≪49≫萬歳 純米生原酒 七割磨き
名古屋旅行の際、購入した「萬歳」です。
東京近辺の方は、二兎のほうで知られている蔵元かもしれません。
二兎も非常に気になるので今年中にはやりたいですね。
大正天皇にも献上したことのある「萬歳」という米を復刻し、お酒にしたとのこと。
日本酒の盛り上がりの中で、お米の復刻とか見直しがあるのは良いことですよね。
ラベルからは、和の雰囲気、おとなしさを感じますがいかがでしょうか
香:ほどほどの香り。うっすらクリーム。キュートな酸。
味:
非常に軽やかで、みずみずしいですね。非常に磨きこまれてキラキラした水晶。
そこに、甘夏、レモンのようだけど優しくキュートな酸味を溶かし込んだような。
クリアで、この磨きにありがちな雑味は感じられませんね。
そこに、若干のクリームを溶かし込んだようなコクが感じられます。
お酒の輪郭自体は強くないですが、存在感はしっかり感じられ、するすると飲めてしまうお酒です。
非常にモダンな食中酒だと思います。
基本的になんでも合うとは思いますが、断然和食でしょうね。
多少オイリーな焼き魚には抜群に合うと思います。
白菊のときにも感じましたが、直汲みやおりがらみなど、また別バージョンを出してもおいしい酒質に感じましたね。
これからの食中酒のトレンドになっていくセンスを感じます。
ここから日にちを経てどう変化していくか非常に楽しみです。
2日目
昨日のふるまい通り、クリアなまま少しとろみが出てきたかな。
また、昨日より穀物的な雰囲気を感じるように。
でも相変わらずおいしいですね。
この磨きでこの味わいはすごいと思います。
4日目
さすがに酸が浮いてきました。
まるで、グレフルジュースかのようです。
これはこれでおいしいですが、このお酒の本質は1日目の姿だと思います。
個人的好み:85/100
名称:萬歳 純米生原酒 七割磨き
精米歩合:70
アルコール度:16%
使用米:萬歳
スペック:純米 生原酒
蔵元情報:丸石醸造株式会社
購入価格(税抜):1,092円/720ml
≪48≫奈良萬 純米おりがらみ生
※1月に飲んだお酒です。
ナンバリングするのも気が引けるのですが、メモは取っていたので記事にします。
ちょうど新酒になりました。
奈良萬といえば、五百万石にこだわった酒造りの蔵元です。
瓶底に1センチ程度の滓が。
注意札もありましたが、吹き出さず。
香:
サイダーにリンゴのようなニュアンス。お米のうまみが感じられます。
味:
甘みとうまみとサイダー感のバランスが逸脱ですね。
べたな表現ですがジューシーだなぁ。
後味はきっちりドライです。舌をうまみが駆け上がる瞬間がとても気持ち良いです。
温度が上がるにつれて、クリームメロンソーダ。
フルーツの味わいも感じられるように。
濃厚なんだけど軽快で、気持ちの良いお酒だなぁ。
2日目
クリームっぽさが増してきました。
メロンというより白桃のようにも感じられます。
ガス感は落ち着いて、その分甘みを感じられるように。
酸は脇役程度、クリーミーさ、シルキーさが強まったかな。
良いバランスでいただけるお酒です。
個人的好み:88/100
名称:奈良萬 純米 おりがらみ生
精米歩合:55
アルコール度:17%
使用米:五百万石
スペック:純米 おりがらみ 生
蔵元情報:夢心酒造株式会社
購入価格(税抜):1,300円/720ml
≪ex1≫FAR YEAST TAPECUT IIPA
本日は番外編。ビールです。
いわゆる地ビール、クラフトビールの類も好きでよく飲んでいますが、メインは日本酒なので語るほどの知識もなく…
ただ、山梨在住人間として、かなりのビッグニュースなので、今回いただくのはこちら。
FAR YEAST TAPECUT IIPAです。
簡単にご紹介すると、馨和 KAGUA で知られるFAR YEASTの国内醸造所として、山梨県の小菅村に醸造所を構えたそうで。
その第一弾がこちらです。
小菅村は、多摩川の源流に位置する人口が千人に満たない小さな村で、今回おそらく村おこしの一環として誘致した背景もあるんでしょう。
いわゆるテープカット、幕開けという意味なんでしょうね。
