≪214≫ほしいずみ 若水11号 無濾過生原酒
3年前のブログで登場以来のほしいずみ。
ちょくちょく都内でも拝見するんですが、手に取ることはなく今に至ります。
ちょこっと調べたところ、使用米は若水で、11号、14号、18号と酵母違いで造られているシリーズだと思われます。
香
りんご、レモン、酸味。
リンゴ酸的酸っぱさのありそうな雰囲気です。
味
新酒らしく、フレッシュさがまず感じられ、程よいジューシーさで飲みやすいお酒ですね。
リンゴ酸の酸味と、中程度の甘さ、結構甘酸っぱい印象が感じられます。
最近飲んでなさすぎるので、表現に誤りがあったら申し訳ないですが、どっしり系無濾過生原酒とモダン系酒の中間のような。抜群にお気に入りというわけではないですが、後を引くような満足感があります。
新酒のフレッシュさ、荒々しさ、多少のノイズもありながら、嫌みのない甘酸っぱさをキチンと残しているのが良いですね。
酵母違いで味わってみても楽しそうですね。
≪213≫山城屋 ZEN
比較的飲んでいる銘柄だと思います。
山城屋ZENです。
もはや、ご存じの方も多いと思いますが、限りなく情報をそぎ落として、また引き算の美学ということで、醸されているお酒ですね。
情報はQRコードから飛んだ先で、確認できます。
全量生酛づくりで、かつ純米大吟醸、中取りというコンセプトで、食中酒として造られています。(もはや周知の事実)
香
うっすらイソアミ、バナナ、乳酸菌飲料の香が、ほのかに。
さすがにガッツリ香るタイプではないですね。
味
引き算の美学というだけあり、山城屋の味わいを引いて引いてというような味わい。
元々山城屋自体、火入れということもあり、パワフルな味わいではないですが。
とにかくクセはないですね。ベタな表現ですが、水のようです。
本当の意味の端麗系ともいえるかと。
乳酸菌飲料の甘酸っぱい味わい、じんわりとしたうま味は、少し土っぽい、穀物っぽさも感じます。ポテンシャルがあるせいか、少し荒々しい後味。
個人的には、もう少し置いて、味わいをもっと落ち着かせても良いと思います。
少し温度帯があがると、マイルドさ、メロンのような香も。
凛として、シュッとした瑞々しさ。余韻で、乳酸菌飲料のようなチャーミングな質感。
かなり楽しめました。
日本酒好きが飲むとどう感じるんでしょうか。
どうしても生原酒のパワフルな味わいが好みの方には、物足りなさもあるのかもしれませんが、日本酒の持ついろいろな味わいを引きまくって、残したクセのないうま味が個人的にはヒットでした。
≪212≫天明 槽しぼり純米本生
当ブログ初登場の天明です。外飲みでは度々経験あり。
だいぶ今更感もありますが、いろいろ飲みたいと思います。
いわゆるベーシックな天明の純米生からいきましょう。
香
ミルキー、カプ、若干ヒネてる気もする。
味
フレッシュさもありつつ、ミネラル感、フレッシュさ、瑞々しさが第一印象。
キュートなクリアさ。
まろやかな酸味、甘味、コク、渋み の四味が感じられ、かつ軽い。
ベーシックな感じですが、今飲むと新鮮。
飲みごたえもあり、切れ味がきちんとあります。
裏面のベーシックというのも、このあたりなのかもしれません。
正直、もう少し置いた方が味わいも落ち着いてくると思います。熟成にも耐えられる酒質だと思います。
≪211≫咲耶美 純米吟醸 直汲み生原酒 R1BY
しばらく群馬県のお酒飲みます。
勝手な僕の考えですけど、栃木県や茨城県に比べて、少し地味という印象の群馬県のお酒ですが、最近は伸びしろがあったり元々有名な蔵元の影響もあり、最近はかなりホットな県ではないかと思います。
いかんせん、東京の酒屋で扱ってないと著名度が低いととらえてしまうのは、ダメな傾向だと反省しておりますが。
以前購入した銘柄もそこまで覚えておりませんが、咲耶美の純吟 9号酵母の直汲みです。
香
バニラ、りんご、かな。やや華やかな印象です。
味
いわゆるモダン系に近い味わいです。
キュートな甘味に、酸味も感じられ、非常にキャッチーです。
まさに、リンゴかな。
モダンにありがちな、香り(ぷーんとするガスっぽい感じ)もしますが、許容範囲な程度でなかなか良くできていると思います。
前いただいたのは、にごりでかつカプ系という印象でしたが、こちらはだいぶガス系のモダンに寄っている気がします。
後味に、ミネラルの質感が味わえます。
総じてレベルが高い造りです。きちんとコク、黒糖のようなどっしりした味わいもあり、味わいの下支えとなっています。
銘柄をそれほど飲んでいるわけではないですが、トレンドを酒質に上手く落とし込んでいて、アレンジとして仕立てている印象でした。
