。
個人的好みからは離れつつあるけど、一定の満足度が得られるおいしさです。(偉そうだけど)
個人的お気に入り度 86
≪189≫太平海 純米吟醸雄町 1314 30BY
昨年、とある居酒屋さんで飲んで好印象だった一本。
府中誉株式会社さんの「太平海 1314」です。
「太平海」「渡舟」の銘柄で知られる蔵元ですが、僕は未飲です。
いわゆる低アル原酒ですが、二番煎じ感は否めず。
1314は、(アルコール)13(度)14(号酵母)という意味なのは皆さんも一目瞭然でしょう。
ちなみに、1314は中国の若者の中で、「永遠」という意味(当て字)があるそうで、そこまで意図して付けられていれば面白いですね。
香
マスカットに、セメ。ややバニラ。
火入れ?らしく、弱めの香りです。
味
なかなかモダンな造りですね。
適度にサイダーのような清涼感、さっぱり感、酸味が心地良いです。
柑橘(特にレモン)のさっぱりした酸味。
味わいの余韻が短いですけど、ジューシーさも感じられ、好印象。
タイトにそぎ落とされて、磨かれた味わい。
まつもと、あべみたいに、モダンの最先端な味わいには、まだ追いついていないと思いますが、非常に努力の感じられるお酒だと思います。
思い切って1314シリーズ(米違い、酵母違い)の展開があっても面白いと思いますね。
個人的お気に入り度 86
≪188≫澤屋まつもと 純米大吟醸 ハバタク 28BY?
まつもとのストック(もったいなくて飲めないだけ)が溜まってきたので、今年は消化していきたいと思います。
その前に、ある程度おさらいで。
東京駅のはせがわで販売していた一本です。
180mlで500円とそこまで破格というわけでないですが、ビールを買うよりはありですね。
調べたところ、機内食で提供されてるものなんでしょうか。
「ハバタク」だし。「守破離」ともまた違うラインでしょうね。
裏面が英語表記なのも、機内提供用ということなのでしょう。
香
まつもとらしい、バニラ感。ただ、弱めかな。
味
さすが、純米大吟醸ということもあって、世界観がありますね。
まず、エッジの効いた酸が感じられます。
それでいて、ゴージャス。ミントのニュアンスも。
過不足ない甘み、余韻も適度に残って消えていきます。
米のミルキーな旨みも感じられ、素晴らしい一体感のある一本ですね。
さすがに、量も量なのですぐ空っぽに。
偉そうですが、さすがな味わいでした。
偉そうですが、このぐらいはやってくれるだろうと思います。
個人的お気に入り度 88