いいですね。おしゃれに決めています。
香
いいですね、IPAらしい刺激的な香りです、
味
フレッシュでフルーティですね。
程よくビターで、ローストの風味も感じられます。
非常にスムーズな入りに、フレッシュさとIPAならではの苦みが同居して流れ込んできます。
非常に飲みやすいIPAですね。もっと癖の強いのを欲する人もいるかもしれません。
ほどよい酸味も心地よいですね。うまみも軽快な部類で、非常に飲みやすい。
泡もきめ細やかで、含んだ軽さだったり、のどごしのよさだったり、カジュアルに楽しめるビールだと思います。
やや、ぬるめもよいですよ。柑橘(オレンジ)のような風味も出てきます。
炭酸も弱めで、ぐいぐい行けますね。
一発目としてインパクトこそ強くないものの、確実においしいお酒を造っているのは素晴らしいですね。
もともとのブランド力はあるメーカーだと思うので、国内醸造所をきっかけにどんどん販路を広げていくんじゃないでしょうか。
加えて、地元の人も普段のビールの10回に1回はこのビールを飲んでみて欲しいですね。
日本酒にしても、地のお酒を飲むっていう文化が地方に行けば行くほどあると思うので。
なんだか、日本酒の記事より熱く語ってしまっている気もしますが…笑
また、別の銘柄もやりたいと思います。
≪47≫大典白菊 純米酒 トリプルA
最近の酒購入のテーマとして「知られていない銘柄」のほかに、「山廃・生酛」「熟成酒」と「精米歩合高めのお酒」を挙げて、購入しています。
今回から、3本続けて精米歩合が高いお酒が続く予定です。
比較的お安いのもポイント。
今回は、大典白菊のトリプルAです。
岡山産の「朝日」「アキヒカリ」「アケボノ」を使用し、その頭文字Aを取って、トリプルと命名されているそうです。
なんといっても目をひくのがこのラベル。
「フリー〇ーソンっぽい」と思ったのが第一印象。よく見たら違うんですが。
香:
高精白のもったり感も少々。ほのかにマスカットっぽい、明るさも。
味:
直汲みならではのガスの気泡がグラスの底に沈んでいます。
なるほど、きゅーっとした酸味がまず舌に感じられますね。
甘みはほとんど感じられず、ドライに切れていきます。
後味は辛口かなぁ。スパッとドライに。
心地よい酸っぱさ。
「すっぺー」という感じ。風味は違うけど、梅を連想させるすっぱさ。
高精白の雰囲気も感じられますが、これが不思議とアクセントにもなっています。
酸とドライさが主体な一杯ですね。
精米歩合が高いお酒としてはかなりモダンな造りではないでしょうか。
かなりレベルが高いお酒です。
あー面白い。
微塵も感じなかった甘みが出てきた。
底で、砂糖水のようなクセのない甘みですね。
本当不思議だ、開けたてのひたすらドライのあの感じはないもんなー。だいぶ飲みやすくはなりましたね。
うん、おいしいですよ。
3日目
本当不思議だなー。
ドライマスカット。クセのない甘味に、爽やかな酸味。ドライさと共に溶けていく感じがたまりません。
うまいなー。変化という意味じゃ飲んだ中では一番のサプライズ。
個人的好み:87/100
名称:大典白菊
精米歩合:73
アルコール度:16~17%
使用米:朝日米20%、アキヒカリ40%、アケボノ40%
日本酒度:±0
酸度:1.7
アミノ酸度:1.3
スペック:無濾過生原酒・直汲み
蔵元情報:白菊酒造株式会社
購入価格(税抜)1200円/720ml
≪46≫みやこじの里 無濾過原酒
やっとリアルタイムブログになりました。
玄葉本店さんといえば、「あぶくま」で知られていますが、都内でも購入機会がありますので、地元限定の文字に惹かれてこちらにしました。
こちらは、風評被害で悩む田村市都路町の農家さんの声を聞き、誕生したお酒だそうです。
そんなことも知らずに店頭で購入しましたが、結果的には良かったですね。
原発問題についてああだこうだ言うつもりはないですが、こういった試みは素直に応援したいです。
香
華やかで、メロンを連想させる香り
味
ふくよかで、柔らかい味わい。安心できるお酒ですね。
うまみはあるんですが、気持ち水っぽさが浮いてるのが気になりますね。