かなりレベル高いですね。おいしかった。
≪210≫悠 純米酒 舞風
完全お初銘柄。
永井本家さんはの主な銘柄は、利根錦ということで、こちらも存じ上げず。。
おそらく扱っているお店も少ないと思いますが、高橋与商店さんで購入しました。
悠銘柄は、5代目の永井悠介さんが立ち上げた銘柄で、おそらく先端的な試みであったり、力を入れた造りをするということだと推察しております。
実際に袋搾りをしているあたり、結構な手間暇がかかりますし。
また、米の品種の舞風は、群馬県農業技術センターで育成された新品種で、舞風ブランドを保証するために
1.舞風を100パーセント使用
2.精米歩合を60パーセント以下
3.酒質を「特定名称酒」にすること
4.県産酵母を使用すること
が条件とされているようです。
舞風の造りは、9年目ですが、悠では初めての取り扱いということで。
初めて飲む銘柄の、初めての造りということでどんなお酒が楽しみ。
香
キリッとした立ち香。そこまで強くないですね。
味
いいですねぇ。結構酸味を立てて主役にしたお酒。
失礼かもしれませんが、洗練されすぎず、少し土?田舎くささみたいなもの感じられますが、それもアクセントとなって良いです。あまりきれいで雑味というのを嫌うお酒もあると思いますが、こちらのタイプのお酒には合っていると僕は思います。
味わいもタイトに、酸味と甘みが中くらいに感じられる程度、すっきり仕上げてます。
ミネラルを感じるタイトな上地に、コクも下地にしっかり感じられます。
後味は、きれいにキレていきますが、渋みもうっすら残りそれもアクセントに。
加水はしていると思いますが、味わいもちょうど良いバランスで、スルスルいけてしまいますので、飲みすぎ注意。
ラベルであったり、永井悠介さんの若さだったり、流行系もしくはぶっとんだものを想像してましたが、そのイメージの反面、特徴的ですが実直な味わいのギャップが、新鮮な驚きでした。
_____袋とじ_________________
永井悠介さんを検索したところ、出羽桜で研修された後、帰蔵したとのことで、出羽桜というところが良いですよね。
出羽桜も極々たまになので、わからないですけど、味わいの系統は似ているのかな。
今度機会があればいただいてみたいです。
日本酒業界の勢力図はわからないですけど、販売力あるお酒造るとしたら、それこそ「獺祭」とか、「〇〇」(浮かばなかった笑)とか行きそうなものなのに。
いかんせん日本酒業界は、「若き天才」とか「有名蔵で修業」みたいなものに踊らされてるような気もします。まぁ、その方が蔵元も、販売店も売りやすいので仕方ないと思いますが。
それで味わいも流行で、高レベルでまとめれば、それは売れるでしょう。
という傾向を感じているので、この銘柄の味わいだったり、背景は非常に興味深かったですね。
≪209≫星自慢 特別純米 無濾過生原酒
初飲み銘柄で、東京の地酒やこだまさんで扱ってる銘柄ということで、印象に残っておりました。
話は変わりますが、喜多方市にも遊びに行ってみたいですね。
コロナがもう少し落ち着いたらお邪魔したいと思います。
世間は夏酒?の時期なのにいいのだろうか。。。
香 マスカット主体で、カラメル、コメのミルキーさがちょこっと。
最近よく飲むタイプですね。
味
基本的には、すっきりした味わい。アルコール度数高めで、うまみを多く出したタイプの味わいですが、すっきり感じられるのが印象的ですね。
クリアで、かつアルコールを感じられる。キラッとしたアルコールの雰囲気。
(アルコールを感じられるっていうのは、酒飲んでるから当たり前でしょって感じですが、そういう雰囲気を感じました。)
以前飲んだ久保田の生原酒や四季桜に通じる味わいの厚み、どっしりしたうまみにも似た印象ですが、すっきりと飲めるのが良いです。食事に合わせても良いですし。
どうして、すっきり感じられるのかが分かる舌なら良いんですが。
総じて、なかなか楽しめるお酒でした。
袋とじについて
タイトルを見ると、意味不明と思いますが、笑
当ブログは変に形式ばった部分があるので、罵詈雑言や悪口にならないと僕が思う範囲で、ブログの後半に袋とじと称し、いろいろぶっちゃけて話したり、読者の皆様に質問する部分を作ろうと思います。(毎回ではなく、思った時にだけ)
そのため、そういうことに抵抗がある方は、後半の袋とじ部分は、見ないでいただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。