≪71≫モダン仙禽 亀ノ尾 無濾過生原酒
さて、2017年上半期まとめでも課題にしていた「モダン仙禽 亀ノ尾」です。
仙禽といえば言わずもがな、モダン日本酒を代表する銘柄の一つでしょう。
ご存知の方がほとんどだと思いますが、
今回いただく「モダン仙禽」、また「クラシック仙禽」に加え、ワイン酵母を使用したドルチェシリーズ、生もとを使用したナチュールシリーズなど、現在の日本酒造りの最先端を行く蔵元です。(ドルチェシリーズは終売のようですね。)
他に、「霧降」や「羽水」など別銘柄もあります。(霧降は今年の冬に飲みました。)
また、日本酒のドメーヌ化にも力を入れており、非常にこだわりのある蔵元という印象です。
今回の亀ノ尾についても、仙禽こだわりの米であり、鑑評会には亀ノ尾で、しかも木桶で挑んで見事金賞を受賞されました。
いやー本当にすごいことだと思います。
香
明るい酸味。乳酸菌飲料に通じるような酸味です。
ああ、仙禽だなぁというような。
味
穏やか口当たりから、中くらいの旨味の中から、じわじわと甘みと酸味が。
山廃とか生酛っぽい風味も感じられ、米の旨味の表現が素晴らしいですね。
うまさの重みはほどほどで、さながら雲を思わせます。
アシスト程度の苦みが後味に漂う。
いやーおいしい。衝撃というわけではないですが、しみじみうまいですね。
ほどよく乳酸菌飲料的な酸味が感じられ、「甘酸っぱうまい」という味わいです。
口に含んだ時に、ジューシーさに内包された「水」、それもきれいな水を感じますね。
水っぽいということでなく、透明感とも少し違う印象です。
また、後味の際に、甘さの余韻というべきか、遠くに輝く甘みがいつまでも続きます。
いやーやっぱりおいしいですね。
冷酒、冷やして飲んだ方が良いと思います。
久しぶりにいただくので、この亀ノ尾が仙禽のどのラインに位置するのかわかりませんが、複数銘柄飲み比べる必要がありそうです。
お気に入り度88 (暫定時間89点)