その上に、さらにちょこんと甘みが乗っているような。
かなり立体感はあります。
そこまで強くない分、飲み疲れしないお酒です。
非常に良いバランスに仕上がっていると思います。
試しはしませんでしたが、燗なんかよいでしょうね。
味わいが、グンと出てくれると思います。
一度、あぶくまもやらないといけないですねぇ。
個人的好み:83/100
名称:みやこじの里 無濾過原酒
精米歩合:60
アルコール度:17%
使用米:不明
スペック:無濾過原酒
蔵元情報:有限会社 玄葉本店
購入価格(税抜):1,528円/720ml
≪44≫赤石 太陽 たれくち 純米吟醸 生原酒
本日はこちら。
この蔵元は「端麗辛口に反旗を翻す」をテーマに、無濾過生原酒・木製槽搾り・全量兵庫県産山田錦等、相当こだわった製法で作られています。
HPもなかなかユニークなので、ぜひご覧ください。
最もベーシックなこちら。
「太陽 たれくち 純米吟醸 生原酒」です。
以前の記事でも述べたと思いますが、最近フルーティ系のお酒はいささか飽きておりまして…
そんな気分にはピッタリでしょう。
香:ウイスキーのような揮発性のあるアルコール臭。
良い意味で、シビアのアルコールの雰囲気を感じます。
味:
いいですねぇ、濃いぃです。
べたですが、「ハードボイルド」
強くはないが、力強い甘み。口当たりは比較的軽いんですがじわじわと。
あんず、プルーンのような粘着性のあるような甘み。
きゅっとした酸味は、リンゴ。
アルコールがグンとくるのは、さながらウイスキーですね。
そういった余韻の中に、さらーっと味わいが去っていきます。
心地よいドライですね。
「純米吟醸」「山田錦」に対して、僕が持つイメージを根底から覆されました。
端麗辛口はもちろん、昨今のフルーティ酒とも差別化が図られています。
これは好きですねぇ。
ただ、正直まだ若いですね。こちらを購入したお店でも27や26BYのものがありましたけど、熟成にも耐えられる酒質だと思います。
2日目
ビターな甘みが増しました。
そこにきゅっとしたリンゴのような酸味が。
ドライさは少し控えめに。
個人的好み:88/100
名称:赤石 太陽 たれくち 純米吟醸 生原酒
精米歩合:60
アルコール度:18~19%
使用米:山田錦
スペック:生原酒
蔵元情報:太陽酒造 株式会社
購入価格(税抜):1,528円/720ml
≪45≫佐久乃花 純米大吟醸 八重原米
休止中に飲んだお酒の最後がこちら。
佐久乃花といえば、「ひとごこち」ですよね。
八重原(やえばら)産のひとごこちを使用した純米大吟醸になります。
買っておいてなんですが、僕は結構ガブガブ飲むタイプなので時間とともに開く大吟醸は正直もったいないんですよね笑
待てないんです。
通常より高級感があります。
さて、いただきます。
香:
柔らかく、上品なメロン。非常に透明感もあります。
味:
まずは、冷酒で。
香り通り、透明感のある味わいですね。
品のよいメロンの甘み。終始雑味がなく、さながら水のような入り。
穏やかな入りから、徐々に味わいが出てきます。
軽やかで明るさがありますね。結構おとなしい。
キレていく様子も穏やかですね。
温度が上がるとともに、徐々に甘みが増してきました。
泉に陽が差すような。
原酒ではないと思いますが、加水の軽やかさが出ており、味わいが物足りないといったこともありません。
3日置きました。
いいですねぇ。1日目のきれいさにエレガントな甘みが加わりました。
そこから、これもまた品の良い辛味、アルコールが剝がれていくように舌に感じられます。
雑味にはならないうま味と甘みのバランスが逸脱ですね。
完熟手前のメロン。
舌ではとけないけど、歯を通すととけるような具合ですね。
やはり、この磨きならではの世界観です。
大吟醸は、値段ももちろん、味わう舌だったり姿勢が僕にはないので、少し避けてきてましたが、もう少しやらないといけませんね。
個人的好み:86/100
名称:佐久乃花 純米大吟醸 八重原米
精米歩合:49
アルコール度:16%
使用米:八重原産ひとごこち
蔵元情報:佐久の花酒造 株式会社
購入価格(税抜):1,700円/720ml